オネエ兵士の行動がナナメ上過ぎる→彼が頭に付けていたのは…【米軍基地で働いてみた(9)】

＜前回の続き＞米軍基地に新たに赴任してきた物静かなイケメン兵士アルバート。
しかし、ある日のパーティーで彼が女性のドレスを着てステージで華麗に踊っている姿を見て衝撃を受ける事に。

更に、オネエになったアルバートが休憩中の私と友人の所へステージから一直線にやってきたのです…。

彼は、開口一番「ハァーイ！ハニ〜！寂しかった～！」と、グラスを乗せたトレーをテーブルに置き、当然のように私の隣に座ってくるじゃないですか。
今までほぼ接点のない彼に突然オネエ言葉で親しく話しかけられ「他の人と間違っているのか？」と、思わず後ろを振り返って見てしまったくらいです。

更にその様子を見た友人は、「君たちもしかして…」とあらぬ誤解を受けてしまいました。
（即座に「付き合ってませんよ！」と全力で否定しましたよ！）

「ろくに話したこともないのに、どういう事…？」と、私は大混乱…。

そんな事はお構いなしに、彼は小指を立てお酒を飲み干し「ねぇ、ハニ〜！空よ～なんで？」と唇を尖らせ上目づかいに私の事を見つめて来るんです！

「一体何が始まったの！？」と心の中で絶叫しつつも、このままでは友人に更に変な誤解されそうで焦る私。
少し強めに「いや、飲んだからでしょ！？」と答えると、彼は「いや〜ん！い・じ・わ・るぅ」と、普段の彼からは想像もつかないようなオネエに変身しています。

その後も「女の子同士仲良くしなくちゃ！」と、辺りを見回し、女性グループの所で話をしてはお酒をおごってもらい「ヤッター♡」と私の隣へ戻ってくる彼…。
女性兵士達は彼の事を可愛がっている様子ですが、アルバートの謎行動はその後も続き、私の休憩時間はその対応で終わってしまいました…。

更に衝撃だったのはその翌日。
どことなく女性っぽい恰好で基地内を闊歩するアルバートの姿を見かけたのですが、その頭にはなぜかウサギ耳のカチューシャが…。

すれ違う兵士たちも思わず振り返り、二度見します。
そんな兵士の一人は、私と目が合うと口パク＆ジェスチャーで「Crazy」と伝えてきたので、私も苦笑いするしかありません。

1ヶ月後、次の任地に移動したアルバート。
不思議と憎めない彼ですが、「軍隊であのキャラは大丈夫？」と一抹の不安がよぎるのは、私だけでしょうか？

次回は、基地に一人でたたずむギャルのちょっと恥ずかしいお話をご紹介します！