育休明けの同僚を「こらしめたい」マウント女子の自意識過剰が怖すぎる

桑野真由香は上司と男性社員からの評判を何よりも気にするマウント女子。そんな敵なしの真由香の部署へ育休を終えた雪平まゆが復帰してきます。何もかもが真由香とは違う雪平。はじめは見下していた真由香でしたが、次第に雪平の仕事ぶりや人望の厚さに嫉妬し、イライラするようになっていきます。どうにか雪平をおとしめようと奮闘する真由香ですが…。マウント女子の恐ろしさに思わずゾッとしてしまうかも！

育休明け社員が「私が一番」を揺るがす？

桑野真由香にとって大事なのは上司からの評価と男性社員からちやほやされること。そんな真由香の部署に育休から雪平まゆが復帰します。ズバズバと物を言い、人当たりのいい雪平が気に入らない真由香は、仕事を振らないと心に決めます。さらには雪平の契約を横取りし、自分は雪平よりも上だと言わんばかりの態度です。

仕事で評価されたい、上司や他の社員から認められたいという気持ちは理解できますが、真由香の場合は度を越しているようにも思えます。こんなにあからさまにマウントを取り、仕事に支障が出ないのでしょうか。

部長のお気に入りだから…同僚たちは気付いている

雪平が真由香について同僚にそれとなく聞くと、どうやら部長のお気に入りで、ひいきされているよう。女性社員たちは真由香には裏の顔があることをわかっているようですが、男性社員はまるで気付いていません。

真由香は気に入らない雪平をおとしめたくてたまりません。男性社員へ相談するような素振りで、雪平の悪いうわさを流します。

飄々とした態度で真由香の思い通りにはならない雪平ですが、このあと職場で不当な扱いを受けないか心配です。

同僚を孤立させようとするも、失敗

飲み会の場での支払いをめぐり、自分が気が利かないと思われたように思い込んだ真由香。支払いを申し出たであろう雪平を孤立させようと、他の同僚の悪口を吹き込む作戦に。

しかし、雪平は自分の目から見た同僚の姿を話し、真由香の悪口に同調しませんでした。作戦がことごとく失敗する真由香はイライラをつのらせます。

雪平に何をされたわけでもないのに「私が一番」という状況が揺るがされる怖さから、攻撃的になっている真由香。職場での自分の立ち位置にばかり気を取られていると、周囲からの信頼を失ってしまうのではないでしょうか。

職場での人間関係や、困った同僚との接し方について考えさせられる作品です。

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著者：こびと