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鼻の穴に興奮、ゴミ箱ダイブ! こどものびっくり行動が「理想の育ち方」なワケ

  • 2023.7.14

うちの子、ヘンじゃない? 私の子育て大丈夫? そんな不安を吹き飛ばす一冊が出た。

2023年7月11日に発売された『ある10人のこども』(パレード)に登場するのは、あるこども園の名物キッズたち。人の鼻の穴に興奮、トイレで熱唱、ダンゴムシを推し活、ゴミ箱に全力ダイブ......大人をびっくりさせる行動でも、「絶賛育ってる」と言える理由とは?

実は、本書に登場するこどもたちは、文科省がまとめた「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」がもとになっている。以下の10項目だ。

①健康な心と体
②自立心
③協同性
④道徳性・規範意識の芽生え
⑤社会生活との関わり
⑥思考力の芽生え
⑦自然との関わり・生命尊重
⑧数量・図形、文字等への関心・感覚
⑨言葉による伝え合い
⑩豊かな感性と表現

これらをこども園の実例に当てはめると、個性が強すぎる10人に。

1人目 マッスルファーストな熱血男子 ハルくん
2人目 意識高い系園児 きょうかちゃん
3人目 面倒見チャンピオン たいちゃん
4人目 悩めるコンプラ幼児 りっちゃん
5人目 もじもじオープンハート マーくん
6人目 ヒト型好奇心 のんちゃん
7人目 お騒がせファーブル がっくん
8人目 しりとり界のトリックスター えいとくん
9人目 暴走コメンテーター チーコちゃん
10人目 夢想系アーティスト はなちゃん

たとえば、「協同性」を体現する3人目の「たいちゃん」は、面倒見がよくおおらかな性格で誰からも愛されている子。そして実は、ぽっちゃり体型のせいで体育座りをすると後ろにコロンとひっくり返ってしまう......。でも友達が協力して、たいちゃんをむぎゅっと支える「たいちゃんフォーメーション」を編み出した。

自由で不思議で面白くて賢い。こどもたちの意外な行動にクスッと笑えて、「これでいいんだ!」と学べる内容だ。「幼児期に育ってほしい10の姿」はどんなものかをそれぞれ解説したページもあり、子育てのヒントが満載だ。

<著者プロフィール>

■大阪誠昭会
1982年設立。大阪府寝屋川市にて認定こども園、保育園、児童発達支援施設を運営する社会福祉法人。2005年 優良社会福祉法人知事表彰受賞。著作『保育園産の米』。

■中村真理子さん
なかむら・まりこ/四国大学短期大学部教授。幼稚園にて教諭、園長として24年間勤務。幼児教育のエキスパートとして研究発表多数。

■久下裕二さん
くげ・ゆうじ/コピーライター。多数の広告を手がけるほか、著作『1人称童話シリーズ』でグッドデザイン賞受賞。

■ルノアール兄弟
原作の左近洋一郎と作画の上田優作によるギャグ漫画家ユニット。代表作『少女聖典ベスケ・デス・ケベス』ほか。

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