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「写真若すぎ」45歳の女性がはがきに込めた「一言の願い」とは?

  • 2023.7.20

2023年7月14日『はがきの名文コンクール 第8回優秀作品 はがき万葉集』(NHK出版)が発売された。全国から寄せられたはがき2万通の中から131作が掲載されている。

「はがきの名文コンクール」は、作家の故・堺屋太一さんが代表を務めた実行委員会が主催する大型公募コンクールだ。はがきのあて先は奈良県御所市にある郵便名柄館で、1913年に建てられてから一度役目を終え、2015年に開局当時の姿に復元された。近くには一言主(ひとことぬし)神社があり、一言の願いであればなんでもかなえてくれると信じられているという。2015年に始まったコンクールのテーマは、この神社にちなんで「一言の願い」。これまでにもさまざまな願いが寄せられている。

本書は、第8回の優秀作品を1冊にまとめたもの。受賞作30作と最終候補作101作が掲載されている。日本ではがきが誕生してからちょうど150年。デジタル主流の時代に、あえてはがきに綴った文章とは――?

選考委員の五木寛之さん、村山由佳さん、齋藤孝さんよるメッセージや、実行委員会によるはがきコラムも掲載されている。

第8回はがきの名文コンクール大賞は、吉村さやかさん(45歳・大阪府)だ。(吉は土に口)

「私がもし死んだらこの写真をお葬式に飾って」が口ぐせのたかゑおばあちゃん。
毎年70歳ぐらいから真剣に写真選びをし、
周りから「写真を選べるうちは元気やから大丈夫や」と言われ元気に100歳を迎え、
なんと内閣総理大臣からのお祝い状と記念品をもらい、102歳で老衰。
お葬式に飾ってあった写真は、とてつもなく若い頃の写真でみんな爆笑。
神様、大好きなたかゑおばあちゃんに会わせて下さい。「写真若すぎ」と言いたい。

くすっと笑ってしまうけれども、たかゑおばあちゃんへの愛が伝わる1枚。手書きの文字とイラストからも温かみが感じられる。

現在、令和5(2023)年「第9回 はがきの名文コンクール」の作品を募集中。応募締め切りは、2023年9月5日当日消印有効。←この「当日消印有効」という響きも懐かしく、味わい深い。詳細は、「はがきの名文コンクール実行委員会」のホームページ、郵便局の案内ポスターなどで確認を。応募の前に、みんなの「一言の願い」を参考にしてみては。

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