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ハーブやスパイスを巧みに使いこなす西院の創作レストラン「メーカー(Maker)」

  • 2023.7.14

京丹後の野菜を中心に据え、ハーブやスパイスを巧みに組み合わせた、ややフレンチ寄り創作料理をコースで出すレストラン「メーカー(Maker)」なり。

西院の個性がひかる創作レストラン

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今回ご紹介するのは、西院にあるレストラン、メーカー。
お店のカテゴライズが難しいのですが、京丹後の野菜を中心に据え、ハーブやスパイスを巧みに組み合わせた、ややフレンチ寄り創作料理をコースで出すお店。2017年開店でシェフご夫婦が自ら仕上げた!というセンスの良い内装が当初から注目されていて、気になっていた一軒。で、開店当初はスタイリッシュな内装が凄すぎ、料理情報が入ってこなくてお洒落カフェ&バルのようなお店だと思い込んでいたのだ。が、お料理もこのお値段で、ありえないレベルで素晴らしいもの!でしたので、気合を入れてご紹介。

今回行こうと思ったきっかけを頂いたのが、「メーカーでワイン会をするので参加されませんか!」とお声掛け頂き、速攻で「行きます行きます行きます!」ということに。

お店は西院駅から西大路通沿いを南に240m。仏光寺通に面して入り口がある京町屋リノベーション物件。お店の店頭で焼き菓子などを売られていて人気でした。店内に。

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フロアの中央に10名ぐらいがゆったり座れる巨大テーブルが1つ。こういうお洒落レストランで相席システムを取られているのは珍しいですな。
店内に飾り付けてあるドライフラワーやアンティークな小物に目を奪われました。

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入り口向かって右手に個室があり、詰めると7人座れるので席を作って頂いておりました。

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ちなみにお料理はコース提供で¥5000、¥5500、¥6500の三種。今日は¥6500のをお願い頂いていた模様ですな。

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本日は、スロヴェニアのワイン蔵「MOVIA」のアイテムを7種類呑み比べる!という趣向で、まずはスプマンテ2種からゆるゆるとスタート。砂糖無添加、SO2無添加のクラシックな製法で作られたものらしいのですが、柑橘系の渋みを感じる健康的な辛口と言う印象でした。滓が溜まるワインなので、ここまでクリアな感じで注ぐには事前準備&抜栓が超絶大変な模様。ものすごくウマー! で、ワイン情報が大杉!なネタなのですが、全然覚えられない(滝汗)ので、後でボトルは一括で写真をご紹介。

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で、野菜が旨い料理が続くのですが一皿目。茹でたえんどう豆、インゲン豆、空豆のサラダ仕立て。以下全て、お料理の写真は2人分です。使ってある白いソースはゴルゴンゾーラチーズを使ったぽってりとしたもので、初夏を想起させる、そういう印象。

ちなみにこちらのシェフは、京丹後にあるミシュラン和食店「縄屋」のシェフの弟さんのようです。いやー、色々とビックリ。

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自家製の食事パンがこれまた超ウマ。ルヴァン種(自家発酵の酵母種)を使ったライ麦パンで、独特の酸味が美味しいふっくらとしっとりがバランス出来ている、京都市内の旨いパン屋さん匹敵レベル。これを一切れ¥110で出すなんてサービス良すぎ!という。(食事に合い過ぎ! 結局、3つ食べました汗)

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二皿目はコロダイのカルパッチョ。ソースがビネガーと加賀太きゅうりをおろしたピュレに実山椒を合わせてあるという超変化球。いやはや、しっかり目の自然派白ワインとも見事に相性マッチ。

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三皿目はウリを塩もみしたスライスをザワークラフト(一応補足を入れますが、ドイツ風キャベツの乳酸発酵漬け)と甘いスモモ!を合わせたさっぱりした夏野菜サラダというか。で、味に凄みを加えているのが上に乗っかっているフェンネルの花。この花のシャープな香りのおかげで、どの国の料理なのかまったく想像できない一品に。これが、自然派系のにごり白ワインに素敵に合うのだ。

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四皿目。このお料理進行の中で冷たいメロンが出てくるのですが、これがまたひとヒネリあり。メロンに掛けてあるのは自家製で緩めに調整している生姜ジャム。更にハーブを合わせていてレモンバーム、ストロベリーミント、ディルがふんわりとメロンの香りを補強するという、これまたどこの国の料理ですか!的な。

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五皿目は焼き野菜で、姫人参、それにズッキーニ。人参にはパクチーを刻んだソースを、ズッキーニには豆乳ヨーグルトソースと生ハムを合わせてあるのですが、直ぐにシェフが出てこられて・・・

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これを添えて食べてくださいね!ということで、謎のハーブが。こちらはパクチー!の花で、概ね種が取れる直前。噛みしめるとプチプチと心地よい食感の後に、パクチー(コリアンダー)の良い香りがババーン!と。この時期にしか出会えない食材に、一同ニッコリなのだ。

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で、お料理に1つワインを合わせる感じでどんどんと美味いワインが登場。なにせ1人1本見当なので、既に結構酔っ払っているのだ。

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六皿目はこの時期嬉しいグリーンアスパラガス。アスパラと相性の良い玉子を使ったぽってりしたソースなのですが、白味噌を加えてあるのがひと工夫。また、一緒に添えてある柑橘類「河内晩柑」のほろ苦さが、味に深みを加えるわけで。これまた美味しい。

で、お次がいよいよメインの皿。

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ババーンと登場、鴨胸肉ロースト。フレンチでは定番のハンガリー産マグレカナールですが、ま、この火入れ。で、付け合わせがまた度肝を抜く甘酸っぱさにびっくり!する春菊、ルッコラのサラダ。イチゴとローズマリーを使った自家製ドレッシングが、丸でイチゴソーダのようなパンチのある味付けなのが面白い。

最後まで大充実で・・

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自家製のアイスクリーム、フィナンシェもハーブを使ったマニアックなモノだったような。

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で、しっかりお茶まで頂いて大充実ディナー完了。お料理が野菜中心なので、量はしっかりあるのですが軽やかな食後感。これで¥6500とは驚きのある価格設定。とはいえ、実は今回は酒代のほうが大分高くついているのだ。超!呑みすぎですな。 7人で頂いたワインは・・・

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右から左に順に頂いた模様。いやはや、ブドウ品種違いで色々と楽しめました。

以上、御馳走様でした。

店舗情報

店名:メーカー(Maker)
住所:京都市右京区西院三蔵町49
営業時間:
[水木金日]18:00~24:00
[土]11:30〜16:00 18:00〜24:00
定休日:月曜日・火曜日
電話番号:075-950-0081

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