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メロンクリームソーダに団子など、日本の“伝統的おやつ”が韓国では倍以上になっている理由

  • 2023.7.8

韓国では最近、日本の“伝統的なおやつ”がブームだ。

昔に比べて、日本に行かなくてもあらゆる国の食べ物に接することができるようになった。

しかし、日本では安いおやつが、韓国では高級おやつに変貌しているという問題が指摘されている。

蒸し暑い夏を迎え、夏の新ドリンクが続々と登場している。特に、日本から渡ってきた「メロンクリームソーダ」が人気とのことで、韓国では約5000~7000ウォン(約550~770円)で販売されている。日本のマクドナルドで販売されているメロンクリームソーダ(マックフロート)の価格は320円であることから、韓国での販売価格が決して安くはないことが分かる。

メロンクリームソーダのように、『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』などに登場した日本の伝統的なおやつが韓国でも簡単に食することができる。ボーダーレスな世代の間では、日本の居酒屋やおでんバー、和風家屋を改造したカフェなどが流行っており、韓国でも自然に日本の飲料文化に接することができる時代となった。

日本に行かなくても簡単に食べられるようになったのは嬉しいニュースだが、問題は日本では100円前後だったものが、韓国では平均300円以上の金額で売られているという点だ。

割高になっているワケ
(写真=オンラインコミュニティ)メロンクリームソーダ

塩パン、団子、メロンクリームソーダなど、日本では安価なおやつが、韓国の飲食店・カフェでは2~3倍ほどに引き上げられている。さらに、最近は円安現象によって100円は約900ウォン程度となっている(7月6日時点)。

韓国で値上げされた価格で販売される日本のおやつには、多様な種類がある。代表的な商品が塩パンだ。愛媛県八幡浜市の「パン・メゾン」発祥とされており、値段も100円前後と手に取りやすいものだった。韓国でも最初はさほど高くはないものだった。

塩パンは当初、魚市場の肉体労働者が簡単に塩分補充できる簡単なおやつとして人気だったが、徐々に日本列島に広がることとなった。そして2021年からは約2000~4000ウォン(220~440円)で販売されており、3倍以上値上がりした。韓国の消費者は塩パンを購入するために開店前から並ぶほどだという。日本で最も大衆的かつ安価なおやつの団子も3倍近い値段だ。

伝統的なおやつは安くなければならないという認識が強いが、輸入商品は多少割高でも大衆に拒否感はない。このような現象に対して、韓国の仁荷(イナ)大学・消費者学科のイ・ウンヒ教授は「2~3年前までは外国に行ってこそ食べられたものを、(韓国)国内で食べられるようになったので、高い価格でも躊躇なく支払って食べていた」としつつも、「しかし、今は日本の伝統的なおやつが日常で簡単に見られるほど供給が拡大した」と話す。

続いて「供給が拡大すると価格は引き下げられるものだが、SNSによる拡散、ブームによる消費者心理などで、初めて形成された価格が簡単に下がっていない」と分析した。

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