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今が転機と思うときほど俯瞰で見る「達観力」を手に入れよう

  • 2023.7.18
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出典:シティリビングWeb

先月は「睡眠負債」にまつわる内容でしたが、読者の皆様はすっきり眠ることができるようになりましたか?

少子高齢の人口減少社会は、これまでに誰も経験したことが無い人類の危機とも言われています。21世紀も4分の1が過ぎようとしていますが、明確な処方箋は示されないまま、私たちは答えの無い時代を生きています。特に私たち働く女性は、産んで育てて稼いで働くスーパーウーマン役割ではなく、争いによって生じたひずみを、癒し、直し、再生していくような、これまでとは異なる新しい役割を担いながら、社会を支えています。本当に偉大なことだと思います。

自分自身にとって重大な「転機」のときほど、達観的に捉えることが必要

予測不可能な未来を見通すことが難しいVolatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)を内包したVUCA時代のキャリア形成は、目に見える道を選択するというよりは、先の見えない霧の中を手探りで歩んでいくような険しいものとなります。

転機の事を心理学用語で「トランジション」と言いますが、心理的にトランジションに至ったそのときは、まさにその方にとってのVUCA!…俯瞰的に自分自身のキャリアを振り返ることが出来なければ、立ちすくんでしまうことになりかねません。

昇進、出世、昇級、結婚、などの喜ばしいと思われる人生の「転機」と、事故、降格、病気、離別、死別などの悲しいと思われる人生の「転機」とがありますが、どちらにせよ、受け止め方、考え方を最大限前向きにし、良いエネルギーに転換できるかで、その後の人生の満足度が変わります。自分自身にとって重大な「転機」のときほど、未来のために、俯瞰的に達観的にその「転機となる出来事」を捉える必要があるのです。

人間は否が応でも働かなければ生きていけませんし、目の前にある好きなこと得意なことだけをして思考停止状態で自由に生きていけるほど世の中は甘くありません。良いこともあれば悪いこともあり、危機の時代に常に順風満帆というわけにはいきません。

選択肢が多いから転機を乗り越えられるわけではなく、適時適切に決断ができるかどうかが必要な場合もあります。とかく、日本人は保険をかけて安全で安定な道を選択しがちですが、足りない自分を認め、愛し、慈しみ、大局を見ながら次世代へ繋いでいくような考え方が達観力でもあるのです。

しなやかに生き抜くために、達観力を手に入れて

「達観力」とは、

・全体や将来の情勢を広く見とおすこと

・真理や道理を極めること

・安易な希望や期待を排除し、諦念などを通して、悟りの境地のような、何事にも動じない心境に至ること

以上3点に集約できます。もともと宗教用語ですので一般の社会人には理解し辛い崇高な境地ではありますが、以前紹介したメタ認知力にも通じるように、21世紀の後半戦をしなやかに生き抜くために、身につけておいて欲しい考え方です。

Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)は、真逆の言葉で考えてみれば分かるように、「変わらないこと、確実であること、単純であること、明確であること」は不可能です。死なない人間はいないように、VUCAは、解決策の無い時代のことを端的に言い表しているにすぎません。

解決策が無い「転機」にある職場・地域・国・時代・働く人たちと関わる読者の皆様が今月も素敵なキャリアを切り拓けるよう、達観力を手に入れて、何事にも動じない心境で業務にあたって欲しいなあとの老婆心から今回の記事は書かせて頂きました。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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