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クリス松村が所蔵する8000枚のレコードから、80年代アイドルの珠玉の夏ジャケ20枚をセレクト

  • 2023.7.9
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夏目雅子「Oh!クッキーフェイス」、本田美奈子「殺意のバカンス」、菊池桃子「SUMMER EYES」、田中美佐子「スペインへ行きたい」、松田聖子「白いパラソル」、安田成美「サマー・プリンセス」

まずは1980年代前夜のジャケットから。夏目雅子さん(1)の「Oh!クッキーフェイス」(77年)。化粧品の夏のキャンペーンソングです。健康的な美は、前田美波里さんから続く化粧品キャンペーンガールの系譜。小麦色の肌は当時のステータスでした。CMでは外国人歌手が英語で歌ってますが、これは夏目さんが歌う日本語バージョン。日本語詞は伊藤アキラさん。伊藤さんは〈ホテル三日月〉のCMソングも作詞した方。そう、舛添要一さんで注目されたあのホテルです(笑)。

70年代のナンバーワン・ジャケット、浅野ゆう子さん(2)の「サマーチャンピオン」(79年)。夏目さんと同じく化粧品の夏のキャンペーンに起用されたときの一枚です。浅野さんは当時18歳。成熟した色気をまとっています。私はこのジャケットが大好き。部屋にポスターも貼ってます。

夏目雅子「Oh!クッキーフェイス」レコードジャケット
(1)夏目雅子「Oh!クッキーフェイス」
浅野ゆう子「サマーチャンピオン」レコードジャケット
(2)浅野ゆう子「サマーチャンピオン」

80年デビュー組、甲斐智枝美さん(3)の「Si! Si! C!」(81年)。この曲も伊藤アキラさんの作詞。「見えるかしら 今日の水着はちきれて まるい素肌がこぼれそう」。甲斐さんもこの詞の通り若さがはちきれてます。

松田聖子さん(4)には「夏の扉」とか「青い珊瑚礁」とか夏の曲はいっぱいあるけれど、全身が写ってる「白いパラソル」(81年)のジャケットが私は好きです。曲は財津和夫さん、詞は松本隆さん。B面は、聖子さんの主演映画『野菊の墓』の主題歌「花一色」。実は、聖子さんの相手役オーディションを私も受けたんです。ハイカラな顔だから受かるわけもなく(笑)。

甲斐智枝美「Si! Si! C!」レコードジャケット
(3)甲斐智枝美「Si! Si! C!」
松田聖子「白いパラソル」レコードジャケット
(4)松田聖子「白いパラソル」

大きな目が印象的な新井薫子さん(5)。小泉今日子さん、中森明菜さんと同じ「花の82年デビュー組」。「イニシャルは夏」(82年)は、ジャケットだけじゃなくレコード盤でも夏を表現していてユニーク。透き通るような青いカラーレコードなんです。

新井薫子「イニシャルは夏」レコードジャケット
(5)新井薫子「イニシャルは夏」

アイドルは夏に向かって曲のリリースが多くなるんですが、河合奈保子さん(6)はこれぞ夏という曲が意外と少ないんです。でも、「夏のヒロイン」(82年)はとっても素直でストレートな夏の曲。しかも、彼女のジャケットのなかでは素肌をここまで露出しているのは珍しいんです。下は写ってませんが、ビキニ姿を想像させます。

82年組の堀ちえみさん(7)は、デビューから清純派少女路線。「真夏の少女」(82年)も清潔感いっぱいの曲。ジャケットも世間知らずなお嬢さん風。いまでたとえれば、『あまちゃん』の頃の能年玲奈ちゃんかな。

こちらも82年組、早見優さん(8)。「夏色のナンシー」(83年)は彼女の代表曲。静岡出身ですが、幼い頃からハワイで育ってるので、「ハワイから来た」という夏感でデビューして、この曲で大ブレイクしました。

河合奈保子「夏のヒロイン」レコードジャケット
(6)河合奈保子「夏のヒロイン」
堀ちえみ「真夏の少女」レコードジャケット
(7)堀ちえみ「真夏の少女」
早見優「夏色のナンシー」レコードジャケット
(8)早見優「夏色のナンシー」

「コパカバーナ 危険な香り コパカバーナ 秘め事みたい♪」。松本伊代さん(9)の「太陽がいっぱい」(83年)は麦わら帽子が印象的なジャケットです。

「このまま逢えない そんな気もしてた いつからあなた変わったのですか」。柏原芳恵さん(10)が夏の失恋を歌った「夏模様」(83年)。元オフコースの松尾一彦さんの曲。ジャケット写真も淡くて切ない感じです。
河合美智子さん(11)もアイドルでした。「サマー・ホリデー」(83年)は隠れた名曲。「もうすぐはいる夏休み 私を誘ってほしいの」。彼女はのちにオーロラ輝子に化けました。

女優の田中美佐子さん(12)も歌を出していたんです。「スペインへ行きたい」(83年)のジャケットの初々しいこと。撮影は沢渡朔さん。曲も大名曲。歌もうまいし、どうしてこの次を出さなかったんだろう。アルバムはCDで再発されています。

松本伊代「太陽がいっぱい」レコードジャケット
(9)松本伊代「太陽がいっぱい」
柏原芳恵「夏模様」レコードジャケット
(10)柏原芳恵「夏模様」
河合美智子「サマー・ホリデー」レコードジャケット
(11)河合美智子「サマー・ホリデー」
田中美佐子「スペインへ行きたい」レコードジャケット
(12)田中美佐子「スペインへ行きたい」

元祖グラビアアイドル、堀江しのぶさん(13)が歌った「ビキニ・バケーション」(84年)。当時、グラビアアイドルという言葉はまだなかった。視線が胸にいくジャケットです。
黒川ゆりさん(14)は84年のクラリオンガール。荒井由実時代の松任谷由実さんの曲「愛を告げて」(84年)のカバーでデビュー。でも彼女の活動はこのシングル1枚だけでした。

菊池桃子さん(15)。「SUMMER EYES」(84年)は桃子ちゃんのかわいさ、女の子の本当のかわいさがよく出ている一枚です。秋元康さんの詞も素晴らしい。「陽に灼けた横顔ためらい 少しうつむいて 少年みたいね」。ジャケットにピーチ缶の絵もついてます。

堀江しのぶ「ビキニ・バケーション」レコードジャケット
(13)堀江しのぶ「ビキニ・バケーション」
黒川ゆり「愛を告げて」レコードジャケット
(14)黒川ゆり「愛を告げて」
菊池桃子「SUMMER EYES」レコードジャケット
(15)菊池桃子「SUMMER EYES」

岡田有希子さん(16)。見てください、この輝くばかりの少女を。「Summer Beach」(85年)は尾崎亜美さん作詞・作曲、松任谷正隆さんがアレンジ。こんなに可憐な少女がいたということを忘れないでほしい。

本田美奈子さん(17)も岡田さんと同じく昭和42(1967)年生まれ。「殺意のバカンス」(85年)は彼女が17歳のときの歌。売野雅勇さんの詞がすごいんです。「銀のワインを口移しに飲ませたい 水の中」。いまの17歳のアイドルが歌えますかこの詞が。ちなみにレコード盤は真っ赤です。

安田成美さん(18)の歌声は媚薬。夏の昼下がりにこの「サマー・プリンセス」(85年)を聴いているととっても気分がいいんです。詞は松本隆さん、曲は林哲司さん。いい曲です。

岡田有希子「Summer Beach」レコードジャケット
(16)岡田有希子「Summer Beach」
本田美奈子「殺意のバカンス」レコードジャケット
(17)本田美奈子「殺意のバカンス」
安田成美「サマー・プリンセス」レコードジャケット
(18)安田成美「サマー・プリンセス」

石田ひかりさん(19)のデビュー曲「エメラルドの砂」(87年)。87年は、歌謡界に後藤久美子さんをはじめ美少女がたくさん登場した年。アイドルが美少女の時代へと変わる転換点でした。
浅香唯さん(20)のヒット曲「C-Girl」(88年)。夏目さん、浅野さんと同じく化粧品の夏のキャンペーンソングで、ジャケットの彼女も小麦色。70年代の美を追究している感じです。

石田ひかり「エメラルドの砂」レコードジャケット
(19)石田ひかり「エメラルドの砂」
浅香唯「C-Girl」レコードジャケット
(20)浅香唯「C-Girl」

最後は番外編。夏の男性アイドルジャケットの最高峰は、吉川晃司さんの「モニカ」(84年)。水球部出身というのもあってイメージが夏。私はこのジャケットが大好きで、何枚も持ってるんです。萌えますね(笑)。

タレント・クリス松村

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タレント・クリス松村

クリス松村(タレント)

くりす・まつむら/2万枚超のレコードやCDを所有。著書『「誰にも書けない」アイドル論』。『クリス松村のいい音楽あります。』(ラジオ日本)、『クリス松村のザ・ヒットスタジオ』(MBSラジオ)放送中。
HP:https://ameblo.jp/chris-matsumura/

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