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メーガン妃への報道は「性差別的」と英公的機関が認める→Sunが一面掲載→また批判を受ける

  • 2023.7.4
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イギリスの大衆紙The Sunに掲載されたメーガン妃の記事は「性差別的」だったとISPOが判断した。(フロントロウ編集部)

イギリスの報道審査機関、「メーガン妃を屈辱し品位を傷つける」

イギリスのSunに2022年12月付けで掲載されたメーガン妃の記事は女性軽視にあたるものだったと英報道審査機関(ISPO)が判断し、Sunが新聞の一面にそれを伝える文を掲載した。

問題となった記事では、ジャーナリスト兼テレビ司会者のジェレミー・クラークソンが、メーガン妃を「細胞レベル」で嫌悪していると認め、メーガン妃が裸で大衆から「排泄物を投げつけられ」ながら行進する日を夢見ている、などと書いた。これを読んだ読者からは2万5000件以上の苦情がIPSOに寄せられ、ジェレミーの娘も「ミソジニー(※女性蔑視)やイジメ、女性に対するメディアの扱いについて、これまでも今も私の姿勢は明確です。私は父がメーガン・マークルに対して書いたことすべてに反対しています」と声明を発表する騒動となった。

画像: ジェレミー・クラークソン
ジェレミー・クラークソン

ジェレミーは2023年1月、個人的にヘンリー王子とメーガン妃にメールで謝罪文を送ったことを公にしていた。しかし、夫妻のスポークスマンが語ったところによると、クラークソン氏が謝罪メールを送ったのは、ヘンリー王子にのみだったという。一方のSunは、騒動当時は掲載するべきではなかったとして記事を削除したものの、ISPOの調査では、当初、クラークソン氏は「誇張した表現を使うことで知られる」ライターであるとして、不適切だという指摘に対抗する姿勢を見せていたという。

AP通信によると、ISPO議長のエドワード・フォークス氏は今回の判断の際に「この記事はメーガン妃を屈辱し品位を傷つけるものだった」とし、「ISPOの目的は、高い編集基準を維持することで公衆と表現の自由を守ることだ。今回の場合、Sunはこれらの基準を満たしていなかった」と述べたという。また、IPSOは、記事が人種差別的だった、メーガン妃に対する意図的な嫌がらせだった、という苦情に関しては却下している。

Sunが一面に文を掲載、それがさらに批判を呼ぶ

ISPOの判断を受けて、Sunは一面にて騒動に触れることに。

一面の一番下にある広告欄の下に「ジェレミー・クラークソン:ISPOが苦情を支持 17ページへ」と一行記載して、17ページでISPOの判断を掲載。また、発行元のNews UKの公式サイトにも同じくISPOの判断を掲載した。ただ、一面での掲載が非常にわかりにくい場所だったことや、公式サイトの声明の多くが自社のチャリティ活動への言及だったことから、SNSでは批判の声が多く聞かれている。ただ、ISPOの命令は、紙面にISPOの判断の要約を掲載することと、一面とウェブサイトでそれに言及することだったため、条件を満たした掲載ではあった。以下が、News UKの声明全訳。

「ジェレミー・クラークソンのコラムが12月に掲載された後、ザ・サン紙とジェレミー・クラークソンの双方が謝罪しました。我々は記事を掲載したことを後悔していると述べ、ウェブサイトから削除しました。

ザ・サン紙は、表現の自由には責任が伴うことを受け入れています。

ザ・サン紙の読者の半分は女性であり、私たちには女性のためのキャンペーンで多くの人々の生活を変えてきたという、非常に長く誇り高い歴史があります。

ザ・サン紙は、家庭内暴力(DV)に関する法律を強化するキャンペーンを展開し、避難所にベッドを提供する手助けをし、虐待の生存者が助けを求めることができるよう力を尽くしています。最近のキャンペーンである「Baby Bank on Us」を通しては、高騰する生活費と新生児の育児に悩む女性を支援するために資金を集めています。

IPSOは、ザ・サン紙がサセックス公爵夫人に関するコラムを掲載した際に、公爵夫人の性別に対して侮蔑的かつ偏見的に言及したとの裁定を下しました。委員会は、記事が不正確であり、サセックス公爵夫人に嫌がらせをし、人種を理由とする差別的な言及が含まれているという苦情は支持しませんでした。

ザ・サン紙は本日、IPSOの調査結果の概要を発表した」

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