日本では、幼い子が食事をする時や汚れやすい遊びをする時などに、洋服の上から着用できる襟のない作業着=スモックを着せる幼稚園や保育園も多いのではないでしょうか。
洋服が汚れるのを防いでくれるスモックはとても便利ですが、意外にも日本以外の国ではあまり使われていないようです。
本記事では、イギリスの保育園でのスモック事情についてのエピソードをご紹介します。
毎日汚れた服が…
イギリス在住の30代女性が、イギリスの保育園でのちょっと困ったエピソードについて教えてくれました。
日本の幼稚園や保育園では、園児にスモックを着用させることが多いですよね。スモックを着れば、洋服が汚れるということをある程度防げるので、とても便利なものだと思います。
しかし、自分の子どもを通わせたイギリスの保育園ではそのような配慮が一切なかったので、とてもビックリしました。
我が子が毎日のように泥や食べ物がこびりついた洋服を持ち帰ってくるため、ひどい汚れを必死に洗う日々。
おそらく、保育園では多くの子どもが服を汚して着替えているのでしょう。我が子が持ち帰る洗濯物のなかに、間違えて他の子の汚れた服まで入っていることもしばしば。よその子の服まで洗濯したことも何度もありました。
泥やソースなど、すぐにシミになってしまう汚れが多かったため、怖くてお気に入りの洋服を着せることなど出来るはずもなく。おまけに、雨の多いイギリスは洗濯物が乾きにくく、苦労していました。
どうにか洗濯物が出ないように配慮してもらえないか、もしくはスモックのようなものを園でも導入してくれないかと願っていた日々を思い出します。
日本のスモック文化は素晴らしいなと、改めて感じる毎日でした。
日本とイギリス、どっちの園が大変?
日本ではよく見る子供用スモックですが、海外では幼稚園や保育園でのスモック使用率はとても低いようです。
こう聞くと、保育園の持ち物に毎日着替えの準備までプラスされて大変そう…と思ってしまいますが、実際には逆。持ち物の量で言えば、日本の保育園や幼稚園の方が圧倒的に多いんです。
例えばイギリスの保育園では、基本的に手ぶらで登園OK!
着替えを持って登園する人もいるようですが、それも任意の場合がほとんどだそう。まだオムツをはいている子の場合は、オムツを園に置いておく必要があるぐらいなんだとか。
日本の保育園や幼稚園は、あらかじめ決められた毎日の持ち物が多く大変ですよね。日本で活用されているスモックは良い文化ですが、持ち物の多さを比較すると、イギリスの保育園の方が負担は少ないかもしれませんね。
編集:TRILLニュース
提供:イギリス在住・30代女性
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