1. トップ
  2. 日本とは異なる“医療事情”に、アメリカ在住の女性「日本の暮らしは素晴らしくありがたい」

日本とは異なる“医療事情”に、アメリカ在住の女性「日本の暮らしは素晴らしくありがたい」

  • 2023.8.28
undefined
画像:PhotoAC

「ちょっと風邪っぽいかも」「肌荒れがひどいな」「歯、痛い気がする…」など、普段よりも体の調子が良くない時は、病院を受診する方が多いと思います。持病であれば予約して向かうこともありますが、急ぎであれば予約なしで受診することも少なくないでしょう。

しかし、それは「日本だからこそできること」だと知っていますか?

本記事では、日本とアメリカでの病院事情についてのギャップをご紹介します。

病院に行きたくても行けない!?

アメリカ在住の20代女性が、アメリカでの病院事情について、日本との違いに戸惑ったエピソードを教えてくれました。

 

これは私がアメリカ在住2年目にして、日々感じている日本との大きな違いについてです。

日本では基本的に自由診療の病院でない限り、どの病院、どの薬局にかかったとしても保険診療で診察や薬の処方を受けられますよね。

しかしアメリカはそうではありません。

日本のような国民皆保険制度はないため、個人で保険に加入する必要があり、加入しなければ全て自費での診療となってしまうんです。

そして、どの保険に加入しているのかによって、受診できる病院や医師、薬局までもが決められています。

そもそも予約なしで受診できる医療機関は限られており、緊急時以外はどの科であっても予約を入れなければなりません。

日本のように「待ち時間は長くなるが予約なしで受診しよう」ということができず、病院へ行こうと思ったらまずは自分が加入している保険のネットワーク内で診てもらえる病院を探す必要があるんです。

そのため保険会社や病院、薬局に問い合わせるのですが、悲しいことに問い合わせに対して確実に対応してくれるとも限りません。

日本では考えられないことですが、アメリカでは電話やメールで問い合わせても、無視されて電話を切られたり、返信をくれなかったりすることも多々あり、病院を受診するための予約だけでも一苦労なんです。

医療技術が高いアメリカではありますが、医療費そのものも日本に比べて値段が高く、保険料と医療費の負担が家計を圧迫することも少なくありません。

海外で暮らすようになってからは、誰でも気軽に医療を受けられる日本の暮らしが、どんなに素晴らしくありがたいことかと、日々感じています。

アメリカでは救急車を呼ぶとお金がかかる

日本では緊急の場合は迷わず呼べる救急車ですが、アメリカでは有料なんだそう。タクシーと同じように走行距離によって金額が変わり、行き先の指定もできないため、何とか自分の車やタクシーで向かう人も多いようです。

さらに、病院を受診できても高額な医療費を請求され、支払えず自己破産する人も少なくないという現実も。

このような現実を知ると、日本の国民保険制度については、とても魅力的でありがたい存在だと再認識できますね。


編集:TRILLニュース

提供:アメリカ在住2年目 20代女性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています

※画像はイメージです