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『ミッドサマー』アリ・アスターからトム、山Pまで…韓国映画危機のなか、続々と訪韓する海外スター

  • 2023.7.2
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韓国映画の内需市場は冷え込んでいるなか、海外スターたちが続々と訪韓している。

韓国では最近、『すずめの戸締まり』の新海誠監督をはじめ、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』のクリス・プラット、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、ジェームズ・ガン監督、『SEE HEAR LOVE~見えなくても聞こえなくても愛してる~』の山下智久、新木優子、『余命10年』の小松菜奈、坂口健太郎、そして香港のアクションスター、ドニー・イェンなどが相次いで足を運んでいる。

ほかにも、“名誉韓国人”と称されるトム・クルーズ、映画『バービー』の主演ライアン・ゴズリングとマーゴット・ロビーなども韓国を訪れる。

“名誉韓国人”トム・クルーズに初訪韓の『バービー』キャスト
(写真提供=OSEN)11度目の訪韓となったトム・クルーズ

トム・クルーズは6月28日、ソウル金浦(キムポ)空港を通じて韓国の地を踏んだ。11度目の訪韓となったトム・クルーズは、昨年『トップガン マーヴェリック』のPRで韓国を訪れた当時、「2023年にまた来る」と発言しており、その約束を守ったわけだ。今回は、『ミッション:インポッシブル/デッド・レコニング PART ONE』のPRでクリストファー・マッカリー監督と共に訪れた。

『デッド・レコニング』の韓国輸入・配給を担当するロッテエンターテインメントによると、トム・クルーズは特別な要求事項)もなく、純粋に韓国を楽しむという。関係者は「非常に韓国に慣れているトップスターなので、食事面でも厳しい要求はなく、韓国でのスケジュールを楽しんだりする」と耳打ちした。

トム・クルーズに続き、7月頭には『バービー』のマーゴット・ロビー、アメリカ・フェレーラ、グレタ・ガーヴィグ監督が訪韓する。当初はケン役のライアン・ゴズリングも含まれていたが、やむを得ない事情でキャンセルになったと6月30日に伝えられた。

彼らは皆、初の韓国だという。現在、『バービー』出演者たちは全世界8都市を訪問するPR日程を消化中だが、その中にソウルも含まれた。

(画像提供=ワーナー・ブラザース・コリア)『バービー』のマーゴット・ロビー

『ラ・ラ・ランド』で韓国での人気も高いライアン・ゴスリングと、『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クイーン役として知られるマーゴット・ロビー、『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーヴィグ監督の訪韓が、『バービー』の興行にポジティブな影響を及ぼすかも関心事だ。

ポン・ジュノが愛した世界的監督も! 

映画『ヘレディタリー/継承』(2018)、『ミッドサマー』(2019)で韓国のホラーマニアの間でも人気が高いアリ・アスター監督は、7月5日封切りの『ボー・イズ・アフレイド』広報のため、26日に韓国にやってきた。本作は『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが主演を務めており、富川映画祭の開幕作に選ばれている。

(画像提供=スタジオDHL)アリ・アスター監督

ポン・ジュノ、マーティン・スコセッシなど世界的な巨匠たちが愛する監督として知られるアリ・アスター監督は27日、ソウル龍山(ヨンサン)区のCGV龍山アイパークモールで行われたメディア向け試写会のあと、「キム・ギヨン、イ・チャンドン、ポン・ジュノ、パク・チャヌク、ホン・サンス、チャン・ジュナン、ナ・ホンジン監督の作品が好きだ」と多数の韓国人監督を列挙し、“オタク心”を表わした。

海外大作の訪韓PRは半々

それだけではない。今年の韓国には、『イップマン』で有名なドニーイェン、『今夜、世界からこの恋が消えても』に出演したなにわ男子の道枝駿佑、『余命10年』の小松菜奈と坂口健太郎、『SEE HEAR LOVE』の山下智久、新木優子などのアジアスターが訪れ、韓国コンテンツへの愛情を表わしていた。

(写真提供=OSEN)山下智久(右)と新木優子

韓国映画の内需市場が厳しい今、海外スターが相次いで訪韓する状況も興味深い。この現象について韓国映画界は、コロナパンデミック期間に配信サービスを通じて人気が高まったK-コンテンツ、K-POP、そしてアカデミー4冠の『パラサイト 半地下の家族』の役割が最も大きいと強調する。

昨年6月に公開された『トップガン マーヴェリック』や、今年5月に公開されたガーディアンズ』といったハリウッド大作の場合、主演俳優たちの訪韓による口コミ効果も十分に受けた。

特に、『ガーディアンズ』のクリス・プラットは、BLACKPINKとNewJeansなどの人気ガールズグループについて言及し、カレン・ギランもBTS(防弾少年団)ファンだと告白していた。また母親が韓国人のポム・クレメンティエフ、ジェームズ・ガン監督も、ポン・ジュノ監督のファンだと明らかにして親しみを深めた。

(左から)ジェームズ・ガン監督、カレン・ギラン、ポム・クレメンティエフ、クリス・プラット

ただ、このような訪韓PRがすべてヒットに繋がるかというと、決してそうではない。例として、昨年8月に『ブレット・トレイン』のブラッド・ピットが8年ぶりに韓国を訪れたが、作品の興行としては芳しくなく、累計観客動員数は14万人と振るわなかった。

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