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「絶望的だ、、、。」【夏祭り中、着物がはだけ】焦っていると → 急に女性が近づいてきて?

  • 2023.6.30

こんな素敵な大人になりたい!──そんな風に年上の方に憧れを抱いたことがある人も多いはず。
今回は、知人女性が中学時代に体験した出来事をご紹介します。

張り切って夏祭りへ

知人女性は中学生時代、近所の夏祭りへ浴衣で出掛けていきました。
お祭りに行くメンバーの中には、好きな男子もいたので、自分の浴衣姿を見せたいと思ったのです。

そう思い頑張って浴衣を自分で着付けるも、お祭りに到着する頃には、浴衣の大部分がはだけてしまいました。
着付け初心者ということもあり、知人女性の帯の締め方が緩かったようです。

鮮やかな手付きに惚れ惚れ

「どうしよう……。こんな格好を人に見られたら、笑われちゃう!」
そう思い焦った彼女は、ひとまず人気のない場所に避難しました。しかし、焦っていることもあり、思ったように浴衣を上手に着付けられません。
パニック状態に陥り泣き出す彼女でしたが、急に背後から声を掛けられました。

「大丈夫? 良かったら、私が着付け直すわ!」
知人女性が振り向くと、そこには浴衣姿の上品な老婦人が立っています。
彼女は「お、お願いします!」と頭を下げ、老婦人に浴衣を着付けて貰いました。
その手付きは鮮やかなことこの上無く、気が付けば、知人女性はピシっと美しく浴衣を纏っていたといいます。

感激した知人女性が頭を下げると、老婦人は笑顔で「お祭りを楽しんでらっしゃい!」と言って、颯爽と立ち去っていきました。

茶道講座で感動の再会

老婦人のお陰で、無事に知人女性は浴衣姿でお祭りをエンジョイ出来ました。
「あの人に、また会いたいな」そう思い日々を過ごす知人女性でしたが、ある日、学校の学活の時間で茶道を行うことになりました。

そして驚いたことに、その茶道の外部講師こそが、夏祭りで会った例の老婦人だったのです!
なんでも、老婦人は茶道の師範とのことで、着物の着付けもお手の物だったんだとか。
2人はこの再会を喜び、知人女性は楽しく茶道を学びました。

「あれから先生に、しっかりと着付けと茶道を教わったの。先生みたいに凛とした大和撫子になりたいなと思って」
そう言って着物姿で微笑む彼女は、まさに日本淑女の品格を兼ね備えていました。きっと素敵な大人になっていくことでしょう。

ftnコラムニスト:六条京子

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