マチ子さんは妊娠をきっかけに夫のブン太と結婚しました。家事も生活費もきっちり「半分」にしたいブン太のこだわりは次第にエスカレートし、幸せだった生活が壊れ始めます。結婚前、ブン太から「平等な暮らしがしたい」と、家事も生活費も折半するルールを提示されたマチ子さん。不安を抱きながら同棲をスタートさせますが、ブン太は約束通り家事を完璧にこなし、思いのほか快適な生活を送ります。そんな中、妊娠の兆候が見られたマチ子さんは、ブン太に妊娠検査薬を買ってきてと依頼しました。
見え隠れする半分夫の本性
彼が買ってきてくれた妊娠検査薬を手にし、緊張しながらトイレに向かおうとしたときでした。
私は彼の理解できない行動を目にしてしまったのです。
マチ子さんが妊娠検査薬を試すあいだ、ブン太はついさっき購入した検査薬のレシートを精算していたのです。
「マチ子さんはこんなときまできっちりしなくても……」とブン太に嫌な気持ちを抱きますが、妊娠がわかると躊躇なく「結婚しよう。」とはっきり言われ、うれしくもありました。
そして週末、2人は婚姻届を提出し、晴れて夫婦に。
帰り道、つわりで座り込むマチ子さんは、ごはんを買って帰ろうと提案します。
しかしブン太は、「ダメに決まってんじゃん」と今日の家事はマチ子さんの当番だと、家事をしないことを許さないのでした。
つわりで苦しむマチ子さんに、今までどおりの家事を求めるブン太。
そんなに半分にこだわるなら「つわりの苦しみも半分背負ってほしい」と思わずにはいられませんね。
妊娠中は、パートナーの理解と支えが必要不可欠なもの。
夫となった矢先、妻の体調よりもルールを優先するのは、この先の生活が不安になってしまってもおかしくはありません。お互いが楽しく過ごすためにも、不安や嫌だと思ったときには早めのうちに話し合いをしておくことが大切かもしれませんね。
著者:マンガ家・イラストレーター ツムママ
ベビーカレンダー編集部