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100日連続で走ってみた結果

  • 2023.6.27

ランニングは人によって好き嫌いがハッキリ分かれる。しかも、フィットネスインフルエンサーたちがこぞってHIITや筋トレを推すものだから、このスポーツの優先順位は下がり気味。でも、ランニングは、それなりのシューズの他に一切の器具やジムのメンバーシップを必要としないスポーツ。それに、ランニングほどシンプルな運動は少ない。ということは、やっぱり普段のローテーションに入れておくべき? その真偽を確かめるべく、フィットネスブロガー兼アスリートのケルティ・オコナーが一定期間毎日走るランニングチャレンジに乗り出した。

ケルティは「スマホから離れる時間を確保して、自然の中に身を置くことでメンタルヘルスを向上させつつ、運動を毎日すると何が起きるか知りたい」という理由から、このチャレンジを開始した。当初の目標は30日だったけれど、この記事を書いている時点で122日連続を記録している(みなさん拍手!)。その最初の100日間で学んだことをケルティが教えてくれた。イギリス版ウィメンズヘルスから見ていこう。

1.体の声を聴く

ケルティが最初に学んだ最も大事な教訓は、体の声に耳を傾けること。ランニングチャレンジを始めたものの、ケルティは大学のバスケ部を引退してから一度も走ったことがなかった。厳密に言えばあったけれど、一貫したトレーニングは積んでいない。それを踏まえてケルティは12月、タイムや距離は気にせず、毎日走るという習慣を作ろうという気持ちだけでチャレンジを開始した。だから10km走った日もあれば、「二日酔いで200mしか走れなかった日もある」そう(二日酔いで200m走れれば十分スゴイ)。

1カ月経つ頃にはレベルを上げて、週2回のショートランと週1回のロングランで構成される10kmのトレーニングプログラムを開始した。残りの4日も走っていたわけだから「背中を痛めてしまった」のも頷ける。この経験を生かしてケルティは、週1~2回のロングランをやめて基本的に1日1kmまでとした。

毎日走っても、翌日には体が100%回復できる最長の距離は何だろう? その答えを見つけるためにケルティは、1日1kmを0.5kmずつ増やしていくことにした。「私の場合、長く速く走るためには(トレーニングの)ボリュームを減らす必要がありました」

「体の声に耳を傾け、バーンアウトしないようにしています。メンタルヘルスのために走っているので、燃え尽きるのだけは避けたいんです」

2.シンスプリントは深刻な問題

シンスプリントはランナーに最も多いケガで、それを機にランニングを一生やめたくなるほど痛い。ケルティは7日目にシンスプリントの洗礼を浴びた。

シンスプリントを防ぐためには「ふくらはぎを伸ばし、股関節の可動域を広げて、臀筋を強化することですね」とケルティ。「グリップ力が衰えた古いシューズは捨てて、新しい1足を買いましょう」

3.炭水化物が役に立つ

ランニングは食欲を増進させる。ウエイトトレーニングが好きなケルティは、適切な燃料補給を行うことで体重や筋量の減少を意識的に防いでいた。その燃料とは炭水化物。「食べる量を徐々に増やして、レジスタンストレーニングが続けられるようにしました」

筋トレと有酸素運動を両方行うハイブリッド型アスリートにとって、大事なのは「炭水化物を摂り損ねないこと。私は炭水化物が嫌いじゃないし、私の体も炭水化物に良い反応を見せてくれます」

ご存じの通り、バランスの取れた食事は、健康的なライフスタイルの維持とパフォーマンスの最適化に絶対不可欠。食べる量や必要な栄養素が不足すると、体がダメージを受けてしまう。チャレンジ期間中のケルティも、この問題に直面した。「炭水化物を十分に摂っていないと、パフォーマンスが本当に下がるんです。だから、お米とじゃがいも、パスタを毎週大量に準備/下ごしらえして、食べなければならない状況を作っていました」。みんなも炭水化物を怖がらないで。

4.自分が好きなことを見つける

連続100日を達成したケルティは、「バスケ部を引退してからこれほど本格的なトレーニングを積んだのは初めてでしたが、やっぱり気持ち良いですね」と笑顔で話す。大事なのは、自分が楽しめるワークアウトを見つけること。

「これまで私は自分のYouTubeチャンネルで、ありとあらゆるワークアウトを試してきました。自分が何をすべきか分からず、途方に暮れていたからです。ウエイトリフティングでケガをしてからは頻繁に歩くだけでした。もっと頑張って上達したいと思うスポーツに出会たのは、バスケットボール以来ですね」

このチャレンジを通してケルティは、ランニングが「インスタグラムの写真のためでも、腹筋のためでも、外見のためでもなく、もっとうまく、もっと速く走れるようになりたいから」続けたいスポーツであることに気付いた。

冒頭の「やはりランニングをするべきか」という質問に対する答えも、あなたが好きならすればいい、ということになる。意外かもしれないけれど、これは本当。ケルティに合うものがあなたにも合うとは限らないし、そもそも走るのが楽しくないならやめればいい。でも、ランニングには比類なき効果があるので、ときどき走りたくなる人は走り続けて。

※この記事は、イギリス版ウィメンズヘルスから翻訳されました。

Text: Bridie Wilkins and Olivia Gilbert Translation: Ai Igamoto

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