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カップルをダメにする3つのコミュニケーションとは?

  • 2023.7.8
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相手に自分の気持ちをうまく伝えたいのに、泥沼におちいるのはなぜ? なにがまずいのかを心理学者が解説、上手なコミュニケーションの取りかたも簡単にアドバイス。

コミュニケーションも場合によっては逆効果となり、パートナーとの関係を悪化させかねない。photography: Catherine Falls Commercial /Getty Images

恋愛において、相手の感情やプライドを傷つけずに自分の不満をうまく伝えることはなかなか難しかったりする。米誌「サイコロジー・トゥデイ」に5月23日、カップルのコミュニケーションについての記事が掲載された。執筆者はアメリカの臨床心理学者で、カップルや家族相手の療法を専門とするジョニス・ウェブだ。同記事では、相手の態度を改めさせたいときに逆効果となってしまう3つのダメパターンを挙げ、逆にどうやったら上手にコミュニケーションを取れるのかのアドバイスをしている。

●パターン1:受動的攻撃性行動をとる

受動的攻撃性行動とは、自分の不満を相手に正面からぶつけることはせず、間接的に伝わるような行動をとることを指す。ジョニス・ウェブによると、このやり方は有害でしかない。「相手とコミュニケーションを取りたいと願う気持ちよりも実は復讐したい気持ちに近い」からだ。

たとえばふたりでパーティーに出席して、自分だけ仲間外れになっていると感じた場合。そのことをその場で直接相手に言うのではなく、別な機会に同じような孤独感を相手に味わわせて復讐しようとする。「でも相手からすると、そういう仕打ちをされたことと、過去の自分の行動が結びつくことはほとんどありません」と心理学者は言う。「自分が嫌な思いをしたから相手にも嫌な思いをさせて埋め合わせをしようとしても、だんだん関係が悪化するだけです」

●パターン2:攻撃的な態度をとる

ジョニス・ウェブの言う攻撃的なコミュニケーションとは要するに、ケンカ腰で相手を非難する態度だ。先ほどの例で言えば、仲間外れにされたことに腹を立て、パーティーの席で相手を激しくなじるような行動を指す。「なじられた相手にとっては不愉快なだけでなく、タイミングも最悪です。言葉や口調、タイミングに傷つくだけでなく、恥をかかされたと感じるかもしれません。そうすると相手のためになんとかしようと思う気持ちが薄れ、行動を変えることはとても難しくなります」とのこと。こうして攻撃行動は建設的な対話を生みださず、悪循環におちいる。

●パターン3:皮肉を言う

相手にさりげなく皮肉を言えば自分の気持ちが伝わるかもと思うときもあるかもしれない。先ほどの例では、パーティーから家に戻った段階で相手に「そっちは楽しめたならよかったね。自分としては微妙な感じだったから」と嫌味を言うような態度だ。だが、これでは「相手がその晩の行動を改めるにはもう手遅れの段階になってからの発言であるうえに、自分の気持ちをストレートに表現していません」と心理学者は言う。こうなると相手も協力的な態度は取りづらい。「相手は言い訳をはじめるだけで、解決策を探そうとはしないでしょう」

ではどうしたらいいのか

もっと上手にコミュニケーションを取るためにはどうしたらいいのか。ジョニス・ウェブによればそれにはいくつかのポイントがある。まず、意見のくいちがいを認識したら、相手に話すのにあまり待たないほうがいい。「その場で自分の気持ちを伝えれば、問題を解決できるうちに対処できるからです」とアドバイスする。

そしてきちんと聞いてもらうためには「相手を責めず、攻撃しないコミュニケーション」を意識した口調や言葉選びをすることが重要だ。「相手の防衛本能を刺激してしまうと、こちらの気持ちやお願いを受け入れてもらうことは難しくなるでしょう」と言う。一番いいのは相手に質問することだ。「相手を非難することを避けながら、相手に説明する機会を与える優れた方法です」

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