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季節限定の楽しみ! マンゴースイーツを満喫。 【&Taipei 台湾スイーツ食べ比べ 】

  • 2023.7.17
出典 andpremium.jp

夏の台湾といえばマンゴーを思い浮かべる人が少なくない。台湾のマンゴーは種類豊富で、出回っているだけでも二十数種類あるといわれる。なかでも人気が高いのは「愛文芒果」(アップルマンゴー)と呼ばれる品種で、1954年にフロリダから台湾に持ち込まれ、台南郊外の玉井で故・鄭罕池さんの尽力で根づいたもの。滑らかな食感と、ジューシーでさわやかな甘さが魅力となっている。産地としては玉井のほか、屏東県の枋山が知られている。年によって変動するが、枋山産はやや早く4月中旬~7月末頃、続いて玉井産が6~9月頃に出回るのが一般的だ。今回は枋山産の使用にこだわったフレッシュジュース店『大苑子』と、旬の時季だけ営業するかき氷の人気店『冰讚』を紹介したい。

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濃厚なマンゴージュースが話題のドリンク店。

台湾中部の彰化が発祥のフレッシュジュース店。台湾産の新鮮なフルーツを使用し、各地でチェーン展開している。この時季の目玉は何といっても屏東県枋山産の愛文マンゴーを用いたスムージー(130元、ダブル180元)。海風を浴びて育った枋山産のマンゴーは糖度が高く、スムージーになっても濃厚な風味は変わらない。細かくカットされた果肉がふんだんに入っており、果肉の量を倍にすることもできる。そのほか、店舗によっては白木耳入りの「愛文蜜朵朵(アイウェンミートゥオトゥオ)」も楽しめる。こちらはプチプチとした食感で、レモン汁を加えているので飲み心地がさわやか。また、特製パンナコッタにマンゴーをのせたもの(60元)もおすすめ。なお、MRT市政府駅近くの「市府夢想店」はイートインも可能。

大苑子
ダーユエンツ

台北市信義區忠孝東路5段139號(市府夢想店) 02−2768−0900 11:00~21:00 無休 販売は7月末頃まで。通常は紙コップで提供。

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期間限定で営業! 大人気のマンゴーかき氷店。

マンゴーシーズン到来の指標にもなっている人気店。春になると、在住邦人の間で「今年はいつから営業が始まるのかな?」と話題になるほどの存在だ。ポイントは店主の陳彩琴さんの実家が老舗の果物屋であること。厳選されたマンゴーを入荷しているほか、熟れ具合も見極めている。さらに、注文が入ってからカットするというこだわりも嬉しいところ。これにより果肉にはみずみずしさと適度な歯ごたえが保たれる。ちなみに一皿あたり、中サイズのマンゴーをたっぷり1個使用。写真は「雪花冰」というふわふわ食感のミルク氷を用いたもの。マンゴー自体が甘いので、氷は甘さ控えめ。上には自家製マンゴーソースと練乳がかけられている。手づくりミニプリンをトッピングするのも定番。

冰讚
ピンツァン

台北市大同區雙連街2號 02−2550−6769 11:00~21:00 不定休 営業は4月中旬~10月末頃。「芒果雪花冰」は180元、プリン15元。

冰讚 ピンツァン
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文/片倉真理
※この記事は、No. 116 2023年8月号「&Taipei」に掲載されたものです。

台北在住ライター・コーディネーター 片倉真理
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1999年から台北に暮らす。台湾に関する書籍の執筆、製作のほか、雑誌のコーディネートなども手がける。台湾各地を隈なく歩き、料理やスイーツから文化、風俗、歴史まで幅広く取材。著書に『台湾探見』、共著に『台湾旅人地図帳』(共にウェッジ)、『食べる指差し会話帳』(情報センター出版局)など。

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