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「ナツイチ」「カドブン」「100冊」夏の文庫フェアが今年もスタート

  • 2023.7.7
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毎年夏におこなわれている集英社文庫・角川文庫・新潮文庫のフェアが、今年もそれぞれスタートした。

注目の映画原作をひと足先に

集英社文庫「ナツイチ2023」は、イラストレーターNoritakeさんが描く、本が大好きな猫「よまにゃ」がナビゲート。「この夏、一冊分おおきくなろう。」をテーマに、81作品がセレクトされた。

対象作品の中でBOOKウォッチが注目したのは、ビートたけしさんの小説『アナログ』。素性も連絡先も知らないまま、毎週木曜日に会う約束をした2人の「アナログ」な愛の物語だ。2023年10月6日に、主演・二宮和也さん、ヒロイン役・波瑠さんの映画が公開される。ひと足先に原作を読んでみるのはいかが?

今年の購入者プレゼントは「よまにゃ画面クリーナー」。フェア参加書店の店頭でナツイチ対象作品を1冊買うと、全4種の中から1つもらえる。クリーナーとして使うだけでなく、スマホの背面に貼ったり、本のしおりとして使ったりしても可愛い。

また、Noritakeさん描き下ろしイラストの限定カバーが、今年は4作品登場する。

川上健一『翼はいつまでも』
窪美澄『やめるときも、すこやかなるときも』
宮部みゆき『R.P.G.』
森鷗外『舞姫』

集英社文庫作品を人気声優が朗読するYouTubeチャンネル「よまにゃチャンネル」では、今年は榎木淳弥さん、梶裕貴さん、神谷浩史さん、島﨑信長さん、仲村宗悟さんの5名が朗読を担当。動画の前半は誰でも無料で、後半は購入した文庫本の帯に記載されているQRコードを読み取って視聴できる。

あなたの"推しカドブン"は?

角川文庫は、「カドブン夏推し2023」「好きがつながる。推しが見つかる。」をコンセプトに、2022年冬に生まれた新キャラクター「カドイカさん」が、あなたにぴったりな1冊を紹介してくれる。

対象の95作品が、5つの「つながる!」で紹介されている。「心揺さぶるラストへつながる!」の中から、BOOKウォッチが注目したのが、垣谷美雨さんの家族小説『うちの父が運転をやめません』。78歳の父に運転をやめるよう説得するも、どんな提案をしても失敗......どんなラストが待っている?

また今年から、マスキングテープ「mt」とのコラボカバーが登場。名作4作品が新たな装いで店頭に並ぶ。

夏目漱石『坊っちゃん』
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』
太宰治『女生徒』
久生十蘭『あなたも私も』

さらに、対象書籍の帯に付いている応募券をハガキで送ると、抽選で合計500名に以下の賞品が当たる。

今年の夏もキュンタといっしょ

「新潮文庫の100冊」は、本で心を育むロボット「キュンタ」の「#キュンタ大作戦」を今年も実施。対象100作品から1冊買うと「ステンドグラスしおり」(全4種)がもらえる。さらに、購入した本と「ステンドグラスしおり」を一緒に撮影し、ハッシュタグ「#キュンタ」をつけてInstagramかTwitterに投稿すると、抽選で100名に「純金キュンタしおり」が当たる。

BOOKウォッチの注目作品は、本屋大賞受賞作家・町田そのこさんの文庫最新作『ぎょらん』。人が死ぬ際に残す珠「ぎょらん」を噛み潰すと、死者の最期の願いがわかるのだという。この珠の真相を調べる青年は、死者への後悔を抱える人々に何を告げるのか。

毎年恒例のプレミアムカバーは、今年も8種類を展開。作品に合ったこだわりのカラーが選ばれた。

星新一『エヌ氏の遊園地』
さくらももこ『さくらえび』
トルーマン・カポーティ 著、村上春樹 訳『ティファニーで朝食を』
レイチェル・カーソン 著、上遠恵子 訳『センス・オブ・ワンダー』
遠藤周作『沈黙』
夏目漱石『こころ』
太宰治『人間失格』
川端康成『雪国』

また、2022年に開設された新潮社TikTokアカウントで、8本のショート動画が順次投稿される。『江戸川乱歩名作選』などの名作から『チュベローズで待ってる』『幽世の薬剤師』などの話題作まで、キュンタが魅力を紹介してくれる。

どのフェアも気になる本がたくさん。夏のお休みは、書店の文庫コーナーをじっくり見て回ってみては。

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