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まるで南国リゾート。青い海と白い岩の絶景を味わう【東京・新島】の旅

  • 2023.7.3

伊豆諸島のひとつ【新島(にいじま)】は東京の離島です。都心から高速船なら約2時間半で到着とアクセスも比較的良く、南国リゾート感を気軽に楽しめる島として隠れた人気があります。また、世界的にも珍しい「コーガ石」の産出地ということもあり、島内のさまざまな場所で石の建造物や石像が見られるという少し変わった島。さらにコーガ石から作られる「新島ガラス」は、島の代表的なお土産品となっています。

「石山展望台」から見る新島らしさ満点の絶景

南国リゾートのような景色が広がるのが新島の魅力。特に美しい海と白い岩肌のコントラストは、なかなか他の場所では味わえない絶景です。そんな景色を楽しむのに最適な場所が「石山展望台」です。

まるで南国リゾート。青い海と白い岩の絶景を味わう【東京・新島】の旅

その名前からも分かる通り、この場所はコーガ石の採掘場でもある山。切り崩された大岩が多く見られる採掘場を抜けたところにある展望台からは島の西と南側を広く望め、コバルトブルーが美しい海と白い岩肌とを一緒に見ることができます。

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南側には近くに式根島、遠くには神津島と、伊豆諸島の遠景を楽しむことも可能。展望台へは車でアクセスできますが、トレッキングコースも整備されているので、ゆっくり時間をかけて楽しみたい場合には、歩いてのアクセスもおすすめです。

サーフポイントとしても人気の「シークレット」

高台からの景色を楽しめる石山展望台と違い、岩肌の迫力をより強く感じられるのが、島の東側に位置している「シークレット」という場所です。

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新島の南部の海岸線には約6kmにも渡って巨大な白い岩壁がそびえ立っています。高さも30〜50mほどあり、壁というよりは、柱がいっぱい並んでいるようにも見えて少し不気味ささえ感じられます。海風の侵食でいびつに削られた姿は、まさに自然が創りだしたアート作品のよう。

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もともとこの場所はサーフィンの名所として知られていました。スポットへの入り口も分かりづらく、地元の人しか知らないポイントだったこともあり「シークレット」と呼ばれるようになったとされています。現在では観光名所のひとつなので、気軽に訪れることができますよ。

新島名物にもなっている「モヤイ像」とは?

石山展望台にも置かれているモヤイ像ですが、実は他にも「新島モヤイ像物語」というスポットや「石の動物園」には数々の石像が並んでいます。

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そもそもモヤイ像というもの自体をご存じないという方も多いことでしょう。おそらく日本で最も有名なモヤイ像は渋谷駅のすぐ近くにあり、待ち合わせ場所としても利用されるモヤイ像です。そのモヤイ像も元をたどれば新島から寄贈されたもの。

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新島は世界的にも希少であるコーガ石を採掘できる場所ではありますが、そのことは島外ではあまり知られていませんでした。そんなコーガ石の知名度を向上させようと、1970年ごろに有志で作り上げたのがモヤイ像で、いまとなっては島のシンボル的な存在と言われるほど、欠かせないものとなりました。なお、「モヤイ」という単語は、新島の言葉で「助け合う・協力する」という意味を持っています。

「湯の浜露天温泉」は、なんと無料で利用可能!

コーガ石は石材として使いやすいという特徴を持つため、石像だけではなく、大きな建造物に使われていることも。新島港の近くにある「湯の浜露天温泉」のオブジェは、まさにコーガ石を活用して造られたもの。

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まるでギリシャの神殿のような雰囲気のあるこの場所は無料で利用できる露天温泉施設です。24時間いつでも水着で利用できますよ。

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中段と上段に露天風呂があり、広く西側の海を見渡せることも大きな魅力です。夕方には落ちていく夕日を見ながらの贅沢な温泉タイムを味わうことができますよ。入り口には更衣室と有料の温水シャワーもありますし、水着を持っていない場合には足湯を楽しむこともできるので、フラッと訪れてみてはいかがでしょうか。

お土産に買って帰りたい「新島ガラス」

さらにコーガ石関連のお土産もあります。石を細かく砕いて溶かしたところから作る「新島ガラス」は、新島でしか作られていない商品です。

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オリーブのような薄い緑色が大きな特徴で、小皿や一輪挿しなど、さまざまなラインナップで商品化されています。「突き目」というツノのように突き出ている部分がある、少し変わった形のグラスもありますよ。島に訪問した際は、お気に入りのものを探してお土産にしてみてください。

豊かな自然が生む島のグルメは「島寿司」と「焼酎」

最後に紹介するのは、新島のグルメ。伊豆諸島では定番の島寿司は、新島でも人気のご当地グルメとなっています。

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同じ島寿司でも、使っている魚や味付けなど、島によって違いが大きく出るのが島寿司のおもしろいポイント。新島の島寿司は、程よい甘みと島とうがらしの辛みのバランスが良いのが特徴とされていて、同じ島の中でもお店によって少しずつ独自の味を持っているため、食べ比べするのもおすすめです。

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島の味としては焼酎も見逃せません。新島唯一の酒蔵である「新島酒蒸溜所」が作る焼酎は、香り高さと飲みやすさを両立したものが多く、焼酎が苦手な人にもおすすめ。「嶋自慢」や「羽伏浦(はぶしうら)」が代表的な商品ですが、同じ銘柄でも芋や麦、米と原料をかえることで味わいの幅を広げているため、さまざまな種類を楽しんでみてはいかがでしょうか。

都心から高速船だと約2時間半、飛行機だと約30分でのアクセスが可能な新島。

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手軽にリゾート感を味わえる東京の旅先として、ぜひ訪問を検討してみてくださいね。<text&photo:岡本大樹>

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