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大反響の「100分deフェミニズム」が書籍化。上間陽子、上野千鶴子らが読み解く

  • 2023.6.29

2023年1月の放送後にTwitterでトレンド入りをするほど大きな反響を呼んだNHK Eテレのスペシャル番組「100分deフェミニズム」が書籍化された。

女性ディレクターの企画で実現した番組は、加藤陽子さん、鴻巣友季子さん、上間陽子さん、上野千鶴子さんという豪華な出演陣による解説が話題となった。

2023年6月23日『別冊NHK100分de名著 フェミニズム』(NHK出版)が発売された。

本書では、下記の名著を読みながらフェミニズムの歴史と真価について考えていく。

・大正期に活動した婦人解放運動家にしてアナキストの伊藤野枝による著作をまとめた『伊藤野枝集』
・現代カナダを代表する詩人であり作家、そしてフェミニズム文学の旗手であるアトウッドのベストセラー『侍女の物語』『誓願』
・精神科医ハーマンが著した、恐ろしい性暴力の体験をとおりぬけたサバイバーの「バイブル」と呼ばれる『心的外傷と回復』
・精神分析、社会学、人類学などを横断した分析を行った英文学研究者・セジウィックが「男とは何者か」について論じた書『男同士の絆』

未放送のトピックも収録し、新たな取材も加えられているため、番組を視聴した方もさらに楽しむことができる。

<プロフィール>

■加藤 陽子さん
かとう・ようこ/歴史学者、東京大学教授。1960年生まれ。専門は日本近現代史。『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞。著書に『戦争まで』(朝日出版社)、『天皇と軍隊の近代史』(勁草書房)、『太平洋戦争への道1931-1941』(共著、NHK出版新書)など。

■鴻巣 友季子さん
こうのす・ゆきこ/翻訳家、文芸評論家。1963年生まれ。著書に『文学は予言する』(新潮選書)、『翻訳教室』(ちくま文庫)、訳書にブロンテ『嵐が丘』、ウルフ『灯台へ』、クッツェー『恥辱』など。

■上間 陽子さん
うえま・ようこ/教育学者、琉球大学教授。1972年生まれ。1990年代から2014年にかけて東京で、以降は沖縄で未成年の少女たちの支援・調査に携わる。若年シングルマザーの出産・子育ての応援シェルター「おにわ」共同代表。著書に『裸足で逃げる』(太田出版)、『海をあげる』(本屋大賞ノンフィクション本大賞など、筑摩書房)など。

■上野 千鶴子さん
うえの・ちづこ/1948年生まれ。社会学者、東京大学名誉教授、認定NPO法人WAN理事長。専門は家族社会学、ジェンダー論。著書に『おひとりさまの老後』(文春文庫)、『家父長制と資本制』(岩波現代文庫)、『女ぎらい』(朝日文庫)など。

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