1. トップ
  2. レシピ
  3. レモンが長持ちする保存方法は?果汁を搾りやすい切り方も【専門家監修】

レモンが長持ちする保存方法は?果汁を搾りやすい切り方も【専門家監修】

  • 2023.7.4

さわやかな香りと酸味が魅力のレモン。料理やデザート、飲み物など幅広く活躍する果物です。レモンの産地としてはアメリカやイタリアが有名ですが、近年では国産品も増えていきています。この記事では、果汁をたっぷり搾りたいときにおすすめの「X切り」や、使い切れなかったときの冷凍保存方法を紹介。さらに、長期保存ができる「はちみつ漬け」や「塩レモン」の作り方も紹介します。

【特徴】輸入品が大半。国産の旬は10〜3月頃

レモンはミカン科ミカン属の柑橘類の一種。原産地はインド北部で、日本には明治時代に伝わったとされています。

現在日本で販売されているレモンはアメリカなどからの輸入ものが大半で、1年通して流通しています。

ただし、輸入品の多くには、防カビ剤や防腐剤などが用いられています。購入時に安全性が確認できなければ皮は使わないようにする、もしくはお湯で茹でこぼしてから使うようにしましょう。

皮を使いたい場合は国産品が安心です。近年では国産レモンの需要が高まり、広島県、愛媛県、熊本県などで栽培が盛んになっています。国産の旬は10〜3月です。

【選び方】果皮がなめらかでツヤとハリのあるもの

果皮がなめらかで凹凸がなく、ツヤとハリのあるもの、色ムラのないものが良品。持ったときにずっしりと重みのあるものを選びましょう。

皮を使いたい場合は国産品かどうか安全性が確認できるものを選びましょう。

【保存】まるごとなら2週間〜1カ月冷蔵保存できる

レモンは比較的日持ちする果物です。まるごと保存する場合は、乾燥を防ぐためにペーパータオルで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。レモンの状態や保存環境にもよりますが、2週間〜1カ月保存可能です。

カット済みのレモンは、切り口が空気に触れないようにピッタリとラップをして野菜室で保存を。2〜3日で使い切るようにしましょう。

長期保存したい場合は冷凍が便利。輪切りやくし切りなど使いやすくカットし、ラップで平らになるように包んでから冷凍用保存袋へ。約1カ月保存可能です。使うときは搾れる程度まで自然解凍して使いましょう。

国産レモンならまるごと冷凍するのもOK。そのまま冷凍用保存袋や冷凍用保存容器に入れて冷凍すれば、同じく1カ月程度保存可能です。使うときは凍ったまま皮ごとすりおろすことができ、料理やお菓子の香り付けなどにも使えます。

【切り方】果汁を搾るときは「X切り」がおすすめ

果汁をたっぷり使いたいときは、切り方をひと工夫。くし切りでももちろんOKですが、X切りにすると余すことなく果汁を搾れますよ。

切り方は、レモンを寝かせて置き、「X」を描くように斜めに2回包丁を入れて4分割にするだけ。斜めに切ることで薄皮が断ち切られるので、果汁がたっぷり搾れるのです。

【食べ方】はちみつ漬けや塩レモンを作ってみよう

レモンはさわやかな香りと酸味が魅力。肉料理や魚料理、サラダ、ケーキやゼリーなどのデザートやジャム、紅茶、ジュース、お酒などの飲み物と、さまざまなメニューの風味づけに活躍します。

国産レモンを入手したら、ぜひ皮ごと食べられるメニューに挑戦して。はちみつ漬けや塩レモンは保存もきくので長く楽しめます。

■レモンのはちみつ漬けの作り方

よく洗って薄切りにしたレモンと、レモンと同量のはちみつを清潔な保存容器に入れ、1〜2日置きます。保存期間は冷蔵庫で3カ月程度。そのままいただいたり、水や炭酸、紅茶に入れたり、ヨーグルトに加えたりしていただきましょう。はちみつの代わりに砂糖で漬けてもおいしいですよ。

■塩レモンの作り方

よく洗って輪切りやくし切りにしたレモンと、レモンの重量の10〜20%の塩を清潔な保存容器に入れて冷暗所に置き、1日1回以上は上下に振ります。保存期間は冷蔵庫で約1年。保存中もときどきは上下に振るとよいでしょう。肉料理や魚料理の下味や、サラダやパスタ、鍋などにも使える万能調味料になります。

【栄養・効果】ビタミンCが豊富。皮膚の健康維持、疲労回復に

レモン(全果)の可食部100gあたりのエネルギーは43kcal。豊富に含まれているビタミンCは、コラーゲンの合成を助けて血管や骨などを丈夫にし、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。

酸味成分「クエン酸」には疲労回復や食欲増進効果も。また、果皮に含まれる精油成分「リモネン」には気分をリラックスさせる効果があり、不安やストレスを和らげたいときにもおすすめです。

レシピ開発だけでなく、コーディネートや撮影、編集、栄養アドバイスまで手がける食のプロ集団。健康・美容・介護食・離乳食などの専門レシピまであらゆるカテゴリーに対応。監修や編集を手がけた書籍は約100冊にも及ぶ。

栄養監修:内山由香

「食のスタジオ」管理栄養士、フードコーディネーター。女子栄養大学卒業後、食のスタジオにてレシピ開発、料理撮影、栄養計算等の業務を担当。作りやすく、子どもから高齢者まで食べやすい家庭的な料理やつくりおきレシピが得意で、忙しい人でも身近な食材で簡単に作れるレシピを多く開発している。『しっかり食べてきれいになる たんぱく質のつくりおき&らく旨おかず』『組み合わせ自由自在つくりおきシリーズ』(西東社)『朝10分!中高生のラクチン弁当320』(学研プラス)など著書多数。

[All Photos by shutterstock.com]

元記事で読む
の記事をもっとみる