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スマホ設定が命を救うかも。緊急時に備えて、今すぐチェックしたい機能【プロが解説】

  • 2023.8.12
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Lee waranyu/shutterstock.com

外出時にもし、事故や病気で意識を失ってしまったら…。家族にちゃんと連絡がいくのか、適切な処置が受けられるのかと心配になりますよね。

そんなときのために、スマホにはメディカルIDや緊急時情報を登録しておく機能があります。どんな機能なのか、実際の医療現場で活用されているのか、設定方法とあわせてご紹介します。

メディカルID・緊急時情報とは?

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metamorworks/shutterstock.com

メディカルID・緊急時情報とは、スマホの中に持ち主の名前・生年月日・血液型・既往歴・緊急連絡先などを登録しておける機能です。それらの情報はスマホを解除しなくても閲覧できるようになっているため、意識のない状態でも適切な処置をするために役立つとされています。

iPhoneではロック画面でFace IDやTouch IDを利用せずパスコード入力画面に切り替わると「緊急」ボタンが表示され、そこをタップすると110や119などに発信できる画面になります。左下の「メディカルID」から情報を見ることができます。

Androidの場合も同じくパスコード入力画面に「緊急」ボタンが表示され、発信画面で「緊急時情報」などのボタンがあればそこから情報を確認できます。

 

緊急時情報の設定方法

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DenPhotos/shutterstock.com

次に、メディカルID・緊急時情報の設定の方法をご紹介します。

■iPhoneの場合

標準アプリの「ヘルスケア」→右上のアカウントアイコン→「メディカルID」

ここで設定が可能です。個人情報を見られるのが心配であれば「ロック中に表示」をオフにしておきましょう。

■Androidの場合

設定方法は機種によりますが、「設定」アプリの中で「緊急時情報」と検索すると出てきます。詳しくはご自身の機種の公式ホームページなどで、設定方法を確認してみてください。

医療現場では実際に活用されている?

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撮影:津田マリリン

神戸市消防局救急課に伺ったところ、スマホの機能は現在はまだ活用していないとのことでした。その代わり、全国でも先駆けとなった持ち歩けるタイプの「安心カード」や、家庭の分かりやすい場所に貼っておける「安心シート」が用意されていました。いくつかの自治体に確認しましたが、やはりスマホの機能は活用せず、携帯できるカードなどを提案しているとの回答がほとんどでした。

しかし、近所の消防署に安心カードをもらいに伺ったとき、救急隊員の方は「私はスマホの情報を見ますよ。設定されている方は少ないですが、情報が分かれば役に立ちます。」とお話されていました。既往歴やアレルギーなど、どうしても伝えなくてはいけない情報がある方は、スマホに設定しておくといいでしょう。

もしものときに備えて

ロック解除しなくとも誰でも見れてしまうという点は不安がありますが、いざというときに命を救ってくれるかもしれませんし、誰かを助けることもできるかもしれません。

既往歴・アレルギー・服薬など、処置に関わる情報だけでも設定しておくと安心ですね。

 

※記事内の画像はイメージです。
※記事内の情報は記事執筆時点の情報です。



ライター:津田マリリン(Twitter
スマホ・アプリライター。Androidアプリ開発の知識を活かし、スマホやアプリの魅力を発信。

編集:TRILLニュース