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子ども番組『バーニー』の実写映画は「大人向け」になる! “不安”に焦点当てた「A24的作品」と予告

  • 2023.7.6

アメリカの人気子ども向け番組『バーニー&フレンズ』の実写映画は、ダニエル・カルーヤ主演・プロデュースのプロジェクトとして進められているが、オリジナルの作品にひねりを加えた“大人向け”の作品になりそうということ。(フロントロウ編集部)

ダニエル・カルーヤ主演製作で20代後半~40代前半の不安を描く

『バーニー&フレンズ』(Barney & Friends)は、アメリカで1992年から放送されていた、紫色のティラノサウルスの”バーニー”が主役の人気子ども向け番組。セレーナ・ゴメスが幼い頃に出演していたことでも知られる。2012年に同番組の制作会社を買収して『バーニー&フレンズ』の獲得したのが、アメリカを代表する玩具メーカーであり、映画『バービー』が公開間近のマテル社。

画像: ダニエル・カルーヤ主演製作で20代後半~40代前半の不安を描く

『バーニー&フレンズ』に関しては、映画『ゲット・アウト』や『NOPE/ノープ』などで知られるダニエル・カルーヤ主演・プロデュースでの実写映画化がすでに発表されているが、同作は子ども向けではなく大人向けの内容になることを、マテル社の映画部門の幹部ケビン・マッケオン氏がThe New Yorkerのインタビューで明かした。

マッケオン氏は「子ども向けに微調整したような内容ではなく、ミレニアル世代(※現在の27~42歳くらい)の不安に寄り添った、正に大人向けの内容です。大人向けといってもR指定という意味ではなく、バーニーを見て育ってきた今の30代の人々の試練や苦難の一部に焦点を当て、この世代がいかに(社会に)幻滅しているかを描きます」と、社会風刺を込めた作品になることを明かした。

さらに、革新的な作品を送り出している映画スタジオA24的で、「シュールレアリスム」なストーリーで、脚本家・監督のチャーリー・カウフマンやスパイク・ジョーンズ監督の過去の作品に似ていると表現。「これは私たちにとって非常に大胆なことで、私たちが芸術を作りあげる為にここにいるということを明確に示しています」と語った。

プロデューサーも担当するダニエルは、2020年にEntertainment Weeklyに対して、番組のテーマソングである「I Love You」の歌詞を引用して、次のように語っている。「バーニーは私たちに『私は君を愛している、君も私を愛している。君も私を愛しているって言ってくれない?』という歌を教えてくれました。この曲は子どもの頃、最初に覚えた曲の一つですが、それが真実ではなかったらどうなるでしょうか?とても悲しいことだと思いました。なぜだかわからないけど、そう思うのが腑に落ちるような気がします。悲痛だが楽観的な、予期せぬ何かが起こっているように感じます。とくに今のような時代には、それが本当に本当に必要だと思います」と明かした。

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