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現場では『お母さんキャラ説』トム・クルーズが「カリカリ」していた理由が愛おしすぎる

  • 2023.7.5

映画『ミッション:インポッシブル』シリーズでお馴染みのサイモン・ペッグが、トム・クルーズが現場で「カリカリしていました」と告白。その理由からは、現場でのトムの親のような素顔が見えてくる。(フロントロウ編集部)

サイモン・ペッグ「トムはモニターの周りで…」

「観客をよろこばせたい」という思いから、7月21日公開の最新作『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で、“俳優人生で最も危険なスタント“と語る撮影に挑んだトム・クルーズ。そんなトム演じるイーサン・ハントの仲間ベンジー役でシリーズに2000年代から出演を続けるサイモン・ペッグが、トムの現場での様子について明かした。

画像: サイモン・ペッグ「トムはモニターの周りで…」

トムが行なうスタントに反対したことがあるかどうかを聞かれると、「彼は映画のことを第一に考えているから、それは言ってはいけないんです」とコメント。続けて、「彼は聞く耳をもたないし、突然『ああ、わかった、それはやらないよ』とはならないですから」と付け加え、トムを公私ともによく知るサイモンらしい返答をした。

一方でトムは、自身は限界の限界まで挑戦するのに、共演者の危険なスタントシーンには「ぎこちない」とサイモンは明かす。「『ローグ・ネイション』の撮影の時、ロバートというスタントマンから、壁に投げつけられるという僕の戦闘シーンがありました。その最中、トムはモニターの周りで『ちょっとやりすぎだよ』って言いながら、カリカリしていましたね」と笑って振り返ったサイモン。現場でみんなの安全・安心を細かく気遣うトムの様子について、サイモンは“みんなの母親”のようだと語った。

ヘイリー・アトウェル「リングの隅にいるボクシングのコーチのよう」

みんなを安心させるというキャラについては、新作からグレース役でシリーズ初参戦しているヘイリー・アトウェルも同調する。

画像: ヘイリー・アトウェル「リングの隅にいるボクシングのコーチのよう」

トムを「リングの隅にいるボクシングのコーチのよう」と称したヘイリーは、「神経質だったり、無鉄砲だったりしたら、私の中に恐怖心が生まれてしまうかもしれない。でも、彼といると、安心できるんです。大きなリスクを背負っても大丈夫だと思えるんです」と、本作を牽引してきたトムへの全幅の信頼を寄せる。

本作では列車での戦闘シーン、ローマ市街地での20分にも渡るカーチェイスなど、トムと共に激しいスタントに挑むヘイリー。「私たちが何かをする前に、スタント部門が私たちの行なうことを分析し、トムがハーネスをチェックしてくれるんです。彼はとんでもないことをやり抜くけれど、その準備の細かさは徹底している」と、“トム・クルーズの現場”のレベルの高さを明かすと、「撮影するのが本当に大変だった」という列車のシーンでのトムの気遣いをこう告白した。「ケーブルに吊された状態で待機していた時、トムから「大丈夫かい」と声をかけられたんです。私は気を失いそうになりながら『分からない』と答えたんですが、彼は誰かを呼んで、30秒後には美しい小さな箱に入ったチョコレートが届きました」。

イーサン・ハントの過去が繋がっていき、彼が愛するすべての人々が危険にさらされるなか、アブダビ、ローマ、ヴェネツィア、ノルウェーと世界中を駆け巡る冒険が描かれる『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』。トム・クルーズ史上最も危険なスタントに挑み、シリーズ随所に張り巡らされた伏線が交差する、粉うことなき“集大成”となった本作を是非スクリーンで目撃してほしい。

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