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ピアジェが表現する、自然の息吹を想起させるジュエリーとは?

  • 2023.7.21

19世紀、ウォッチマニファクチュールとしてスイスに誕生したピアジェ。手仕事の光るタイムピースに加え、毎年発表するハイジュエリーでも、独創的なデザインを繰り出している。

今回、ピアジェは自然にテーマを求めた。自然の姿のエスプリをとらえ、その変容を解釈し、比喩的に表現する「Metaphoria(メタフォリア)」コレクションは、時計とジュエリーを合わせて52点。7月のパリで、その一部がお披露目された。

アートディレクターのステファニー・シブリエールは「流れ落ちる滝の水や太陽の光など、自然の息吹を想起するようなディテールにフォーカスしました」と語っている。意表をつく素材を組み合わせ、アシンメトリーを遊んだコレクションは、グラフィックでフレッシュな印象だ。

「Mineralis(ミネラリス)」と題されたセットでは、アクアマリンやサファイアのブルーに、ダイアモンドを合わせた。有機的なフォルムにひとつずつカットしたロッククリスタルを加えて、流れる水を思わせるモチーフを描き出したメインピースのネックレスが心に残る。

「ミネラリス」のイアカフ。ホワイトゴールドとサファイア、ダイアモンド。

同じく「ミネラリス」のリング。クッションカットのスリランカ産サファイアをセンターストーンにサファイアとダイアモンドをあしらった。

ネックレスから、まるで翼を思わせるリングやイアカフ、ドレスウォッチまでをそろえた「ALATA(アラタ)」は、重なり合う樹木の葉を想起させるクリエイション。ホワイトマザーオブパールとホワイトゴールド、イエローゴールド、そしてダイアモンドのパヴェが重なり合い、独特の陰影を生む。

左は、艶やかに光る白とゴールドのマザーオブパール、ダイヤモンドのパヴェ、パレス装飾を施したイエローゴールド、そしてホワイトゴールドのきらめき。樹々の葉が重なり合うようなディテールの中央にペアシェイプダイヤモンドをあしらった「アラタ」ネックレスは、翼のようにも見える。右はリング。

「Roscida」のリング。クッションカットのダイヤモンドを、ピンクとホワイトのマザーオブパール、ダイヤモンドのパヴェがモザイクのように囲むデザインが独特のグラフィック。

また、毎年発表される、メティエダールの職人技を駆使した文字盤の希少なタイムピースも、ピアジェの新作発表を訪れる楽しみのひとつ。今年は、ブラックオパールやカルセドニーなどのオーナメンタルストーンをモザイク状にマルケトリーにした「Alitura(アリトゥーラ)」と、マルケトリー職人ローズ・サヌイユが手がけた「Undulata(ウンドゥラータ)」が登場した。異素材を組み合わせたグリーンのニュアンスに、ダイヤモンドに囲まれたトゥールビヨンのメカニズムがのぞくウォッチは、まさに手仕事の極みだ。

「Undulata(ウンドゥラータ)」。藁、木、革、羊皮紙、エリトラ(昆虫の鞘翅)、を組み合わせたマルケトリーの文字盤はローズ・サヌイユによるデザイン。

「Alitura(アリトゥーラ)」。カルセドニー、ソーダライト、ブラックオパールなどのプレシャスなモザイクが魅力。いずれも限定8ピース。

タイムピースもハイジュエリーも、パリのメゾンとは一味違う、独特のクリエイティビティを展開するピアジェ。現在アトリエで制作中のピースもあるメタフォリア・コレクションは、来年1月にパリで追加のピースがお披露目される予定だというから楽しみだ。

●問い合わせ先:ピアジェ コンタクトセンターtel: 0120-73-1874 https://www.piaget.com/jp-ja

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