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暑さに強いおすすめ観葉植物5選! 育て方や涼しげに飾るポイントも

  • 2023.7.20
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緑がそばにあると癒やされたり、室内装飾に潤いを与えてくれるなど、居心地のよいインテリアのアイテムとして今取り入れる人が急増中の観葉植物。観葉植物といっても、性質がそれぞれ違い、暑くなる夏に枯らしてしまった、なんて方も多いのではないでしょうか。この記事では、暑さに強い観葉植物のおすすめの種類や、育てる際のポイントを詳しく解説します。

暑さに強い観葉植物とは

観葉植物
merrymuuu/Shutterstock.com

観葉植物の耐暑性や耐寒性が強いかどうかは、原産地の気候や自生環境によって変わります。例えば、砂漠地帯では日中は暑くても夜間は気温が下がるため、砂漠地帯の植物は耐暑性だけでなく耐寒性も高くなっています。

観葉植物として人気が高いもののグループに熱帯地方原産の植物がありますが、じつは原産地では最高気温が30℃を越えるくらいまでしか上がらないことが多く、日本の真夏のように35℃を超えることはほぼありません。そのため、日本の酷暑では暑すぎる場合があり注意が必要です。

暑さに強い観葉植物のおすすめ

観葉植物
dropStock/Shutterstock.com

それでは、暑さに強い観葉植物にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは暑さに強い観葉植物の中から、育てやすくておすすめの種類をご紹介します。

パキラ
パキラ
Mid Tran Designer/Shutterstock.com

パキラは暑さや乾燥に強く、丈夫で育てやすい植物です。販売されている苗はサイズ展開も豊富で、手のひらサイズの小さなものからインテリア・アイテムとして存在感があるほど大株のものまであるので、置き場所に合わせたちょうどいいサイズに出会えます。

育てる際はカーテン越しの光が当たる程度の日当たりのよい場所に置き、直射日光は当てないようにします。水やりは土の表面が乾いてからたっぷりと。冬は水やりを控えめにします。葉水もするとより綺麗に保てます。

パキラには「発財樹」という別名があり、縁起がよい観葉植物ともいわれています。

サンスベリア
サンスベリア
Chavanilla/Shutterstock.com

サンスベリアは、熱帯地方・亜熱帯地方が原産で、乾燥に強く、手入れが比較的簡単な植物です。葉は、厚みがあり、独特の模様が入ることから、「虎の尾」という別名もあります。葉からマイナスイオンを放出することから空気洗浄効果が期待できるともいわれ、室内栽培に選ばれている種類です。

最低気温が10℃以下になると休眠状態になるので、寒い日は水やりを控えめにします。ただし、10℃以上のときに水が不足すると葉がシワシワになってしまうので気をつけましょう。

ポトス
ポトス
Khaohom Mali/Shutterstock.com

ポトスは熱帯地域原産のつる性植物です。

日当たりのよい場所を好み、冬ならば直射日光に当たっても問題ありません。耐陰性もあるので、日光が当たらない場所でも電球の明るさで育てることができます。

水を好むので葉水なら毎日与えても問題ありませんが、水やりは根腐れを起こさない程度に加湿になりすぎないように注意します。土を使わず、水耕栽培で育てることもできます。

モンステラ
モンステラ
Maxfluor/Shutterstock.com

モンステラは深い切れ込みの入った大きく艶のある葉が特徴的な観葉植物です。

乾燥や日陰、寒さにも強いので置き場所を選びません。ただし、室外で育てる場合は5℃を下回ったら室内へ移動しましょう。販売されている苗はミニサイズから2mほどにもなる大型の物までサイズが豊富にありますので、置き場所に合わせて選べます。

ガジュマル
ガジュマル
Maxfluor/Shutterstock.com

ガジュマルは、沖縄では精霊キジムナーが宿り、幸せを運ぶ観葉植物といわれています。

日光を好むので、日当たりのよい場所に置くとよく育ちますが、耐陰性もあります。

寒さには弱いので、屋外で育てる場合には冬には室内に入れましょう。また、多湿を好むので乾燥が気になる日にはスプレーなどで葉水をするのも効果的です。

暑さに強い観葉植物を育てるポイント

観葉植物
Alliance Images/Shutterstock.com

ここからは暑さに強い観葉植物を上手に育てるためのポイントについて、ご紹介します。

置き場所
観葉植物
Mid Tran Designer/Shutterstock.com

暑さに強い観葉植物であっても、急に直射日光に当ててしまうと葉焼けを起こすことがあるので、暗い場所から、日当たりのよい場所に移動させる場合は、徐々に慣らすようにして様子を見ながら移動するとよいでしょう。

室内で、直射日光が当たる場所しかない場合は、カーテンやブラインドで強い日差しを遮ります。ただし、カーテン越しの光でも種類や状況によっては葉焼けしてしまうことがあるので、定期的に葉の状態をチェックすることを心掛けましょう。

葉焼け防止には、風通しのよさも重要なポイントです。定期的に換気して風を通したり、サーキュレーターなどで風を循環させることも葉焼け防止に効果的です。なお、冷たいエアコンの風は直接当たらないようにします。エアコンの風が当たり続けてしまうと、極端な暑さや寒さと乾燥で弱ってしまいます。

水やり
観葉植物
bearmoney/Shutterstock.com

夏は水分が蒸発しやすく水切れを起こしやすい時期です。

水やりの基本は土の表面が乾いたらたっぷりと与えること。量は鉢の底穴から水が流れるくらいが目安です。水は与えすぎてしまうと根腐れを起こすので、頻度が多すぎないように注意し、土の表面が乾いている時にだけ水を与えましょう。時間は涼しい朝か夕方に与えます。水分量の見極めが難しい場合は水分計を使うのもおすすめです。

水やり後に受け皿に溜まった水は必ず捨てておきましょう。

スプレーで葉に霧吹きをする「葉水(はみず)」も効果的です。これは葉の色艶がよくなるだけでなく、乾燥を好むハダニなどの病害虫を防ぐ働きもあります。

冬越しの注意点
観葉植物
Tatiana Buzmakova/Shutterstock.com

観葉植物は原産地や自生地によって耐寒性が異なります。

耐寒性が弱い植物をベランダなどの屋外に置いている場合は、冬には室内に移動させます。部屋の中でも窓のすぐ近くは気温が低くなるので、寒さに弱い種類は窓から離れた場所に置きます。

観葉植物で涼しさをプラスする飾り方ポイント

観葉植物
Ground Picture/Shutterstock.com

ここからは観葉植物によって涼しく感じる夏のインテリアにおすすめな演出方法をご紹介します。

水耕栽培
水耕栽培
P_WON/Shutterstock.com

水耕栽培とは土を使わずに水だけで育てる方法のことです。

ガラスやコップ、花瓶など透明の器に水を入れ、観葉植物の茎をさせば、水のきらめきに茎や白い根が透けて見えて、とても涼しげです。部屋に土を持ち込むと汚れるのでは、と気になる方にもおすすめの育て方です。

水耕栽培の場合は、水はできるだけ清潔に保つため、毎日〜3日程度で取り換えるのが望ましいです。茎から発根したらハイドロボールなどを入れた鉢に移し替え、大きくなったら土で育てる方法に変えるなど、段階的に大きくする方法もあります。

ハンギングプランター
ハンギング
TippyTortue/Shutterstock.comr

ハンギングプランターとは吊り下げたプランターのことです。

部屋の壁面や天井などの空間を有効活用できるうえ、おしゃれな雰囲気が演出できるのも魅力の育て方です。つる性の観葉植物は葉を垂らすことで見た目に動きが出て、見栄えもよくなります。

ガラス製のハンギングプランターに入れて窓辺に吊るすと、光が透けて部屋に葉影が映し出されて、軽やかな雰囲気になります。

空調が効いている室内環境なら、吊るすことで風通しがよくなるため、観葉植物の生育環境の改善としてもよい飾り方です。

プランターカバーを使う
観葉植物
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鉢を隠すためのプランターカバーにもさまざまなデザインのものが増え、選ぶ素材によって涼しさを演出することができます。

藤や藁、竹などを編んだバスケットはナチュラルな雰囲気で、軽やかでカジュアルな印象を与えてくれます。ブリキや鉄、銅製などの金属のものならばら、モダンな雰囲気や洗練された印象をプラスすることもできます。カバーを変えることで植物の印象を変えることもできるので、季節に合わせて変えたり、部屋の模様替えのタイミングなどで付け替えるのもおすすめです。

暑さに強い観葉植物で夏も爽やかな緑のある生活を

観葉植物
New Africa/Shutterstock.com

室内に緑があると、爽やかな雰囲気や潤いのあるインテリアの演出ができます。暑さに強い観葉植物を選んで、置き場所や水やりのポイントを押さえて、涼しげな植物による演出を楽しんでみてはいかがでしょうか。

Credit
文 / 3and garden

スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。

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