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ギャラリーが多く入るコースの条件って何? 【資生堂 レディスオープン観戦記】

  • 2023.7.5

プロ2年目の櫻井心那プロとプロ3年目の桑木志帆プロのプレーオフとなった資生堂 レディスオープン。19歳の櫻井プロがプレーオフを制し、見事な優勝を飾りました!暑かったり雨だったりと不安定なお天気にも関わらず、ギャラリー総数は2万人を超え、たいへんな盛り上がりを見せました。

大会初日である木曜日、私も現地に行ってきました! 我が家からは電車で1時間ちょっと。今回の大会はギャラリー駐車場が無いとのことだったので電車で向かったのですが、最寄り駅のギャラリー専用のバス乗り場は既にギャラリーでいっぱい! 前半組がそろそろ上がってくるという頃にコースに到着したのですが、その日の入場者数は平日にも関わらず4千人を超えていたということで、クラブハウス前にはサインを待つ長い行列が……。コロナ禍前に状況は戻りつつあるのかなと、そんな印象を受けました。

◆ ギャラリーが多く入るコースの条件

今回の会場である戸塚カントリー倶楽部といえば、2005年に日本女子オープンが開催され、宮里藍プロが当時の史上最年少優勝(現在の最年少記録は畑岡奈紗プロの17歳263日)を遂げたコースでもあります。私も当時、宮里プロのキャディをさせていただいていましたが、その時のギャラリー数が4万8677人。その数字は、今でも史上最多観客動員数となっています。

当時一世を風靡していた宮里藍プロの日本女子オープン初優勝という注目された内容であったことはもちろんですが、コースの立地条件にもずいぶんと後押しされていたようです。今回の資生堂 レディスオープンも、梅雨時ということもあって土曜日が生憎の雨だったにも関わらず、最終的な観客動員数が2万人を超えたことは、開催されたコースが戸塚カントリー倶楽部であったこともその大きな要因のひとつでもあると考えることができます。

ギャラリーが多く入るコースは、都市部からのアクセスが良い場合であることがほとんど。今回の戸塚カントリークラブは、最寄駅が東戸塚駅と二俣川駅と二つあり、どちらからも15分ほどの距離。どちらの駅も、都心から1時間かかりません。そういった立地の良さが、ギャラリーが多くなった理由といえるでしょう。

◆ ギャラリーが観戦しやすいコースの形は?

さて、そんな戸塚カントリークラブに私が足を運んだのは、その2005年「日本女子オープン」と、2008年の男子ゴルフツアー「キヤノンオープン」以来3度目。10年以上前の記憶なのでかなりあやふやでしたが、ギャラリーをするには少々アップダウンがきつかったような…? キャディをしていると、クラブハウスと練習場とコースぐらいしか印象に残らないんですよね。

久しぶりにコースに行ってみて、ギャラリーとして見た印象は、クラブハウスからスタートホールも18番ホールも近く、いくつかのホールを見下ろすこともできますし、練習場や食事のできるギャラリープラザもすぐそばにあるので、あまり歩きまわらずに観戦ができるコースでした。

クラブハウスからギャラリープラザやイベント会場が近いと、「プレーを見る→休憩するという→プレーを見る」という動きに無駄が無くて、とても楽ですよね。大会によっては、特色のあるイベントが行われていたり、授乳室や託児施設など子供連れに優しい施設などもありますが、そういったものもギャラリープラザにあることが多いので、クラブハウスとコースとギャラリープラザの3つは側にあってほしいところです。
ホールとホールの間が近いのも、ギャラリーとしては嬉しいポイント。同じ場所で、いくつもの組を見ることができれば、それだけ多くのプロを観戦することができますからね。

あとは、ギャラリー駐車場がコースから歩いて行ける距離にあれば文句なしですが、そういったコースは滅多にありません。ギャラリー用のバス乗り場も、クラブハウス周辺にあることはあまりなくて、ある程度の距離を歩くのはどうしても覚悟していただかなければいけません。今回の会場の戸塚カントリークラブも、1ホールほど離れた場所にバス乗り場があり、皆さん頑張って坂道を登っていました。

ギャラリーの人数は、コースによる影響はもちろんありますが、やっぱり見てみたいプロがいるかどうかが一番大切ですよね! 昔とはコースの距離も伸び、ピンポジションもますますシビアになっているにも関わらず、優勝スコアは10アンダー。皆さん、本当によく飛ぶし、寄るし、入ります。ティショットを見ていても、ターゲットの方向が明らかに当時とは違っていました。若手からベテランまで、全ての世代が頑張っている女子プロの人気は、まだまだ続きそうです。

◆おだみなプロフィール

おだみな/元プロキャディ。男子、女子両ツアーで活動し、宮里藍プロのデビュー年からアメリカ本格参戦までの専属キャディとして転戦。現在は二児の母をしながら、近所のゴルフ場でハウスキャディとしてアルバイト中。学生時代に家族の影響でゴルフを始め、ゴルフ歴だけは長いがスコアはイマイチ。

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