「何に見える？」あなたが“恐れているもの”がわかる心理テスト

不安の種は日常の至る所に潜んでいます。ですが、その恐れが大きければ大きいほど、私たちは無意識に目をそらしているかもしれません。恐れを克服する第一歩は、その対象をきちんと知ること。あなたが恐れているものは何でしょうか。心理テストで探ってみましょう。

図形が何に見えますか？直感でお答えください。

1.ワインボトル

2.歯磨き粉

3.中華包丁

4.のこぎり

図形がワインボトルに見えた人が恐れているものは、他人かもしれません。表面的には愛想よく周囲と付き合ってはいるものの、実は他人は信頼できない存在だと思っており、心の底では恐れているのではないでしょうか。

このタイプの人は、思慮深く、慎重で、やや潔癖な人かもしれません。がやがやと騒がしい人や、デリカシーがなく平気で人を傷つける人、調子がよく軽薄そうな人など、あなたから見ると、他人は欠点だらけの不完全なものに映りやすいのではないでしょうか。

あなたは日々自分を律し、真面目に生活しているのかもしれません。そんなあなたから見ると、他人の欠点ばかりが目につくのでしょう。逆に言えば、他人に期待しすぎなのかもしれません。他人に対する期待度を少し下げてみると見方も少し変わるのではないでしょうか。

図形が歯磨き粉に見えた人が恐れているものは、将来かもしれません。結婚や子育て、老後の生活、あるいは老いや病、果ては死など、将来訪れるかもしれない様々な事象を心の底では恐れているのではないでしょうか。

このタイプの人は、ネガティブで、物事の悪い面を強く感じやすい人かもしれません。不安を感じやすい性格もそうした思考を強めているのでしょう。将来についても、起こりうる出来事の最悪のパターンばかり思い描いてしまうのではないでしょうか。

私たちは、目に見えないものに不安を抱きやすいと言われています。何が起こるかわからない将来に多少の不安を抱くのは当然ですが、同じくらい、あるいはより多く、喜びも待っているかもしれないと思考の転換を図ってみると、恐れが和らぐのではないでしょうか。

図形が中華包丁に見えた人が恐れているものは、炎上かもしれません。SNSでの発言や投稿が問題視されることや、何かの拍子に起こしてしまった悪事を周囲に知られ糾弾される未来を心の底では恐れているのではないでしょうか。

このタイプの人は、繊細で、やや気が小さい人かもしれません。実際は問題になるような行動は起こしていないのに、メディアで著名人の炎上を目にするたび、自分のことのように感じ、不安が高まってしまうのではないでしょうか。

不安や心配は悪いことではありません。そうした感情が、日ごろの自分自身を振り返り、行き過ぎた言動があったら修正する機会を与えてくれます。心配性のあなたは、人より自分を振り返る機会が多いため、万が一炎上する可能性も人よりずっと低いと言えるでしょう。

図形がのこぎりに見えた人が恐れているものは、孤独かもしれません。親しい友人やパートナーと心の距離が離れていくこと、あるいは家族に先立たれ物理的に一人になることを心の底では恐れているのではないでしょうか。

このタイプの人は、現状に満足し、今幸せを感じている人かもしれません。今の環境や、周囲の人間関係が、自分にはもったいないほど満ち足りていると感じているのではないでしょうか。そう思ってしまう背景には、自己肯定感の低さがあるのかもしれません。

幸せを手に入れると、失う不安がわいてくるのは自然なことです。ですが、そうした不安に常に心をさいなまれていては、せっかく手に入れた幸せが無駄になってしまいます。私たちにできることは、不安と付き合いながら今あるものを大切に生きていくことだけなのかもしれません。

ライター：Koyuki
臨床心理士、公認心理師として、病院や学校で働いています。楽しく自分自身に目を向け、心が軽くなるような心理テストをお届けできればと思います！
編集：TRILLニュース