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「歌いながらヴァイオリン」プロでも難しい 多彩すぎる音楽家、向江陽子

  • 2023.6.30
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(左から)DJ Nobby、向江陽子さん
(左から)DJ Nobby、向江陽子さん(J-CASTトレンド)

【連載】DJ Nobbyの「未来のスターがやってきた」
若手アーティストを熱く応援する音楽バラエティーラジオ番組「DJ Nobby's Tokyo LIVE!!」のメインパーソナリティー、DJ Nobbyさんによる新連載。全国放送の同番組に出演した「近未来のトップアーティスト」の素顔を紹介します!明日にも人気沸騰する逸材が登場するかも...?

DJ Nobbyです。第22回のゲストは、シンガーソングライター、ヴァイオリニスト、キーボーディストの「向江陽子(むかえ・ようこ)」さんをお招きしました!

教科書に父親が載っていた

ヴァイオリン、ヴォーカル、キーボードと、多彩な活動でファンを魅了している向江さん。一体どんな環境で育ったんですかと尋ねると「両親ともに音楽家で、母はピアノ教師、父はソロのリコーダー奏者なんです」とのお答え。ソロのリコーダー奏者は国内でも数えるほどしかいらっしゃらず、小学校の教科書にお父様が載っていて驚いたこともあったそうです。

3歳頃からピアノを習いはじめ、その後お父様の友人のコンサートでヴァイオリンを見て「やってみたい!」と思ったことから並行して習い始めたといいます。

このように、家庭環境もあって音楽家を目指すことが当たり前と思っていた向江さんは、音楽高校を受験する際に面接で「なぜ音楽高校に入りたいのですか?」と問われます。それまで己の道に疑問を持ったためしがなかったため、こう答えました。

「なんでって聞かれてもわからないです」

共通の知り合いであるアーティストを介して知り合った、向江さんとNobby。「初対面ではないけどあまりよく知らない」という絶妙な距離感での収録になった

ただ、その後の高校生活3年間では、「音楽を学ぶ意味を見つめ直し続けた」と言います。周りの友達は、それぞれに意思があって音楽家を目指していた一方、

「私は当たり前にやってきただけだったから、本当にヴァイオリンをやりたいのかわからなかった」

と、当時を振り返ります。心を決めたのは、音楽大学受験の時。ヴァイオリンを続けるかどうか悩んでいたところに、親しい友達から「これから一番伸びる時期。いまヴァイオリンをやめたら戻れないから絶対続けた方が良い」と言葉をかけてもらったおかげでした。向江さんは「友達のこの一言がなければ、ヴァイオリンをやめてしまっていたかもしれない」と、胸の内を明かしました。

「歌いながらヴァイオリン」やろうとすると...

高校の時に「歌もやってみたい」と向江さんがポロッと話したことを覚えていてくれた友人が、「一緒にハモネプ(編注:フジテレビ系バラエティ番組。アカペラによる歌の甲子園)出てみない?」と誘ってくれます。音楽高校の生徒という目新しさもあってか順調に勝ち進み、テレビ出演にまでこぎ着けます。

そのオンエアを見たライブハウス関係者から誘われ、ヴォーカリストの活動もスタート。さらに初めて出演したライブハウスにて、先輩ミュージシャンから誘われる形でヴァイオリンやピアノのサポートミュージシャンとしての活動もスタートさせます。

現在では「ヴァイオリンとヴォーカルを同時にこなすシンガーソングライター」として知られている向江さんですが、歌いながらヴァイオリンを弾くと、どちらかがすごく音痴になってしまうので、同時進行はできないそう。

「両方とも、耳で聞いて音程を合わせないといけないので、(一度に)別々の音を取ることが出来ないんです」と裏側を教えてくれました。その他、詳細な話は番組アーカイブにて。

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向江さんは7月16日にワンマンライブ「朱夏-Shuka-」を、「Yokohama mint hall」で予定しています。夏があまり好きではないそうですが「夏が好きじゃないからこそがんばりたい!」との意気込みで挑むといいます。ドラムの入らない編成ですが、気持ちが上がるような夏らしい構成で届けてくれるとのこと!ウェブ配信もありますので、遠方の方やご都合が合わない方もどうぞ。

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