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【日本の不思議スポット7】建設方法が不明!絶壁の国宝「三徳山三佛寺投入堂」〜鳥取県東伯郡〜

  • 2023.6.29

断崖絶壁に建ち「日本一危険な国宝」といわれる「三徳山三佛寺投入堂」は、日本遺産第一号認定地のひとつです。鳥取県のほぼ中央、中国山脈の脊梁部北側に位置します。しかし、誰がどのような目的で、このような場所にお堂を建てたのでしょうか? そこには興味深い謎や伝承がありました。

 

 

蓮花を散らした結果、建てられた!? 三徳山三佛寺「投入堂(なげいれどう)」

「三徳山三佛寺(さんぶつじ)」は、標高899.9mの三徳山に境内を持つ天台宗の古刹です。

麓には、輪光(りんこう)、正善(しょうぜん)、皆成(かいじょう)の三院のほか、本堂の裏の宿入(しくいり)橋を渡ると、急な北斜面を利用した、 文殊堂(もんじゅどう)、地蔵堂(じぞうどう)、納経堂(のうきょうどう)、投入堂(なげいれどう)といった多数の建造物があります。

中でも奥院「投入堂」は、断崖絶壁の窪みに建てられたほかに類を見ない建造物で、国宝に指定されています。

三佛寺の始まりは定かではありませんが、706年に役小角※(えんのおずぬ)が三弁の蓮花を散らしたところ、その一弁がここに落ちたことから、お堂を建て、修験の行場にしたと伝えられています。

2001年、奈良文化財研究所が行った年輪年代測定により、投入堂は平安時代後期(1086~1184年)に建てられたことが判明しました。

※7〜8世紀の呪術的宗教家、「役行者」の名で修験道の開祖とされる

建設方法がいまだ不明! 三佛寺ミステリー

投入堂をはじめ、三佛寺にはどのようなミステリーがあるのでしょうか? 伝承や謎をご紹介します。

役小角が法力でお堂を手のひらに乗るほどに小さくし、大きなかけ声とともに断崖絶壁にある岩窟に投入したという伝承がある

建設方法が明らかになっていない

849年、慈覚大師(じかくたいし)により、伽藍(がらん)が建立され、 阿弥陀・釈迦・大日の三尊を安置したので三佛寺といわれるようになったとされる

三佛寺を訪れたら、断崖絶壁や大岩窟と、四季折々の自然との美しいコラボレーションも見逃せません。

三徳山三佛寺

住所:鳥取県東伯郡三朝町三徳1010

電話:0858-43-2666

受付時間:8:00~15:00

志納金:大人400円、小人(小中学生)200円

入山料:大人800円、小人(小中学生) 400円

交通アクセス:JR「倉吉駅」からバスで40分

参拝前に立ち寄りたい、世界屈指のラジウム温泉「三朝温泉」

三徳山に参拝する前に心身を清めるために、立ち寄りたいのが「三朝(みささ)温泉」です。高濃度のラドンを含む世界屈指の放射能泉で、三たび朝を迎えると元気になるといわれ、免疫力や自然治癒力の高まりが期待できます。

ミネラルをたっぷり含んでいるため、飲泉にも最適。足湯や飲泉場のほか、日帰り入浴が可能なホテルや旅館も豊富で、利用しやすいですよ。

また、「ふるさと健康むら」では、三朝の自慢の商品を購入できたり、機織り体験、陶芸体験ができます。三朝温泉に宿泊する場合は、訪れたいですね。

三朝温泉

住所:鳥取県東伯郡三朝町三朝

電話:0858-43-0431(三朝温泉観光協会/三朝温泉旅館協同組合)

交通アクセス:JR「倉吉駅」からバスで20分

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