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もっと早く知りたかった! 睡眠のプロ直伝「ママも寝不足にならない“親子でぐっすり快眠術”」

  • 2023.7.15

よく眠ることは赤ちゃんの健やかな成長に必要ですし、ママもよく眠ることで些細なことにイライラせず、子育てを楽しむことができます。睡眠はママから子どもへの最大のプレゼント。ベビーマッサージの講師、睡眠の専門家、1児の母でもある松浦志野さんによるママと赤ちゃんがお互いによく眠れる方法をうかがいました。

赤ちゃんはよく眠るものだと筆者自身も思ってた

筆者自身も子どもが生まれる前は「赤ちゃんてよく眠るもの」と思っていました。実際、子育てが始まってみるとやっと寝て自分の時間を過ごそうと思いきや泣き始めたり、授乳もしてオムツも変えたのになかなか泣き止まず寝ない、抱っこでは寝るのにベッドに置いたら寝ないといった経験も。

微弱ではありますが、胎児の頃から体内時計は備わっています。大事なポイントは体内時計を親の都合でずらさないようにすること!

赤ちゃんと自分自身の睡眠に悩むママ、プレママさんたちのお助けになる方法をご紹介します。実践されてみてください。

1. 眠いサインはもう遅い!

大人の場合、疲れていたらすぐに眠れることでしょう。しかし、赤ちゃんは逆に疲れすぎてしまうと眠れなくなってしまいます。ギャン泣きをしている時は起きていられる限界を超えてしまっていることがほとんどです。

赤ちゃんに個人差はありますが、眠いサインを必ず出しています。あくびをする、目をこする(ママの肩にこすりつける)、グズリ始める、手足がポカポカしてくるなど。生後間もないころはまだわかりづらいことも多いので、よく観察してみましょう!

新生児でも連続して10分ほど、3か月ごろでも1時間半ほどしか起きていられません。おおよその起きていられる時間を目安にサインを察知するのもいいでしょう。

眠いサインを察知できたら、速やかに寝かしつけに入りましょう。そこで遊んだりすることで刺激され、眠いタイミングで眠れず「なかなか眠れない」という状況になります。

2. お昼寝の時間や回数は気にしなくていい

低月齢の頃は「眠い時にだけ寝かせてあげる」ようにします。夜の睡眠に影響するからとお昼寝を途中で切り上げたり、30分ほどで起きてしまったからもう一度寝かせたりするのはママ自身がコントロールをしなくていいところ。ここは赤ちゃんのタイミングに合わせて過ごしてみましょう。あと1分後に赤ちゃん自身が自分で自然に起きることができて、その後もご機嫌に遊んでくれるかもしれません。大事なポイントは「赤ちゃんの眠いタイミングで寝かせる」「眠くなりすぎる前に寝かせる」ということです。

3. 最強のねんねのタイミングは「お風呂後」

お風呂は必ず夜寝る前に入り、お風呂後はすぐにベッドへ! お風呂に入ることで、カラダ表面の血流が上がり、カラダの内側の熱を外に出しやすくします。こうすることで手足がポカポカとし、自然に眠くなります。
お風呂>授乳(水分補給)>ベッドでねんね
という流れです。
お風呂後から時間が空きすぎると、夜泣きや寝ぐずりの原因にもつながります。

もしお風呂後に絵本を読まれる方は、お風呂の前に絵本の時間を取るようにし、お風呂後は即ねんねにすることで赤ちゃんの眠る力を導くことができます。

4. 寝る直前まで電気が明るいのは刺激になる

夕食後からは徐々に部屋の明るさを暗くしていきます。これは外の光と連動させて、昼夜の区別を強くつけていきたいためです。特にお風呂の電気は赤ちゃんにとって、眩しすぎます。お風呂に入る時は脱衣所の電気をつけて、お風呂場の電気は消し、薄暗い状態で入りましょう。眠りに向けて、薄暗くしていき、寝室は遮光カーテンで暗くしていくように環境を調整していくことで、寝つきが良く、朝方早朝に起こされるということもなくなります。

実は赤ちゃんにとってエアコンの運転ランプすらも眩しいものなのです。環境にとても影響を受けます。授乳やオムツ替えの時に真っ暗で見にくい場合、はフットライトなどで薄暗くなるようにし、天井の電気はつけないことも大事です。

赤ちゃんは昼間も眠りますが、昼間の睡眠時は明るくて問題ありません。大事なことは昼夜の区別をはっきりさせて、夜に長く眠れるように体内時計を整えることです。夜眠ることで成長ホルモンの分泌が高まり、健やかな成長に繋がります。これは生まれた直後からしていただきたいです。

お子さんの寝ぐずりや早朝覚醒、夜泣き、分離不安といった月齢別に応じてお悩みはその都度変わってきます。お子さんもママ自身もよく眠ることが育児においてはとても大切です。今回お伝えしたことは一例ですが、マンツーマンカウンセリングではみなさんのお悩みに合わせて解決策も一緒に考えて導きます。

お子さんの健やかな成長に睡眠は必須です! 毎日ママお疲れさまです!

【参考資料】
株式会社G.B 寝かしつけ0秒、夜泣きもなくなる 赤ちゃんとママの熟睡スイッチ 小林麻利子著

松浦志野
健康と眠りのスペシャリスト。眠りとお風呂の専門家・小林麻利子さんに師事している。埼玉県出身。看護師、ベビーマッサージ講師。SleepLIVE公認カウンセラーとしてひだまり by SleepLIVE主催。1児の母。看護師として総合病院、訪問看護を経験。不規則な生活や睡眠不足といった自身の経験から、同じような悩みを持つ人を助けたいという思いで小林に師事。現在は日本初のマンツーマン&対面の睡眠改善カウンセリングを行い、赤ちゃんから大人までの熟睡を導くサポートをしている。

(C)matsuriri/Getty Images

文・松浦志野

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