1. トップ
  2. スキンケア
  3. [夏のスキンケアのポイント]湿度も気温も上がって肌トラブルが起こりがちなこの季節。今こそ見直しをしてみて!

[夏のスキンケアのポイント]湿度も気温も上がって肌トラブルが起こりがちなこの季節。今こそ見直しをしてみて!

  • 2023.7.9

湿度も気温も上がってくる季節、さまざまな肌トラブルが起こりがち。
今回は、夏のスキンケアのポイントについて、肌クリニック大宮で皮膚科・美容皮膚科の看護師をされているひとみさまにお話を伺いました。

朝は洗顔をした方が良い?

寝ているときは多くの汗をかきますし、皮脂も分泌されています。
朝に洗顔をきちんとおこなわず、皮脂を落としきれないまま日中過ごすと、皮脂が酸化してくすみや肌トラブルの原因となります。
そのため、できればどんな肌質の方でも朝の洗顔はした方が良いです。
肌が乾燥しやすい方や敏感肌の方は洗浄力がマイルドなアミノ酸系洗顔料を使用し、熱いお湯ではなくぬるま湯で洗顔料が肌に残らないようていねいに洗い流しましょう。

夏は化粧水だけで終わってもいい?

暑い季節はさっぱりしたスキンケアを好む方も多いと思います。
化粧水のみでも特にトラブル等なければ問題ありません。
しかし、夏はエアコンや紫外線の影響で肌が乾燥しやすく、自分でも気づかない間に乾燥が進んでしまうこともあります。
すると、うるおいを守ろうと、過剰に皮脂が出てテカリやニキビの原因となることもあります。
そのため、夏であっても化粧水、乳液を塗って保湿をするのがおすすめです。
べたつきが気になる方は、さっぱりした使用感のものを選びましょう。

ニキビの上に日焼け止めを塗っても平気?

赤いニキビはアクネ菌をなくすために肌が炎症を起こしている状況なので、そこに紫外線による刺激が加わるとニキビ跡の炎症後色素沈着が起こりやすくなります。
そのため、ニキビができている箇所にもしっかりと日焼け止めは塗りましょう。
このとき、手に雑菌が付着しているとニキビが悪化してしまう原因となるので手を清潔に洗ってから塗りましょう。
ニキビができやすい方は毛穴が詰まりづらいことをメーカーで確認している「ノンコメドジェニックテスト済」と掲載のある製品がおすすめです。
また、メイクをしない方や男性は石鹸で落とせる日焼け止めを選ぶと良いでしょう。
日焼け止めは朝塗っても日中の汗や皮脂、髪やマスクなどの擦れなどによってムラになり効果が弱くなってしまうので、できる限りこまめに塗り直しをしましょう。
目安としては3~4時間おきに塗り重ねるのがおすすめです。
メイクをする方は、塗り直しが難しいですよね。
そういう場合は、朝下地を塗る前に日焼け止めをしっかりと塗り、日中はUV効果のあるパウダーや日焼け止めスプレーを塗り重ねる方法もあります。

日焼け止めの上手な塗り方
顔の数か所に日焼け止めをつけたらクルクルと円を描くように塗るとお肌のキメまでしっかりと塗り込むことができます。
使用量の目安としては
・ローションタイプ:1円玉2枚分
・クリームタイプ:パール2個分

といわれていて、少し多く感じるくらいが目安です。
塗る際の注意点としては、日焼け止めを手のひら全体に伸ばしてから塗るとその多くは手のシワに入り込んでしまい顔に十分な量を塗ることができなくなってしまいますので、手の甲やヘラに出してから指の面を使って塗りましょう。

化粧崩れ対策はスキンケアの段階から!

汗や皮脂が多く出る夏は、どうしてもメイクが崩れやすいですよね。
実は、スキンケアの段階からしっかり対策をしておくことが、メイク崩れ防止に重要なのです。
朝は洗顔をして皮脂を取り除き、保湿をしっかりとしましょう。
メイクをする前にしっかり保湿をすると、「メイクが崩れやすくなりそう」と思う方もいるかもしれません。
しかし、肌が乾燥するとメイクが粉っぽくなったり目元の小じわが目立ちやすくなる原因となるため、メイク前の保湿は重要です。
日中、皮脂が出やすい方は油分の少ない化粧水、乳液を使用しましょう。
また、最近は化粧下地やファンデーションに日焼け止めの成分が入っている製品も多くありますが、それのみで紫外線対策としてしまうことはあまりお勧めしません。
メイク品は、日焼け止めのように均一に塗布しないこともあり、ムラになってしまうことが考えられますし、しっかり効果を出すための量を塗布すると厚塗りになってしまいます。
そのため、下地やファンデーションを塗る前に必ず日焼け止めを使用しましょう。
日焼け止めを塗った直後にメイクをするとメイクが浮いてしまうという方は、日焼け止めを塗ってから10~15分時間をおいて成分が肌に馴染んでからメイクをすると綺麗に仕上がります。

すぐに崩れてしまうメイクはどうする?

夏は汗や皮脂によってメイクが崩れやすくなるので汗・水に強いタイプの日焼け止め、下地をベースとして使用しましょう。
リキッドファンデーションを使用する場合は両頬を中心とした顔の数か所に少量ずつ付け、水に濡らしてよく絞ったパフで薄くのばすとファンデーションが薄膜のようにピタッとお肌に密着して崩れにくくなります。
日焼け止めや下地、ファンデーションを塗った後、テカリが気になる場合は5~10分ほど時間をおいてから次の工程に移るか、ティッシュで余分な油分をオフするのがおすすめです。
その後ルースパウダーで仕上げをすることで、汗や皮脂をパウダーが吸着してくれてメイク崩れやテカリを防ぐことができます。
特に皮脂が出やすいTゾーンはしっかり目に、乾燥しやすい目元、口元、フェイスラインは薄めにつけるのがポイントです。

夏は暑さや湿度の高さ、紫外線などの影響から肌トラブルやメイクトラブルが起こりやすい時期です。
しっかりと対策をして、キレイを保ちたいですね。

[執筆者]


ひとみ

皮膚科・美容皮膚科で看護師として勤務。2022年に日本化粧品検定1級を取得。
保険診療の補助、美容カウンセリング、美容施術のほか、美容の知識を生かした記事の作成やSNSの更新を行っている。

患者一人ひとりの悩みに耳を傾け、肌質や生活スタイルなどに合わせた施術やスキンケアを提案。
安心して通院してもらえるよう、施術前後のケアやダウンタイムについても詳しく伝えている。

肌クリニック大宮
埼玉県大宮区桜木町1-219-3 アクロスキューブ大宮5階
https://e-hifu.jp/

元記事で読む
の記事をもっとみる