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夫の保険金で慰謝料を払いました… 社内不倫に堕ちた「未亡人の懺悔」【後編】

  • 2023.7.9

夫を病気で亡くした知佳さん(仮名・33歳)。しかし1年も経たないうちに同僚の斎藤さん(仮名)と関係を持つことになります。しかも斎藤さんは既婚者であり、まぎれもなく不倫関係。夫への罪悪感を抱えながら社内不倫を続けた先に、どんな結末が待っていたのでしょうか……。

亡き夫の妹と遭遇

「夫を亡くして心細かった私にとって、斎藤くんの存在はありがたくもありました。関係を続けるうちに、夫への罪悪感も次第に薄れていきましたね。
ある日、斎藤くんと二人で出かけていたときに、“知佳さん”と声をかけられたのです。相手は、亡き夫の妹の沙紀(仮名)でした。
沙紀と私は仲が良く、かつては夫と3人で出かけることも。とっさに“沙紀ちゃん久しぶり”と返事をしましたが、隣には斎藤くんがいるので、どうしようかと焦りましたね。ところが、沙紀はなんだか嬉しそうな表情を浮かべていました。
当然、沙紀は斎藤くんが既婚者だとは知らないので、私が不倫しているとは思わなかったようです」

義妹からの優しいメッセージ

「その夜、久しぶりに沙紀からLINEが来ました。どうやら、私が気まずそうにしていたのを見て、心配してくれたようです。
“お兄ちゃんに気を遣わないで、新しい幸せを見つけて”というメッセージが届き、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。“ありがとう”というひと言がなかなか返せず、ずいぶん時間が経ってから返信しました。
それからしばらくは穏やかな生活が続きましたが、夫の一周忌法要を境に、事態は急変したんです」

一周忌法要のあとに呼び出され…

「一周忌法要には多くの親戚が集まり、私は忙しなく動いていました。沙紀も気を遣ってくれているようでしたが、どうも態度がよそよそしかったんです。
そして参列者のほとんどが帰ったあと、沙紀に“ちょっといい?”と呼ばれ、斎藤くんについて尋ねられました。“一緒にいた人って既婚者だよね?”と。沙紀は、私のSNSから斎藤くんのアカウントを見つけ、投稿の内容から既婚者だと気付いたそうです。
“不倫だよね?”と迫られ、“絶対に別れるべき”と注意されました。不倫がいけないことは私も十分わかっていましたが、独り身になって心細い日々が続き、どうしようもなかったのも事実です。
そんな言い訳があったからか、不倫はだめだと責められて腹が立ち、つい“沙紀ちゃんには関係ない”と言ってしまいました…」

知らない番号からの電話

「沙紀にひどいことを言ってしまった数日後。夜に知らない番号から着信があり、電話に出ると“斎藤の妻です”と告げられました。
“話はすべて聞きました”と言われ、私はすべてバレてしまったと頭が真っ白に。沙紀の件で気分が沈んでいたこともあり、あまり考えず、“申し訳ありません”と謝ってしまったんです。
ところが、斎藤くんの妻はLINEを見て怪しいと思った程度で、確たる証拠はなかったようでした。ですが、私が認めてしまったため、確信に至ったようです。
“それなりの処置を取らせてもらう”と告げられ、後日慰謝料に関する書面が届きました。私はやむなく、夫の保険金から慰謝料を支払いました。
その後、斎藤くんと妻は離婚したそうです。私は仕事を辞めて、斎藤くんとの関係も終わりました。沙紀やほかの親戚とも疎遠になり、今は一人でひっそりと暮らしています」

“夫の死後に不倫に堕ちた女性の告白”をご紹介しました。
自分を慕ってくれていた妹から親戚まで、すべての関係が断たれてしまったようです。不倫は、周囲との関係や過去の思い出すらも台無しにしてしまうのでしょう。

©chaponta/shutterstock
©Boy_Anupong/gettyimages

文・塚田牧夫

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