毎晩「一人で喋っている義母」→ え？そこ誰もいないよね？と思い、聞いてみると？

新しいものに挑戦しようとする向上心は、大切なものです。
今回は、私の友人Iさんから聞いた、姑の奇妙な行動の真相エピソードを紹介します。

Iさんは、旦那さんと結婚をしてからしばらくして、義実家で同居を始めました。

同居を決意したのは、舅が他界したことがきっかけです。
姑1人で義実家に住まわせるのは、心配だったからです。

同居を決めてから引っ越しまでは、サクサクと進みました。

「姑が1人になる時間を、少しでも減らしてあげたい」

その一心で、Iさんも旦那さんも、頑張って引っ越し作業をしました。

姑と同居をし始めて、1ヶ月が経ちました。

義実家に慣れ始めたIさんは、姑のとある行動に違和感を覚えるようになりました。

昼間は元気に振る舞う、姑。
しかし、夜になると、リビングから声が聞こえてくるのです。

旦那さんは隣で寝ているし、リビングには姑しかいません。

最初のうちは、気のせいだと思うようにしていた、Iさん。
しかし、気がついた日から毎夜、独り言が聞こえてくるようになりました。

もしかして、舅がいなくなった寂しさで、みえない何かに話しかけてる……？
病院に連れていったほうがいい……？

怖くなったIさんは、旦那さんに相談しました。
詳細を聞くと、旦那さんも心配そうです。

「今夜も声が聞こえたら、母さんに話してみよう」
その言葉に、Iさんは頷きました。

その日の夜も、リビングから独り言が聞こえてきました。

足音をたてないように、静かにリビングへ向かう2人。
リビングをみると、真っ暗です。

Iさんと旦那さんは、顔を見合わせて頷きました。
そして、電気をつけると……

「母さん、電気もつけないで、なにしてるの？」
と、旦那さんが声をかけました。

突然入ってきたIさんと旦那さんをみて、姑はびっくり。
その後、照れたように笑いました。

「あらやだ、うるさかったかしら？」
という姑に、旦那さんが
「うるさいっていうか、誰もいないはずなのに声が聞こえて、心配になったんだよ」
と答えたのです。

すると姑は、恥ずかしそうな笑顔をみせながら、口を開きました。

「この前、テレビのCMでみたのよ。声をかけると、電気がついたり音楽をかけたりしてくれるって。できるようになったら便利じゃない？だから、練習していたのよ」

姑の言葉に、Iさんも旦那さんも、一瞬固まりました。

テレビのCMでやっていたものは、『AIスピーカー』の使いかた。
しかし、義実家には、AIスピーカーがありません。どんなに練習しても、電気や音楽プレーヤーが反応する日はきません。
姑はCMを見て、最新の家電なら話しかければ反応するものだと勘違いしていたようでした。

Iさんと旦那さんは、後日、AIスピーカーを買ってあげました。
初めて使うAIスピーカーに、大喜びをした姑。
買ってからずっと、AIスピーカーと会話をしているとのことです。

テレビのCMをみて、夜中にこっそりと練習していたなんて、可愛らしい姑さんですね。
AIスピーカーを活用して、毎日が楽しいものになりますように。

ftnコラムニスト：haru