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アボカド、アスパラガス、オリーブを漢字で書くと?アボカドの漢字の由来はワニ?

  • 2023.7.6
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日本では和え物やサラダに入れて食べられている「アボカド」。クリーミーな口当たりで栄養価が高いため、森のバターと形容されています。「アスパラガス」の国産は4~6月が旬で栄養価が高く、アスパラガスに含まれる栄養素「アスパラギン酸」は、エネルギー源として栄養剤の成分にも使われています。料理には欠かせないオリーブオイルは、オリーブから採れる実が原料ですが、ほかにも潤滑油やせっけんなどさまざまな用途で利用されています

この「アボカド」と「アスパラガス」、「オリーブ」ですが、実は漢字で書けます。どのように書くのでしょうか?

■「アボカド」──13世紀インカ帝国にはすでに栽培されていた

アボカドは漢字で「鰐梨」と書きます。アボカドの皮がワニの背中を連想させるから「鰐」の漢字が使われたようです。13世紀頃のインカ王の墓からアボカドの種が出土されたため、インカ帝国時代から既に栽培されていたと考えられています。

アボカドは、実は果物です。果肉の約20%が脂肪分ですが、そのほとんどが不飽和脂肪酸という体に良い脂肪です。高血圧予防に効果的なカリウム、ビタミン、ミネラルを摂ることができ、その栄養価の高さはギネスブックに記載されるほどです。

宮崎県には宮崎銀行が2017年設立した、高級アボカドを栽培する「夢逢いファーム」という農場があります。

水やりや温度管理、ハウスの防犯装置などを全てスマートフォンで遠隔操作するなど、ITを活用したスマート農業を行っています。

稼げる農業モデルとして確立させ、就農者を増やすことで地域経済を活性化させることを目指しています。

■「アスパラガス」──ローマ時代は痛風に聞くとして重宝された

「アスパラガスは漢字で「竜髭菜」と書きます。アスパラガスはギリシャ語の「たくさん分かれる」という言葉が語源で、「新芽」を指します。

アスパラガスの原産国は南ヨーロッパで、その歴史は紀元前2000年頃といわれています。古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに栽培されており、中世では痛風に効くとして重宝されていました。

日本へは江戸時代、オランダ人より観賞用として伝えられ、食用として導入されたのは明治時代。本格的な栽培が始まったのは大正時代です。

北海道岩内町出身の農学博士、下田喜久三さんが、冷害にも強いアスパラガスを品種改良したことで、本格的なアスパラガス栽培がはじまりました。

戦前は缶詰用のホワイトアスパラガスが流通の大半を占めていましたが、その後国内でも消費されるようになり、昭和40年代以降はグリーンアスパラガスが主流になりました。近年、アントシアニン色素の多い紫色や桜色の品種も登場しています。

■「オリーブ」──日本では小豆島がオリーブの中心的な産地

漢字で書くと「阿利布」、「阿利襪」または「阿列布」と書きます。「橄欖」と書く場合がありますが、これはカンランという別科の植物を指します。

オリーブの栽培は小アジア、つまり現在のトルコが起源といわれています。現在は世界各地で栽培されていますが、主に地中海沿岸が盛んです。

日本では1908年に香川県の小豆島で栽培に成功し、日本の中心的な産地になっています。

2019年度、世界では年間約1900万トンのオリーブが生産されました。

生産量1位のスペイン、2位のイタリア、3位のモロッコを合わせると世界の約52%を生産しています。

また上位10カ国にはギリシャ、ポルトガル、エジプトなどが並んでいることから、地中海沿岸の地域がオリーブ栽培の世界的な中心地であることがわかります。

文/編集・dメニューマネー編集部

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