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「は!?」子どもをにらみつける毒親…少女はひるまず大人の言い争いを仲裁!?<ご近所トラブル物語>

  • 2023.6.27

庭野はなさん一家は、娘のつむぎちゃんが小学校に上がるタイミングでマイホームを購入。つむぎちゃんは、ご近所に住む、同い年のサラちゃんと大の仲良しになりました。サラちゃんの母親・リカさんは、ユージという男性と不倫関係にあり、不仲だった夫とは別居予定。リカさんに苦手意識がありつつも、「子どもたちの仲を壊したくない」という気持ちがあったはなさんは、「ユージとのデート中にサラちゃんを預かってほしい」というリカさんからの頼みを受け入れていました。しかしリカさんは、サラちゃんの遊ばせ方を始め、ユージとの仲がうまくいかないことまで理不尽にはなさんを咎めることがあり、はなさんは限界を感じながら、「子どもたちのため」となんとか我慢していました。サラちゃんを預かっていたある日、何を思ったのかリカさんが「娘が誘拐された」と通報し、警察沙汰に発展。誤解は解けたものの、怒りの収まらないはなさんは、リカさんの家に押しかけます。

はなさんの訪問になかなか外に出てこないリカさん。我慢の限界を迎えたはなさんは、扉をこじ開け、リカさんの胸ぐらをつかみ怒鳴りつけました。するとリカさんは、「友だちならこっちの気持ちくらい理解してよ!」と開き直る始末。

「あんたなんて他人以下よ! 今一番かわいそうなのはね、サラちゃんだから!」と、高ぶる感情に涙ぐみながら、はなさんは訴えました。それでもなお、「私の幸せは? サラのせいで何もかもうまくいかない」と主張するリカさん。「あんたみたいな人間でもね、サラちゃんにとっては世界でたったひとりの大切なママなんだよ!」とリカさんの勝手な言動を咎め、はなさんはリカさんの頬めがけて手を振り上げました。

そこに割って入ったのは、サラちゃん。「ママのこと叩いちゃダメえええッ」と精いっぱい声を出し、「ママもサラと一緒で寂しいだけなの。パパとケンカしちゃって、ユージさんとも仲良しできなくて寂しいだけなの! サラだけが楽しくしちゃったから……」と号泣。そんな娘の姿にリカさんは……。

ママ同士のケンカの間に入るのは…

「なにそれ。私だけ楽しくないみたいじゃん」

ママを守ろうと必死になるサラちゃんを前にしてもなお、ふてくされたような態度をとるリカさん。ムッとしたはなさんが声を上げようとすると……。

「サラちゃんママッ!」

「全部聞いていた」というつむぎちゃんが、リカさんに何か言おうと入ってきました。

「サラちゃんママ、楽しくないのなら、私と遊んでよ」

「は!?」

けげんな表情で、つむぎちゃんをにらむリカさん。

「そしたらきっと楽しいよ! つむのママいつも楽しそうだもん。サラちゃんとつむと3人でッ!! ぜったいぜったい楽しいんだからッ」

「私だけ楽しくないみたい」と嘆いたリカさんを、つむぎちゃんはなんとか助けようとするのでした。

大人同士の言い合いの仲裁に入ろうとする、子どもたち。つむぎちゃんは「私と遊べば楽しくなる」となんともかわいい提案で、問題を解決しようとしました。

周りの大人が悲しんだり怒ったりする姿を見ることは、子どもにとっては当事者以上につらいことなのかもしれません。そんな姿を見せまいと、はなさんはつむぎちゃんを留守番させていましたが、リカさんはサラちゃんのことなどお構いなしに、感情的な言動が目立ちます。リカさんには、目の前の子どもたちの必死な姿から自分の過ちに気づき、心を入れ替えて、わが子と向き合ってほしいですね。


著者:マンガ家・イラストレーター こばぱぱ

ベビーカレンダー編集部

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