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関係者が語るふぉ〜ゆ〜の魅力は「バラエティのクオリティが高いグループ」

  • 2023.6.29

現在発売中の「anan」2354号・CLOSE UPにて、福田悠太さん、辰巳雄大さん、越岡裕貴さん、松崎祐介さんからなるジャニーズの4人組グループ・ふぉ〜ゆ〜を取材しています。7月1日よりシアタークリエで開幕する舞台『SHOW BOY』に主演する彼ら。近年は主演舞台に加え、冠番組やライブツアーなどますます活動の場を増やしています。今年結成12年目となるふぉ〜ゆ〜の、止まらない躍進の理由とは。anan webでは、本誌では書ききれなかった、関係者の方々への取材から見えてくる魅力を、さらに深堀りします。今回は『ふぉ〜ゆ〜の王道テレビ 〜これにかけてるんで!』のプロデューサー、ディレクターのみなさんに伺いました。

それぞれが本当に人柄がいいし、何より4人のバランスが絶妙なんです。

【お話を伺った方】
『ふぉ~ゆ~の王道テレビ ~これにかけてるんで!』
プロデューサー 野宮十月さん(CS日テレ)
プロデューサー 大八木直さん(八木プロ)
ディレクター 岡部友明さん(八木プロ)

『ふぉ~ゆ~の王道テレビ ~これにかけてるんで!』は、2021年10月よりスタートした、ふぉ~ゆ~念願の冠番組。〝王道〟という名の通り、寝起きドッキリに始まり、コントや催眠術など、幼少期からテレビとともに育ってきた彼らが思い描く〝王道バラエティ企画〟に次々挑戦。CSチャンネルながらスペシャルで地上波に進出したり、今年のお正月には6時間の生放送特番も放送されるなど好評を博しており、現在はSeason3に突入中。

何よりバラエティのクオリティが高くて、編集で困ることがほとんどないんです。

――そもそも、ふぉ~ゆ~で冠番組を作ろうとなった経緯を伺ってもいいですか?

野宮 一番大きかったのは、『しゃべくり007』(日本テレビ系・2019年4月放送)ですね。彼らのトーク力というか、芸人さんたちと渡り合っている様子を見てビビビときて、ディレクターに、彼らで何か番組ができないかと相談したのが最初でした。

――そうだったんですね。その番組がスタートして1年半。いまやSeason3に突入しましたが、彼らの魅力をどこに感じていますか?

岡部 何よりも、めっちゃいい人たちっていうところですよね。

野宮 本当にそこですね。

岡部 彼らと一緒に仕事をした人なら、みんなもっと何かやりたいなって思うんじゃないかと思うんです。ジャニーズはみなさん礼儀正しくていい子ばかりですけれど、その中でも彼らは本当に人柄がいいし、何より4人のバランスが絶妙なんです。VTRを編集していても、ザキさん(松崎さん)がボケれば、そこに辰巳くんがツッコんでくれるし、こっしー(越岡さん)はマイペースで天然で、福ちゃん(福田さん)は、たまにダークな発言をブッ込んでくるし(笑)。

野宮 番組が始まった最初の頃は、私たちもですし向こうも、お互いに探り合って進めている部分もありましたけれど…。

岡部 そうそう。その時はその時で、僕らに気を遣いながら頑張ってくれてましたけど、番組が長くなってきて信頼関係もできてきたぶん、お互いに肩の力を抜いてやれている感じがします。

大八木 ひとつのチームになっている感じはありますね。彼らは出演部で、僕らは制作部だし、技術部の面々もいて、それがみんなで一緒になって作ってるというか。へんな話、彼らが現場で片付けを率先して手伝ってくれたりもするんです。こちらは「いいですよ」と必死に断るんですけれど、「僕らが手伝った方が早いから」って。驚きますよね。あと、この番組が始まる際の話し合いの段階から、彼らが自らアイディアを出してくれていて、どんな企画にも果敢に取り組んでくれるんです。やっている企画は、かなりベタなものが多いんですが(笑)、彼らは広げ方がうまいし、そこに4人のキャラクターがうまく混ざり合って面白いものが出来上がってくる。そこは本当にすごいなと思っています。

野宮 チーム感というと印象的だったのが、以前に彼らがやっていたLINE LIVEさんと番組との合同企画ですね。そういう現場って、大抵の場合、お互いに何かしら少しはわだかまりが生まれたりするものですが、不思議なくらい何もなく終始平和。それも彼らの人徳がなせるものだと思います。

大八木 忘れちゃいけないのは、それでいてカッコいいというところですよね。どんなにふざけていても、スラッとしていてスタイルもいいから写真を撮ればバチっとキマるし、歌ったり踊ったりすればカッコいい。そこのギャップというか、振り幅もまた魅力だと思います。惚れ惚れしちゃいますもん。

野宮 普通に番組スチールを撮ってもカッコいいですからね。収録している時は、みなさんおどけたりしているので気づかないんですけれど、後から見てエエーッて(笑)。

岡部 そして何よりバラエティのクオリティが高い。「ザキ屋」(松崎さんが居酒屋の設定でおこなう料理コーナー)なんかは、3〜4時間カメラを回しっぱなしにしているんですが、とんでもないことが次々に起こるので、いいところだけチョイスして使っても番組の尺に全然収まらない。そういう意味で言うと、本当に編集で困ることがほとんどないグループなんです。あのポテンシャルの高さはなんなんだろうと思っています。

大八木 今年のお正月の特番では生で「ザキ屋」をやったんですが、編集なしでもずっと面白かったですから。あと、ゲストに来られた催眠術士の方とか、お笑いの方とか、みんなふぉ〜ゆ〜のファンになって帰っていかれるっていう…。

岡部 ああ、そうですね。

大八木 それもやっぱり彼らの人柄がなせる技でしょうね。

――4人それぞれの魅力についても伺えますか?

野宮 福ちゃんは、人見知りのようなんですけれど、周りにすごく気を遣うんですよね。

岡部 たしか「わがまま」のMV撮影の時だったと思うんだけど、少ないスタッフで必死にセットの風船を膨らませていたら、現場に入った福ちゃんが「楽しそう〜」って言いながら手伝ってくれて。たぶんあれ、半分くらい作ってくれたんじゃないかな。あと、すごく周りを見ていて、調子が悪そうなスタッフがいたりすると、すぐ気づいて声をかけたりするんです。コントの台本に一番書き込みしているし、セリフをしっかり覚えてくるのも福ちゃん。

野宮 コントは、半分アドリブでセリフはすべてカンペで出しているんですけど…。

岡部 それでも全部覚えてくる。あと、アイデア豊富で、コントでも「もっとこうしたいんだけど、どうかな?」って相談されることが多いんです。もちろん歌撮りのときは彼が中心になって考えてくれるし。

大八木 やっぱりリーダーなんだなって感じがするよね。

岡部 辰巳くんは、ふぉ~ゆ~のフロントマンですね。全体をよく見ていて、誰がどこにボールを投げても拾ってくれる人。たまに僕が収録の後、「ここはこう言わない方がよかったね」って言ったりすると、「そこを僕がフォローするべきだったのにすみません」って反省するので、本人もそういう自覚があるんだと思います。あと、MVのアイデアをすごくくれるんですよね。こういうふうにしたいというこだわりもあって、本当にプロデューサー的な目線を持っている人だなと。

大八木 現場の潤滑油ですよね。円滑に進行するためになくてはならない存在。

野宮 スタッフだからとか出演者だからとかっていう垣根が全然なくて、誰とでも仲良く普通に会話するのに最初は驚きました。

岡部 そうそう。だから最初に「お互いに遠慮をなくすために、あだ名で呼び合おう」「仲良くしよう」って言ってくれたのも辰巳くんだし。そして、こっしーは…とにかく現場に来るのが早い(笑)。

野宮 助かりますが、早すぎますよね…(笑)。

岡部 こっしーへのドッキリ企画のリハーサルをしていたら本人が来ちゃって、こっちはバタバタするっていう。早く来すぎないようにと、伝えていたんですが…(笑)。

大八木 でも、いつも穏やかですよね。纏う空気がマイルドというか。それが現場にいいムードをもたらしてくれてる気がします。たまにボケなのか、素なのかわからない時がありますけれど…。

岡部 でもそういうこっしーに救われたことが何回もあるんです。こっしーのワードセンスって、なんかいいんですよ。

野宮 ツッコむ時にも、言葉に優しさがあるというか、人の良さが表れてるというか。

岡部 意外に裏でゲストの方とか一般の方と一番しゃべってるのも、こっしーなんですよ。オネエの方々に出ていただいた回でも、収録前に自分から積極的に話しかけて親睦を深めてたりして。表立って動いたりするわけじゃないけれど、じつは裏で結構いろんな人とコミュニケーションをとっていて、助かることも多いです。

大八木 そしてマツは…

岡部 もう天才ですよね。笑いを呼ぶ天才(笑)。

大八木 あれも、たぶん本人の中では計算しているんだろうけど…その計算式がハチャメチャだからね(笑)。

岡部 そうなんです。舞台の稽古場で密着企画をやったときも、一番真剣に悩んでいたのがマツだったんです。共演者や演出の方に相談したり、結構ずっと孤独に悩んでたりして。

野宮 エンターテインメントに関してすごく真剣なんですよね。この間、『Endless SHOCK』を拝見したので、その感想をお伝えしたらとても喜んでくれて…。〝オモシロ〟の方の印象が強い人だけれど、その時、内に持っている舞台に対する真剣さとか厳しさみたいなものも感じて、ちょっと感動しました。

岡部 そう。すごく自分に厳しいんですよね。

――最後に、Season3に突入した『王道テレビ』の今後の展開について教えてください。

大八木 さらにバージョンアップしていきます。本当ならタイトルに、デラックスとかスーパーとかつけたいくらい規格外のことも考えていますから、期待していてほしいですね。〝王道バラエティ〟という軸はそのままに、もう少し枠も世界観も広げていきますので。

岡部 視聴者の方からの声もたくさん届いていますから、そういう要望も取り入れながら、スケール感は確実に大きくなっていくと思いますし、密着度も上がっていくと思います。

大八木 そこの期待は裏切らないよね。

野宮 CS放送という枠なので誰もが気軽に見られる番組ではないのですが、今後、その枠以外で見られる場をもっと設けられたらいいなとも思っています。実現できるよう頑張りますので、ぜひ応援していただければと思いますし、彼らの魅力にもっと多くの方が気づいてもらえるような番組作りができたらいいなと思います。

Information

『ふぉ~ゆ~の王道テレビ ~これにかけてるんで!』Season3

毎週金曜21:00よりCS・日テレプラスにて放送中。隔週で新作が放送され、翌週は再放送。(見逃し配信あり、契約者のみ)

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取材・文 望月リサ

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