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「HSPだから…」はどこまで配慮すべき?困った部下に悩み、妻や後輩に相談してわかったこと

  • 2023.7.12
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作者であるマミヤ(@mamiyang83)さんの夫は新米社員の村西君とともにプロジェクトを進めていくことに。しかし、頼んでいた仕事は締切前日になっても「やっていません」と言われ、さらには「HSPは診断書が出ない」と言われ、その対応に悩みます。理解できないと頭を抱えた夫でしたが、マミヤさんや村西君の指導係だった後輩に相談したことで少しずつ気持ちに変化が現れます。『新入社員がHSPだと言ってきた』どうぞご覧ください。

食い違う2人の思い

HSPは病気ではないので診断書は出ないという村西君に対し、診断書が出ないのであれば仕事をしないとしか評価できず今後の査定に影響が出ると淡々と話をしたマミヤさんの夫。その表情は少し呆れているようにも見えますね。HSPである本人はさまざまな事情があり心身ともにつらかったのかもしれませんが、周囲に漠然と理解してほしいと言ってもそれはなかなか難しいことのように思えます。

そんな夫に対し、村西君は「マミヤさんが話してくれなかった。どうしていいかわからなかった」と切羽詰まった様子で伝えてきます。村西君はもっと夫から積極的に話しかけたり、気にかけてくれることを期待していたのでしょうか。とにかく、2人の間には大きな壁があったということは確かだったようですね。

理解できなくて頭を抱えた

村西君の主張はマミヤさんの夫には理解し難いものでした。妻に一連のやりとりを説明した夫でしたが、妻からは「村西君も悪いけれど、一度も声をかけないのはかわいそうだ」と言われます。確かに、リーダーであれば各自に任せっぱなしにするのではなく進捗状況を確認したり、相談に乗ってあげることも必要なことですよね。円滑に仕事を進めるためにコミュニケーションは大事だと思いますが、夫はこの意見にも納得がいかない様子です。

夫は村西君が質問するべきという考えで、きっと自分自身もそうやって仕事を覚えて学んできたという自負があるのだと思います。しかし、それを村西君にも求めて強要するのは少し違うようにも感じますよね。村西君はHSPだということがわかった以上、これまでのような関わり方ではダメだとまずは理解してもらうことが大事なように思います。

後輩の言葉で考えを改めようと思った

村西君の指導係だった雪川さんに話を聞きに行ったマミヤさんの夫。どんな風に配慮していたかを聞き、コミュニケーション能力が高く、気遣いが上手な雪川さんの指導に慣れた村西君が自分の対応で満足するはずがないと実感します。落ち込みやすく繊細だという村西君の性格を理解していた雪川さんは村西君の周囲の人にそれを伝え、働きやすい環境を作っていたのでした。

残念ながらその情報は夫には来ておらず、結果として今回のような食い違いが生じてしまいました。しかし、その話を聞いて自分が悪かった部分もあるということを実感した夫。理解できないとさじを投げるのではなく、理解しようと歩み寄ったことで村西君のことや自分に足りなかったことを知ることができたようです。

著者:こびと

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