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アメリカの前衛芸術を牽引した映像作家の貴重な3作品

  • 2023.7.7

Jonas Mekas

アメリカの前衛芸術を牽引した映像作家の貴重な3作品

Jonas Mekas
Top Photo:ザ・テーブル

アメリカ前衛映画界の父 Jonas Mekas監督を盟友の吉増剛造が悼むドキュメンタリー「眩暈 VERTIGO」の上映を記念した「ジョナス・メカス特集」が、映画館Strangerにて7月7日(金)から13日(木)まで開催される。

ザ・テーブル
ザ・テーブル
楽園のこちら側
楽園のこちら側

1922年にリトアニアで生まれたJonas Mekasは、戦後ドイツで難民となり、1949年にニューヨークへと亡命。
この地で実験映画を撮り始め、映像作家として自身の作品を発表する傍ら、窮地に陥ったインディペンデントアーティストたちにも救いの手を差し伸べ、アメリカの前衛芸術を牽引する存在となった。

Mekasが2019年1月に96歳で他界した後に製作された「眩暈 VERTIGO」では、日本における現代詩の先駆者でありかねてから親交のあった吉増剛造が、彼の1周忌にニューヨークを訪れ、その幻影を追いながらレクイエムとも言える詩を劇的に綴っていく様子が描かれている。

幸せな人生からの拾遺集
幸せな人生からの拾遺集
眩暈 VERTIGO

また今作の上映を記念した特集では、Mekasの貴重な短編を含む3作品がラインナップ。

50s後半の「ビート・ジェネレーション」の教祖的存在となったAllen Ginsbergや吉増など、Mekasの家を訪れた詩人たちとのパーティの情景を中心に構成された「The Table(邦題:ザ・テーブル)」(1991)、60s末から70s初めにかけてJohn F Kennedyの未亡人であるJacqueline Kennedy Onassisの子どもたちと過ごした幸福な夏の時間を記録した「This Side of Paradise(邦題:楽園のこちら側)」(1999)、そして主に2000年まで使用されることのなかった未公開シーンの数々や彼がフィルムを編集する様子、15歳の少女から送り続けられていた手紙の抜粋などから構成された「Outtakes from the Life of a Happy Man(邦題:幸せな人生からの拾遺集)」(2012)が上映される。

当時としては類例を見ない、実験的な映像作品の数々。
盟友が捧げるレクイエムと共に、自由な表現を貫いてきたMekasの豊かな芸術に触れて。



STRANGER
080-5295-0597



【Jonas Mekas Film Festival】
DATE:7月7日(金)~13日(木)
PLACE:Stranger
ADDRESS:東京都墨田区菊川3-7-1 菊川会館ビル1階
ADMISSION:一般 ¥1,600、25歳以下・シニア ¥1,200
FILMS:
「ザ・テーブル」(1991)
「楽園のこちら側」(1999)
「幸せな人生からの拾遺集」(2012)
「眩暈 VERTIGO」(2022)
WEBSITE:stranger.jp/movie/1245/

【眩暈 VERTIGO】
RELEASE DATE:2022年12月13日(火)
WEBSITE:www.vertigo-web.com

【“眩暈 VERTIGO” Special Talk Event】
DATE:7月7日(金)~9日(日)
PLACE:Stranger
ADDRESS:東京都墨田区菊川3-7-1 菊川会館ビル1階
WEBSITE:stranger.jp/information/event/1335/
※トークイベントは「眩暈 VERTIGO」の各回上映後、各40分程度の予定です。
※「眩暈 VERTIGO」ご鑑賞の方が無料で参加可能です。
※詳細はStrangerのウェブサイトをご確認ください。

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