1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「そんな貧乏な人と結婚してどうするの!」母親に交際を猛反対された「25歳女性の行く末」

「そんな貧乏な人と結婚してどうするの!」母親に交際を猛反対された「25歳女性の行く末」

  • 2023.6.26

銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、結婚を前提に真剣交際中の彼がいる25歳女性。彼のことを母親に伝えたところ、猛反対されて…。佑雪さんのアドバイスは?

お悩み:「母に彼との結婚を反対されています」

【クラブ佑雪】vol. 300

アプリで出会った彼と交際1年。最初から結婚前提で真剣にお付き合いしてきました。すごく信頼できるし、大好きです。お互い気持ちが固まったので「家族に挨拶を」という話になりました。そこで母親に彼のことを話したところ、「そんな貧乏な人と結婚してどうするの!」と言われ、反対されてしまいました。

彼の家庭は普通のサラリーマンで、彼自身もサラリーマンです。一流企業のお勤めではないですし、決して裕福とは言えませんが、貧乏だとも思いません。ただ、お嬢さま育ちの母の価値観に合わなかったのだと思います。最初は私も「彼に会ってもらえれば、わかるから」と一生懸命に反論もしましたし、そんな言い方をする母に対しても腹が立ちましたが、日が経つにつれ、「母親が正しいのかも」と思うようになってきました。

そうすると不思議なもので、彼と会っていても前ほど好きじゃなくなってきた気もします。こんな俗っぽい自分が正直、イヤになります。でも、彼との結婚に迷っているのも事実です。どうしたらいいでしょうか?

(ミカミカ 25歳未婚 外資系)

「母は正しいかも。でも、違う選択肢もあります」

結婚を前にした女性、あるあるですね。これ、しょうがないですね。世の中には常に理想と現実があります。理想を言えば、「愛があればお金はいらない」とは申しませんが、愛があって、ちゃんとした人で普通に暮らしていけるだけの収入があるならいいんじゃない? 上々じゃない? ってなるんです。

でも、現実にはいろんな壁があり、親という世代的なものもあり、生きてきた環境、価値観が異なる人が目の前に立ちはだかるなんて、日常茶飯事。特に女性の場合、母親と仲よしで母親の価値観に守られて育ってきてる人が多いから、今回のお悩みのようなことになりがちなんですよね。

お母さまに言われたことで、彼への気持ちが冷めてきているのは、ご相談者さまのこれまでの人生が幸せだったからでしょう。愛されて、安全に育ち、なんだかんだあったでしょうが、これまでの人生を肯定できているから、そのようなお気持ちになられたのに違いありません。それは素晴らしいことです。

わたくしの周りのお嬢さま方で、似たようなケースで大好きだった人との結婚を諦め、“惚れてはいないけれど、親も太鼓判のいい人”と結婚して、結果、幸せになっている人はたくさんいます。彼女たちの心境はまとめると大体、“燃えるような思いを手放すことになったけど、安全で安心、老後も保証された人生を手に入れることができた”という感じです。

もちろん、その反対方向に行った人もいます。初等部からずーっと私立の学校に行ってて、同級生の男性とそのまま結婚するような話になっていたけれど、土壇場で旅行先で出会った南米移民の男性とゴールイン。楽しそうです。ただ、彼女の場合はいわゆる“太い実家”からの支援も受けてるのかな~。そんな風にうまくいく場合は、経済的な基盤がしっかりしてるっていうのが絶対条件!

そして、「わかっていたけど、親の言う通りだった」という結果になった友人もいます。やっぱり、ただ付き合ってるだけなのと、結婚って違いますから。親族が関わってこない同棲と結婚も全然別物ですしね。結婚してみたら、子どもの教育に対する考えから、ちょっとしたライフスタイルから、親族との価値観からあまりに違って、ツラすぎて離婚ってなるパターンもちょいちょい耳に入ってきます。世の中の残酷さを知る親世代と違って、娘はまだまだ世間知らず。いっときの情熱に流されて結婚したものの、親に言われた通りのポイントでツラくなるのも、あるあるです。

で、過去の判例に頼って決断が下されることが多い裁判と同様、過去の例(親の意見)に従えば、ひとまず無難な結果を得やすい。でも、それがベストとは限りません。あくまで“その可能性が高いよ”ってだけのことで、100%そうなるわけでもありません。

いずれにせよ、ご相談者さまの場合は、母との関係以上に彼との信頼を築けなかったということ。そこが一番大事なポイントなんじゃないですかね。もし、今からでも彼との信頼を築く努力をし、2人で頑張って、親を納得させることができたら、素晴らしいのではないでしょうか。きっと自分のことを好きになれると思います。でも、彼に冷めた自分を嫌いになりつつも、安全で守られた人生を選択するのもまた、それはそれでひとつの生き方だと思います。人生って、諦めたらそこで終わりだけど、終わりじゃなかったりもします。どう続けるか、が大事です。そのことを忘れないでくださいね。

【お悩み募集しています。こちらからどうぞ!】

インスタでもお悩み募集中!
インスタからのお悩み募集はこちら
@yousetsu.fujishima

マガジンハウスの会員登録からのお悩みはこちらから。

藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)
元リアル銀座のクラブのホステスを経て、占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。anan web上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママとしてお悩み相談「クラブ佑雪」、『TABI LABO』で「目覚めよ! 恋愛力 藤島佑雪のLOVE占い」など連載多数。

©Israel Sebastian/Gettyimages

文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子

元記事で読む
の記事をもっとみる