1. トップ
  2. 「ワサビ無しで」要望を受けて寿司を“サビ抜き”にするも客、大激怒のワケ

「ワサビ無しで」要望を受けて寿司を“サビ抜き”にするも客、大激怒のワケ

  • 2023.8.23
undefined
出典:PongMoji/shutterstock.com

デリバリーでピザやお寿司などを注文する時に「トッピングの〇〇無しで」「ワサビ抜きで」と、自分好みの味にオーダーする方もいるのではないでしょうか。お店によって受け入れてくれることもありますが、お店側は個々の対応に大変な思いをすることもあるようです。

本記事では、お客様からの注文を勘違いしてしまった体験についてご紹介します。

「ワサビ無しで」だけど、ワサビが嫌いなわけじゃない!?

勘違いエピソードについて、寿司屋でのバイト経験のある20代男性が、こんな体験を教えてくれました。

 

これは僕が寿司屋でバイトをしていた時に起こった出来事です。

当時、バイトメンバーのなかでは比較的長く働いていた僕は、他のバイトの子に仕事を教える機会も多くありました。

その時に担当していた業務内容は“配達用の寿司を握ってパック詰めする”というもので、他のバイトメンバー3人と僕の計4人で作業をすることに。経験の浅いメンバーに、業務上で気を付けるべきことなどを教えながら、パック詰めを進めていました。

このように寿司屋でバイトをしていると、世の中にはお寿司の食べ方に強いこだわりがある方も少なくない、と強く感じていたことを思い出します。

「ワサビ無し」や「ワサビ多め」などの注文を受けることも多々あり、間違えないように気をつけて作業をするように心がけていました。

しかし、どれだけ気をつけていてもトラブルは起きるもので…。

ある日、バイトの子から「ワサビ無し入りました!」とオーダーが入りました。私たちは注文通りにワサビ無しでお寿司を握り、パック詰めした商品をお客様のもとへ配達に。

ところがその配達先で、お寿司を受け取ったお客様は届けた袋をのぞき込むやいなや、突然怒り出したのです。

まさかのトラブル発生に驚く僕。

ちゃんとオーダー通りにワサビを抜いて作ったし、ネタに間違いもない、配達も問題ないはずなのに、なぜ怒られるのかわからなかった僕は、思わずお客様に問いかけました。

「こちら、注文通りにお作りしましたよね?」

するとお客様はこう言いました。

「私はネタの上にワサビをつけて寿司を食べるんだ!」

なるほど、ワサビが嫌いでワサビ抜きを注文したのではなく、付属のワサビを自分で付けて食べるつもりだったんですね。だから、ワサビが無いことに怒っている、と。

オーダーで“ワサビ無し”と言われた時に、「このお客様はワサビが苦手なんだ」と勝手に勘違いしてしまったことを反省しました。

お店に帰った僕は、今後同じようなミスを繰り返さないように、さっそくバイト先のメンバーに情報を共有。それ以降はワサビ無しで注文をするお客様には「小袋のワサビは別でお付けしますか?」と確認するようになりました。

接客は奥が深いですね。この一件は私にとって、とても印象に残る出来事でした。

伝える側も配慮を

今回の勘違いのように「ワサビ無しで」と言われたら、ワサビが苦手な人なんだな、と思う方もいるのではないでしょうか。

注文する私たちも「お寿司はワサビ抜きで作って、ワサビは小袋でください」とお店側に伝えることも大切なのかもしれませんね。

お寿司に限らず「言わなくても相手はわかるだろう」と勝手に解釈するのではなく、「念のために伝えておこう」と、なるべく分かりやすく言葉にすることをお勧めします。


編集:TRILLニュース

提供:4年間寿司屋で勤務・20代男性

※この記事では媒体で募集し集めた体験談を掲載しています

※画像はイメージです