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梅雨の期間をあらわす5つの言葉。その間の3つの天候をあらわす言葉を解説!

  • 2023.7.10

日本の雨季とも言われる「梅雨」。 この梅雨に関連する用語は多々あります。 梅雨の直前や梅雨に入ること、梅雨の終わりかけの時期や梅雨の終わりなど、それぞれに名称が付けられています。

そこでここでは、梅雨の期間をあらわす言葉や梅雨の天候にまつわる言葉について解説します。

そこで今回は梅雨の期間を表す表現についてまとめます。

梅雨の期間をあらわす用語

 

早速ですが梅雨の期間を表す用語を見ていきましょう。

走り梅雨

「走り梅雨」は、梅雨に突入する前にも関わらず梅雨を連想させる雨模様や天気が続く様子を意味します。 ここでの「走り」というのは、先駆けをあらわしているということになります。

5月中旬以降に沖縄地方が梅雨入りした際、本州南岸に低気圧が停滞する事があります。 すると、梅雨のようなぐずついた天気となってしまうことがあるのです。 この天気のことを走り梅雨と呼んでいるのです。

入梅

暦上で梅雨入りしたことを指すのが「入梅」です。 この入梅は、雑節という季節の移り変わり目印となる日のひとつで、現在は太陽の黄経が80度に達した日となっています。 毎年6月11日頃にとなります。

送り梅雨

梅雨終わりのころに降る強い雨のことを「送り梅雨」といいます。 この時期は、台風や前線などの影響で大雨が降ることがあります。 時には雷を伴ったり集中豪雨になることもあります。

梅雨が明けてほしいという願いから、「梅雨を送り出す」から送り梅雨と呼ばれるようになったとも言われています。

出梅

「出梅」は、入梅と同じく雑節のひとつです。 入梅の逆で暦上の梅雨明けを指し、入梅の約30日後となる7月半ばに来ます。

戻り梅雨

「戻り梅雨」は、梅雨明け後にもかかわらず梅雨のような天候が戻ってくることで、「返り梅雨」とも呼ばれます。 梅雨が開けた後、ふたたび雨が続くそんな日々のこととなります。

梅雨といっても雨の降り方は様々

 

梅雨の時期の雨は、大きく分けて「陽性梅雨」と「陰性梅雨」に分けられます。

陽性梅雨

激しい雨が短時間にまとまって降り、その後はスッキリとした晴れ空が広がることもある梅雨の天気。 温度が高いこともあるこの変化の激しい雨の降り方を「陽性梅雨(ようせいばいう)」と呼ぶことがあります

陰性梅雨

激しい雨こそ降りませんが、シトシトとした雨が長い時間に渡って降り続ける梅雨の雨。 曇になることも多いこの天気を「陰性梅雨(いんせいばいう)」と呼ぶことがあります。

空梅雨

「空梅雨(からばいう)」は、梅雨に入っているにも関わらずほとんど雨が降らない梅雨のこと。 降水量が極端に少なく、晴天や曇りが続きます。

梅雨を連想させる天候

 

梅雨の時期ではないですが、梅雨のような天候ということで名前に梅雨と入る気象関連の言葉があります。 「菜種梅雨」「筍梅雨」「すすき梅雨」「山茶花梅雨」などがあります。

菜種梅雨

3月下旬から4月上旬にかけて降る長雨のことを「菜種梅雨」と言います。 これは菜の花が咲く時期ということから来ています。

梅雨とは異なり、雨は降り続けても一週間ほどですが、冬の終わり春のはじめということもあり冷たい雨で地域によってはその雨が雪に変わることも。

筍梅雨

筍が出てくる4月から5月にかけて降る長雨を「筍梅雨」といいます。 これは筍が生えてくることにちなんだ名前です。

もともとは筍の生えてくる時期に吹く東南風のことを指す船乗りたちの言葉だったのが、長雨をあらわす言葉に転じたのだとか。

すすき梅雨

すすきの時期となる8月後半から10月。 この時期の長雨を「すすき梅雨」といいます。 また、秋雨とも呼ばれます。

山茶花梅雨

冬の始まりとなる11月後半から12月にかけての長雨を「山茶花梅雨」といいます。 これは、サザンカの開花時期に当たることから来ています。

まとめ

おおよそ1ヶ月ほどある梅雨は、時期による名称があります。 梅雨の前の雨を「走り梅雨」、暦上の梅雨入りを「入梅」、梅雨の終わりの時期に降る強い雨を「送り梅雨」、暦上の梅雨の終わりを「出梅」、梅雨に戻ったような天候になることを「戻り梅雨」といいます。

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