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世界を真摯に見つめる多才な現代画家

  • 2023.7.22

David Hockney

世界を真摯に見つめる多才な現代画家

現代を代表する画家の1人 David Hockneyの大規模な個展「デイヴィッド・ホックニー展」が、東京都現代美術館にて11月5日(日)まで開催中。

1937年にイングランド北部のブラッドフォードで生まれ、60年以上にわたって絵画、ドローイング、版画、写真、舞台芸術といった分野で多彩な作品を発表し続けてきたDavid Hockney。

1959年から1962年までロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学んだ後にロサンゼルスへと移住し、アメリカ西海岸の明るい日差しが降り注ぐプールの水面やスプリンクラーの水しぶきを描いた絵画で一躍脚光を浴びた。

その後、「クラーク夫妻とパーシー」(1970-71) など「ダブル・ポートレート」と呼ばれる構図に代表される多くの肖像画や、Pablo Picassoのキュビスムや中国の画巻を参照した「フォト・コラージュ」、「ムーヴィング・フォーカス」シリーズを生み出し、1997年からの約15年間は幼少期に慣れ親しんだヨークシャー東部の自然や風物を抒情豊かに描いている。

2010年には、発売と同時に入手したタブレット型端末 iPadによってその創作に新境地を開拓。

大型の油彩画とiPadドローイングで構成された「春の到来 イースト・ヨークシャー、ウォルドゲート 2011年」シリーズは、日ごとに劇的な変化を遂げる世界と向き合い、克明に描き切った彼の卓越した力量を物語る。

そして2019年からはフランス北西部のノルマンディーに拠点を移し、86歳を迎えた現在もなお、自らの芸術を刷新し続けている。

日本で27年ぶりの大規模な個展となる今展は、全8章による構成。

イギリス各地とロサンゼルスで制作された多数の代表作に加え、近年の風景画の傑作「春の到来」シリーズやロックダウン中にiPadで描かれた全長90mに及ぶ新作まで、120点余りの作品によってHockneyの創作の歩みを辿る。

身近な日常を描き留めてきた、静謐で鋭利な視線。
常に「今」を生きる芸術界の革新者が、豊かなきらめきを映し出す。



MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO
050-5541-8600



【DAVID HOCKNEY】
DATE:11月5日(日)まで開催中
※火曜、水曜定休
※月曜、7月18日(火)、9月19日(火)、10月10日(火)休館
※ただし7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館
TIME:10:00pm~6:00pm
※サマーナイトミュージアムの7月21日(金)、28日(金)、8月4日(金)、11日(金)、18日(金)、25日(金)は9:00pmまで
※入場は閉館の30分前まで
PLACE:東京都現代美術館 企画展示室1階・3階
ADDRESS:東京都江東区三好4-1-1 木場公園内
ADMISSION:一般 ¥2,300、大学生・専門学校生・65 歳以上 ¥1,600、中高生 ¥1,000
※小学生以下無料
※オンラインチケットや2展セット券などの詳細は展覧会のウェブサイトをご確認ください。
WEBSITE:www.mot-art-museum.jp/exhibitions/hockney/index.html

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