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初心者が「積み立て」だけでなく「一括投資」を成功させるコツ【NISA・新NISA】

  • 2023.6.27

投資の初心者や、今つみたてNISAを利用している人は、来年から始まる新NISAでもつみたて投資枠を中心に考えているでしょうが、新NISAでは成長投資枠で一括投資もできるので余裕資金を回すと、効率よく資産作りができます。積み立て投資だけでなく、一括投資もうまく活用するコツをおさえておきましょう。

■初心者は積立投資をベースに一括投資も活用したい

初心者が投資を積み立てから始めるケースが多いことは、各種のデータから分かります。証券会社のNISA口座数に占めるつみたてNISAの割合は年々増えていますし、つみたてNISA口座を開設する人の89.4%を投資未経験者が占めるそうです(日本証券業協会、2022年12月31日現在のNISA口座開設・利用状況調査結果より)。

たしかに積立投資は、100円からでも始められるなど始めやすい投資手法ですが、まとまった資産を作りたいなら、余裕資金をある程度まとめて投資に回すことも考えましょう。

来年から始まる新NISAは、「投資といえば積み立て」と考えている初心者・未経験者でも、まとめての投資を始めるきっかけになりそうです。

というのも、現行のNISAではつみたてNISAを選ぶと、積み立てではない通常の投資を非課税で(NISA口座で)することはできませんが、新NISAでは、つみたて投資枠(今のつみたてNISA)と成長投資枠(一般NISA)が併用できるようになるからです。

つまり、積立投資をメーンにしながら、ボーナスのような余裕資金をある程度まとめて投資できるようになるのです。

■買うのは積み立てと同じ商品でよい

そこで心配なのは「何を買えばいいか分からない」ということでしょうが、新NISAで一括投資する際も、つみたて投資枠で買う投資信託と同じで構いません。

「成長投資枠」というと、株式投資、なかでもスタートアップなど成長している企業に投資するといった、リスクが高いものをイメージして尻込みする人もいるかもしれませんが、つみたて投資枠で買える投信でも構いません(もちろん株式投資もできます)。

積み立て投資との違いは、一括投資は買う回数が少ないため、なるべく安値で買ったほうがいいということですが、長期間持ち続けるつもりであれば、それほど神経質になる必要はありません。

そもそも投資信託という商品は、1つの銘柄でさまざまな株や債券に分散投資されているものなのだからです。たとえば10年以上の長い期間にわたって持っていれば、一時的に元本割れしたとしても、最終的には安定した収益を得られる傾向があります。

■「金額が大きくて怖い」なら何回かに分けて買い付けてもよい

とはいえ、数百万円単位の資金を一気に投資するのは怖いかもしれないので、そのような場合は、積立の応用で半年から1年の間に数回に分けて買うのもよいでしょう。

相続や満期保険金などでまとまったお金が入ってくる場合、それを使わずに置いておくのはもったいないです。積み立て投資をコツコツとしながらも、余裕資金については、NISAの投資枠の範囲での買い付けにあて、教育資金や老後資金を作りましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部

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