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「子どもが不登校になったら」親が目指すべき3つのこと

  • 2023.7.18
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2023年7月13日、学校法人「神戸セミナー」校長を務める喜多徹人さんの新著『子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか』(学びリンク)が発売された。

本書は「あなたの子どもはなぜ勉強しないのか」シリーズの第3弾。今回は不登校編と題して、長年神戸セミナー校長として、また家族療法のカウンセラーとして多くの不登校生とその家族と向き合った著者が、タイトル通り「子どもが不登校になったら親はどうすればいいのか」について、事例を交えて解説している。

子どもが学校を休みがちになった。今まではきちんと学習して成績も悪くなかったのに、学習しなくなった。朝なかなか起きてこない。注意したらスゴく不機嫌になる......。こんなとき、保護者が目指すべきことは以下の3つだという。

① 家庭の笑顔を増やし本人を元気にする
② 焦らず心の余裕を持たせる
③ 親に愚痴を言える関係になる

子どもが不登校になったら、保護者はたいがい冷静ではいられず、焦り、イライラし、失望し、自分を責める日々を過ごしてしまいがち。こういったもろもろの感情が伴う家庭内の閉塞感を打ち破るには、上記3つの目標に立ち返るのがいいとされる。

具体的には、学校の先生から「進学するなら模擬試験を受けたほうがいい」と言われたが、子どもが会場に行ける状態ではない場合など、著者が相談を受けてきたさまざまなシチュエーションに対するアドバイスが掲載されている。

本書は6章で構成され、不登校の子どもに何が起きているか、「不登校あるある」など、子どもを客観視することから始まり、親としてどうしたらいいかを順を追って解説している。

【目次】
はじめに
第1章 不登校の子どもには何が起きているのか
第2章 不登校の子どもの「あるある」について
第3章 親は何を目指せば良いのか
第4章 学校との関わりをどうするか
第5章 親にできることは何か
第6章 不登校からの回復の道すじ
Q&A
おわりに

■喜多徹人さんプロフィール
きた・てつと/学校法人神戸セミナー校長。高等専修学校神戸セミナー校長/カウンセラー。1960年滋賀県生まれ。駿台予備学校で2浪の後、京都大学法学部へ進学。生徒、保護者、教諭対象の進学講演の講師として年間90回の講演を担当している。日本ブリーフサイコセラピー学会と、日本家族療法学会の年次学術大会の実行委員長を担当。他にも日本心理臨床学会でシンポジウムを企画するなど、さまざまな心理・医療系の学会に参加し発表等を行っている。主な著書は『あなたの子どもはなぜ勉強しないのかーそのアドバイスが子どもをダメにするー』(学びリンク)、『あなたの子どもはなぜ勉強しないのかPART2ー15歳を過ぎたら犬家族から猫家族へー』(同)、『不登校・ひきこもりに効くブリーフセラピー』(日本評論社)共著、『逆転の家族面接』(同)共著など。

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