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デビュー15周年なのに“新しさ”まで…SHINeeが代わりのいないK-POPアイドルである理由

  • 2023.7.9

SHINeeは15年が過ぎても新しい。

特定の単語だけでは、SHINeeの音楽カラーを規定することはできない。デビュー15周年でも挑戦を止めないSHINeeは、今やひとつのジャンルになった。

8thフルアルバム『HARD』を発表したSHINeeが、輝かしい活動でK-POP界の関心を一身に集めている。『HARD』は、2021年4月にリリースされた7thフルアルバムリパッケージ『Atlantis』以来のアルバムだ。

今年4月に“末っ子”のテミンが除隊したことで、グループ活動の空白期に終止符を打った彼らは、新しいアルバムで初動20万枚以上の販売量を記録し、初動の自己最高記録を更新した。

今も新鮮なSHINeeの音楽

数字的な成果よりも驚くべきことは、彼らが披露した歌だ。

(写真提供=SMエンターテインメント)SHINee

アルバムと同名のタイトル曲『HARD』は、ブーンバップ、R&B、90年代のHIPHOPなど、様々なジャンルを混ぜたハイブリッドHIPHOPダンス曲だ。高音の後に反転する低音の展開と、枠を破って進む洗練されたトレンディさが目立つ。

グループ「ソテジワアイドゥル」を連想させる90年代のHIPHOPバイブをSHINeeならではの“ヤング(Young)さ”で再解釈し、“第5世代HIPHOP”を完成させた。

SHINeeはいつも安定より、挑戦と成長を選んできた。2008年5月25日に初シングル『Replay』を発表して少年美いっぱいの姿でK-POP界に登場したSHINeeは、『JULIETTE』『Love like Oxygen』『Ring Ding Dong』『Sherlock』『Everybody』『View』『Good Evening』『Don't Call Me』『Atlantis』など、数多くのヒット曲を発表してきた。

デビュー15周年だが、SHINeeは見飽きることなく新しい。『HARD』はSHINeeがこれまで披露した曲とまったく異なるカラーの曲だ。

SHINeeが苦心の末にタイトル曲として『HARD』を選んだ理由は、SHINeeがこれまでやってこなかったジャンルであるHIPHOPとレトロという2つのジャンルを合わせたものだったからだ。7thフルアルバムのタイトル曲『Don't Call Me』もHIPHOP曲だったが、『HARD』とはまったく違う。歌詞に「We Go Hard」というキャッチフレーズを掲げ、SHINeeの音楽に対する確固たる意志と永遠の「ヤング&ワイルド」を叫ぶ力強さが盛り込まれている。

(写真提供=SMエンターテインメント)SHINee

『HARD』はジャンル面だけでなく、ボーカルポジションであるテミンがラップをするなど、メンバーの歌唱にも意外性が加わってさらに新鮮に近づいてくる。メンバーのオンユが健康上の理由でしばらく外れた状況でも、ミンホとキー、テミンは歌パートと振り付けを再配分して完璧なステージを作る努力をした。

メインボーカルの空席が物足りなさを残す部分はあるが、テミンが柔らかいボーカルとハーモニーで中心を握り、キーのしっかりしたボーカルとラップがファンキーな力を作り、ミンホの低音が『HARD』にHIPHOPさを加える。

去る6月23~25日に7年ぶりの対面単独コンサート「パーフェクト・イルミネーション」でステージに上がったSHINeeは、15年の貫禄が感じられるダンスと歌で健在さを誇示した。SHINeeはこの日、「SHINeeはこれからが始まりだ。いつも新しく素敵な、いつも惜しみなく挑戦し努力するアーティストになる」と誓った。

(写真提供=SMエンターテインメント)SHINeeのTikTokチャレンジ

そんな約束通り、『HARD』にはSHINeeというグループのアイデンティティがよく盛り込まれているという評価が続いている。

デビュー当時から「コンテンポラリー(contemporary)バンド」という修飾語で自分たちを紹介してきたSHINee。彼らがこれまで見せてくれた音楽は、定型化されたアイドルのそれとは明らかに違う。

15年が過ぎた現在もSHINeeは音楽、パフォーマンス、ファッションなど様々な方面で時代に最もよく似合う新しいトレンドを提示し、K-POPの変化の一軸を担当している。新しさと老練さのバランスを取るのは、SHINeeの長寿の秘訣だ。

活発な音楽番組活動を展開しているSHINeeは『HARD』に続き、ハイテンポのHIPHOPダンス曲『JUICE』ではまた別のSHINee流のトレンディHIPHOPまで披露した。

(写真提供=SMエンターテインメント)SHINee

SHINeeは6月28日に放送された韓国JTBCのカムバックショー『SHINee’s 15m』に出演し、「僕たちは自己複製がひとつもないチームだ」と自負した。代替不可能なSHINeeは、グループとしてもメンバー一人ひとりとしても、固有のキャラクターを持っている。これは現在のK-POP人気が「一瞬」ではなく「連続性」を帯びるために、多くの後輩が見習わなければならない地点でもある。

なおSHINeeのデビュー15周年は、ファンと一緒に劇場で記念することができる。SHINeeのデビュー15周年記念映画『マイSHINeeワールド』(仮題)が9月に韓国で公開されるからだ。ファンの視線で振り返るSHINeeの足跡がテーマだ。SHINeeの15年と、そして現在を一度に見られる作品になると期待を集めている。

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