古民家で三浦野菜たっぷりのランチを。横須賀の山の自然に抱かれた「山の上ベーカリー＆カフェ」

東京から約一時間弱でアクセスできる、自然豊かな三浦半島エリア。その途中でわざわざ立ち寄りたいのが、横須賀市にある「山の上ベーカリー＆カフェ」です。小高い崖山を登った先にポツンとたたずむロケーションは、まさに知る人ぞ知る隠れ家のよう。古民家ならではの穏やかな空気に包まれ、三浦野菜をふんだんに使ったランチや薪窯パン、スイーツをゆっくりと味わうことができますよ。

横須賀の山の上にある隠れ家のようなカフェ

京浜急行・県立大学駅から、閑静な住宅街に向かって歩くこと約8分。看板を頼りに細い石段の坂道を半信半疑で進むと「山の上ベーカリー＆カフェ」があります。

木々に覆われた風情のある建物は、まるで山小屋のよう。2棟に分かれていて、左側がテラス付きのカフェ、右側が工房となっています。

古民家を再生した、ホッとくつろげる空間

築100年を超える古民家をリノベーションした店内は温かみのある照明が灯り、訪れる人をやさしく迎え入れてくれます。使いこまれた暖炉やアンティーク家具がノスタルジーを醸し出し、ゆるやかな時の流れに身を委ねたくなります。

2017年7月にオープンし、2021年8月からはパンの小売りを辞めてカフェ営業のみにリニューアル。店長の中村 有沙さんが接客から製造まで一人で切り盛りし、その温厚な性格に惹かれて幅広い年代の客が集まります。

お腹も心も満たされる♪ 三浦野菜をふんだんに使ったランチ

ランチメニューの中で圧倒的に人気なのは「薪窯パンとビーフシチュー」。じっくりと煮込んだビーフシチューは隠し味で入れたカラメルが深いコクを生み出し、ホロホロの牛肉に夢心地になります。薪窯で焼いたパンとの相性も抜群で、惜しみなくディップして召し上がってみてくださいね。パンはそのまま食べると、皮はパリパリ、中はもっちりとした食感や素朴な風味が素直に伝わってきます。これらに加えて、三浦野菜を使ったサラダとデリ3種も付いてボリュームがありますが、ヘルシーなので罪悪感もなく満足できますよ。

手作りのスイーツでゆったりお茶の時間にしましょう

スイーツメニューは、入り口近くのショーケースに7種ほどが並びます。イートインはもちろん、テイクアウトも可能です。

開業前からよく作っていたというほど、「キャロットケーキ」は中村さんの思い入れがあります。すりおろしのニンジンをたっぷり入れた生地はしっとり。シナモン、オールスパイス、ナツメグがきいて、スパイシーな余韻がクセになります。あえてレーズンは入れず、その代わりに沢山入れたくるみがザクザクと小気味良い食感。上にのったまろやかなクリームチーズフロスティングがよく合います。重量によって金額が異なり、好きなサイズを選ぶことができますよ。

中村さんのチーズケーキ好きが高じていろんな種類を展開していますが、なかでも人気なのが「ジンジャーバナナチーズケーキ」。熟したバナナを潰して混ぜ込んだクリーミーな生地に、ジンジャーのアクセントが全体を引き締め、バランスが絶妙です。季節限定のフレーバーも展開し、「レモンとディル」「九重栗かぼちゃとスパイス」など、意外な素材の組み合わせから生まれるおいしさも見逃せません。

マフィンの中で一番人気のフレーバーは、ゴロッと大きなクリームチーズと甘酸っぱいラズベリー。バターの代わりに植物油脂を使っているため口当たり軽やかで、小腹が減った時のおやつにもおすすめです。

おみやげにめずらしい三浦野菜はいかが

店の奥にあるテーブルでは三浦野菜を販売。産地直送で10種類ほどが届き、紅くるり大根、もものすけかぶ、アンデスレッド…と、スーパーに行っても見かけないようなめずらしい野菜が並びます。これらはランチにも使用しているので、そのおいしさに感動したらおみやげにしてみてくださいね。

三浦野菜が自慢のランチやスイーツをゆっくりと味わって、心身をリセットしてみてはいかがでしょうか。