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全世界で億超えバズ!日本にルーツを持つ要注目シンガー、ミイナ・オカベについて抑えておきたい12のポイント【日本初インタビュー】

  • 2023.6.29

日本にルーツを持つデンマーク在住のシンガーソングライター、ミイナ・オカベが2021年にリリースしたシングル「エヴリー・セカンド」が、同曲を使用したインスタグラムのリール動画が全世界で合計75億回再生されるなど、日本や世界で驚異的なバイラル・ヒットとなっている。マーベル作品などで知られるジェームズ・ガン監督も彼女の楽曲をお気に入りとして紹介するなど、世界的なブレイクの予感が漂う現在22歳のミイナってどんな人? フロントロウ編集部では、 6月にプロモーション来日したタイミングで、ミイナに対面で記念すべき日本初となるインタビューを実施。8月30日にはデビューアルバム『ベター・デイズ 』日本盤のリリースが、9月にはLocal Green Festival’23にて記念すべき日本初公演が決まっているミイナ・オカベについて、今のうちに抑えておきたい12のポイントをまとめた。(フロントロウ編集部)

ミイナ・オカベに来日インタビュー

1. 日本にルーツを持つデンマーク在住のシンガーソングライター

2001年生まれの現在22歳であるミイナ・オカベは、日本人の母親とデンマーク人の父親を持つデンマーク在住のシンガーソングライター。「私はシンガーソングライターで、今はデンマークのコペンハーゲンに暮らしています」とミイナは自己紹介する。

「コペンハーゲンに住み始めてからは7年が経つのですが、幼少期は世界各国で暮らしてきました。音楽を書き始めたのはデンマークに移り住んでから。大好きなのは音楽を書くことです」

2. ロンドン生まれ、ニューヨーク&マニラ&コペンハーゲン育ち

「ロンドンで生まれて、ニューヨークへ行き、その後でコペンハーゲンで1年だけ暮らして、マニラへと引っ越し、またデンマークに帰ってきました」と話すように、ミイナは引っ越しの多い幼少期を送ってきた。

幼少期に世界各国で暮らしてきた経験は、ミイナのアイデンティティや音楽観に大きな影響を与えたという。「私が幼少期を過ごしてきた国々で人気だった、異なる音楽たちによって私の音楽の趣味は形成されたと思います。母が日本人で、父がデンマーク人なのですが、二人がよく家で聴いていた音楽にも影響を受けました」とミイナは話す。

画像: ©️Karen Rosetzsky

フロントロウ編集部とのインタビューは英語で行なわれ、ミイナが綴る歌詞も英語だが、そうした言語の部分にも、幼少期の環境が反映されているとミイナは分析する。「英語が公用語の国で育ったので、一番自分自身を表現しやすい言葉が英語なんです。曲を書くときには英語で書くという部分も、幼少期を過ごした国々の影響が表れている部分だと思います」

3. 好きな日本語は「懐かしい」

母親の実家があることもあり、これまでに何度も来日経験があるミイナ。そんな彼女に好きな日本語を訊いてみると、「“懐かしい”、ですね」と返ってきた。「よく使っている言葉なんです。他の言葉にはあまり翻訳できない日本語だと思いますし、素敵な言葉ですよね」

4. 日本では必ずセブンイレブンに立ち寄る

「祖母や叔父、叔母、いとこたちなど、日本にいる家族には必ず会いに行きますね。それから日本に住んでいる親友もいるので、親友たちにも会いに行きます。食べるのが大好きなのでたくさんの食べ物を食べますし、ひいおばあちゃんのお墓参りにも家族で行きます。あとは、ショッピングも欠かせません」と、日本に来たときに必ずすることを教えてくれたミイナ。

画像1: ©️Mina Okabe/Instagram

加えてもう一つ、ミイナが日本に来た時に絶対に立ち寄るのが、セブンイレブンだという。「おにぎりは必ず買いますね。いくらのおにぎりと、それからネギトロ巻きは大好物です。それからジュースやお茶も。特に日本のロイヤルミルクティーが大好きです。デザートも毎回買います。何のデザートを選ぶかは行くたびに変わりますけど」

5. A&Rに発掘されたきっかけはSoundCloud

ミイナが本格的に音楽の道を志したのは15歳のとき。「8歳の頃にはクリスマスソングを書いたり、両親のためにバースデーソングを書いたりしていたのですが、本格的に楽曲制作に取り組み始めたのは15歳の頃でした。15歳のときに音楽の道に進みたいと思うようになり、たくさんカバーを歌って、ギターや歌の練習をしていたのですが、次第に自分の歌声や歌いたいテーマの楽曲を探すのが難しくなっていって。それで自然と、自分が歌いたいと思うメロディーや、自分が共感できる歌詞を書き始めるようになりました」とフロントロウ編集部に話す。

画像2: ©️Mina Okabe/Instagram

15歳のときにSoundCloudに自身の作った音源をアップロードするようになり、それがきっかけで、現在のA&R(アーティスト担当)の目に留まることになったという。

「A&Rに発掘されたのは18歳の頃です。私は15歳の頃から自分の曲をSoundCloudにアップしていたのですが、そこで見つけてくれました」とミイナは振り返る。「加工していない原曲やレコーディングをSoundCloudにアップしていたところを、A&Rが見つけてくれて、契約に繋がりました」

6. 正直で、オーガニックなサウンドが魅力

2021年にデビューシングル「アイム・ダン」をリリースしたミイナ。プレスリリースではミイナの音楽について「ドリーミーポップ」と紹介されているが、本人も「ドリーミーポップという言葉は私のスタイルにマッチしていると思います」と同意する。

もし自分自身の言葉で自分の音楽を紹介するとしたら? 少し頭を悩ませたあとで、「あらゆるタイプの音楽から影響を受けているので、自分の音楽を言葉で表現するのは難しいですが、正直で、オーガニックなサウンドの音楽だと思いたいですね。楽器のありのままの音が好きなので、表現するとしたらそういう言葉になるでしょうか」とミイナは言葉にしてくれた。「でも、ドリーミーポップという言葉もすごくピッタリだと思います」

ミイナが幼少期に惹かれたのも、そうやって正直にありのままを表現するアーティストだったという。「私が特に影響を受けたアーティストを一人挙げるとすれば、エイミー・ワインハウスです。彼女が作る音楽は、私が作る音楽とは違いますが、彼女が綴る正直な歌詞や音楽にものすごく影響を受けました」とミイナは話す。

「確かトーク番組だったと思うのですが、テレビ番組で彼女のパフォーマンスを初めて観たとき、そのときはギターでの弾き語りだったのですが、とてもインスパイアされたのを覚えています。彼女と1本のギターだけなのに、ものすごくパワフルで、自分も同じことがしたいと思ったのです」

7. 「エヴリー・セカンド」の大ヒットを実感したのは日本発の動画

そして、「アイム・ダン」も収録されたデビューアルバム『ベター・デイズ』からのシングル「エヴリー・セカンド」がインスタグラムのリール動画を中心にバイラルとなり、大ヒット! これまでに330万本以上のリール動画が作成され、合計75億回以上という驚異の再生回数を記録。ここ日本でも5.7億回以上再生されるなど、一躍楽曲が広まった。ミイナは同曲の反響について、「『エヴリー・セカンド』がきっかけで起きたすべてのことに驚いています」と明かす。

「実は、この曲を作ったときは別の楽曲を作るためにスタジオに入っていたのですが、何か別のものを作りたい気持ちになって、それでこの曲を作ったんです。なので、当初は別の楽曲をリリースする予定だったのですが、この『エヴリー・セカンド』をA&Rに送ってみたところ、『次はこれでいこう。予定していたリリースは延期していいから、最初にこの曲をリリースしよう』ということになったんです」

実は別の楽曲のリリースを後ろ倒しにして、先にリリースされたという「エヴリー・セカンド」。ミイナやA&Rの判断は正しかったようで、瞬く間にバイラルに。同曲がインスタグラムのリール動画でバズっていることをミイナが知ったのは、偶然にも、日本のインフルエンサーがこの曲を使って作成した動画が目に留まったのがきっかけだったという。

「『ミイナ、見て! 日本のインフルエンサーがあなたの曲を使っているよ!』って母の友人が送ってくれたんです。『すごい! 嬉しい!』って思いましたね。母もすごく喜んでくれましたよ」とミイナはこの時のことを振り返った。

人気K-POPグループ、ITZYのメンバーであるリュジンも「エヴリー・セカンド」のカバー動画を投稿している。

ミイナは自身のルーツでもある日本でも楽曲が聴かれていることについて、「すごく大きな意味を持っています」と話す。

「こうして音楽の仕事で日本へ来ることは夢でしたから。日本にルーツがあることは私のアイデンティティの一部なので、自分が故郷のように感じている場所で、自分の音楽が聴かれているということが本当に嬉しいです。それに、いとこが聴いているような(日本で人気のある)音楽とはかなり違った音楽だと思うので、そういう意味でも、皆さんがオープンに私の音楽を聴いてくれていることも嬉しく思っています」

8. ジェームズ・ガンの“お気に入り”にも選ばれた

音楽好きとして知られる、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどを手がける映画監督のジェームズ・ガンも、ミイナの楽曲のファンの1人。ガン監督は毎年、その年のお気に入り楽曲を集めたプレイリスト「Awesome Mix」を公開しているのだが、その2021年バージョンにミイナのデビューアルバム『ベター・デイズ』から「ウォーク・アウェイ」を収録した。

「あれにはビックリでした!」と、ミイナはガン監督がプレイリストに自身の楽曲を収録していたのを知ったときの衝撃を振り返る。

「俳優をやっている親友がいますし、私の友だちは映画好きが多いんですけど、これには全員が大興奮でしたし、私もとにかく信じられませんでした。しかも、インスタグラムにこのことを投稿して、監督をメンションして『ありがとうございます』って書いたら、監督が返事をくれたんです。それも信じられなかったですね。とにかく、このときは一晩中、興奮しっぱなしでした」

9. 直近の1年は目まぐるしい年だった

「エヴリー・セカンド」のバイラル・ヒットなどもあり、直近の1年は、ミイナにとって目まぐるしい年になった。そんな時期に経験したあれこれを反映したのが、文字通りのタイトルがつけられた2023年3月リリースの最新EP『スピニング・アラウンド』。

ミイナはEPのインスピレーションについて次のように説明する。「『ベター・デイズ』をリリースしたあとで、それ以降の時期に感じたことを反映した楽曲を作りたいと思うようになりました」

「1年間に多くのことを経験したので、その期間に作った曲はそれぞれが違ったものになっています。曲を作るときにはいつも自分自身の経験を落とし込んで、できるだけ正直なものにしたいと思っているので、メロディーやプロダクションにも自分の感情が反映されるのですが、それぞれの楽曲たちをEPとしてまとめたときに、その多彩さに気がつきました。それぞれがすごく異なっているのに、一つの作品としてまとめられるというところが、私は気に入っています。それぞれの楽曲が、目まぐるしかった1年間に経験したあらゆることを反映しています」

10. ファッションは着心地を重視

好きなファッションが時期ごとに変わると話すミイナだが、服を選ぶときに最も重視するのは着心地だという。「着心地の良い服を着るようにしています」とミイナ。取材時にはロングスカートを履いていたのだが、これはお気に入りのアイテムだそう。「ロングスカートは好きですね。ルーズで、着心地の良いものを選びます。それから大きめのパンツやTシャツも好き」

画像: ©️Eigil Nielsen

11. オフの日は森でランニングをするのが好き

目まぐるしい1年を経験しているミイナだが、もしオフが1日あるとしたら、「友だちと会って、両親が住んでいるところの近所でランニングをします」と、オフの日のプランを教えてくれた。「私は都市部に住んでいるのですが、両親は都市部から少し離れた森があるような場所に住んでいるので、そこへ出かけてランニングをするのが好きなんです。夏には、海へ行って泳ぐのも好きです。それから、食べるのも大好き(笑)」

12. 日本でショーを開催するのが夢

「今はアルバムに取り組んでいるところで、基本的にはそれにフォーカスしています」と、既にセカンドアルバムに取り組んでいることを明かしてくれたミイナ。「アルバムに取り組みつつ、いろいろな場所へ行って、外国でもっとショーができたら嬉しいですね」

インタビュー後には、2023年9月に開催されるLocal Green Festival’23への出演が決定して、記念すべき日本での初公演が決定したが、“日本のステージに立つことが夢”だとフロントロウ編集部に話してくれていた。「日本へもたくさん来たいです。日本でショーをするのは私の夢なので、実現させたいですね。日本にいるリスナーの方々にもたくさん会いたいです」

ミイナは最後に日本のファンに向けて次のようにメッセージをくれた。「私の音楽を聴いてくれてありがとう! もっとたくさんのリスナーの皆さんに会いたいと思っていますし、またすぐに戻ってきて、ショーができることを願っています。皆さんのサポートに感謝しています。本当に嬉しいです!」

<リリース情報>
ミイナ・オカベ
「エヴリー・セカンド」
配信中
ダウンロードやストリーミングはコチラ。

画像: umj.lnk.to
umj.lnk.to

ニューアルバム 『ベター・デイズ 』日本盤
2023年8月30日(水)発売
歌詞・対訳付 / ボーナス・トラック収録
UICO-1331 / 2,500円(税抜)
試聴や購入はコチラ。

画像: 9. 直近の1年は目まぐるしい年だった

トラックリスト
01. Miss Those Days/ミス・ドーズ・デイズ
02. Critical/ クリティカル
03. Give A Little Less /ギヴ・ア・リトル・レス
04. I'm Done / アイム・ダン
05. Like Other People/ ライク・アザー・ピープル
06. Play Pretend / プレイ・プリテンド
07. Every Second/ エヴリィ・セカンド
08. All My Thoughts/オール・マイ・ソウツ
09. Walk Away/ウォーク・アウェイ
10. Let Me Down/レット・ミー・ダウン
<日本盤限定ボーナス・トラック>
Every Second (Japanese Version) / エヴリィ・セカンド(ジャパニーズ・ヴァージョン)
他ボーナス・トラック収録予定

<フェス情報>
Local Green Festival’23 開催概要
開催日程 :2023年9月9日(土)、9月10日(日)
※ミイナ・オカべ出演日は9月9日(土)
開催場所 :横浜赤レンガ地区野外特設会場
主催 :ローカルグリーンフェスティバル実行委員会
後援 :J-WAVE / FM ヨコハマ
詳細は公式サイトにて。

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