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そうだったのか!【大谷翔平】発祥の野球用語「なおエ」「KSGK」の意味を解説!

  • 2023.8.8
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写真:アフロ

3月に行われたWBCで侍ジャパンを世界一に導き、現在(※日本時間 8月7日時点)までに40本のホームランを放ち、所属するアメリカン・リーグのホームランキングを独走している大谷翔平選手

そんな大谷選手といえば、投手・打者の両方で超一流の成績を残し、2021年には「リアル二刀流/ショータイム」が新語・流行語大賞にも選出されています。

ただ、野球界には「二刀流」以外にも大谷選手を発祥とする“野球用語”がいくつも存在するのをご存じでしょうか?

ここでは、おもにSNSやネット界隈で流行している大谷選手関連の新・野球用語をご紹介します!

■大谷選手がすごすぎるから生まれた?「なおエ」

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投げてはエース、打ってはチームナンバーワン打者――。そんな大谷選手ですが、実は所属するエンゼルスは昨年まで8年連続でプレーオフ進出を逃し、大谷選手が移籍した2018年以降、一度も勝率が5割を超えていません。

大谷選手がどれだけ活躍してもチームが勝てない……。そんな状況が続き、大谷選手関連のネットニュースではその活躍ぶりを報じながらも、本文最後に「なお、エンゼルスは試合に敗れた」という文句がお決まりになってきました。これを略した造語が「なおエ」です。

特に大谷選手がシーズン46本塁打を放った2021年ごろからよく見られるようになり、たとえば先発登板した大谷投手が好投したにもかかわらず、リリーフが打たれ始めたり、ホームランを打っても投手陣が打ち込まれてリードされると、ネット上では「今日も『なおエ』の予感」「『なおエ』の匂いがプンプンしてきた……」といったコメントが大量に投稿されます。

ちなみにこの「なおエ」、そもそもはシアトル・マリナーズに所属したイチロー選手が活躍しても、マリナーズが勝てないことから定着した「なおマ=なお、マリナーズは敗れた」がそもそもの由来。

イチロー選手も大谷選手も、実力が突出しすぎたゆえに生まれた野球界の“造語”と言えるかもしれません。

■エンゼルスが誇る最強コンビ!「トラウタニ」

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WBC決勝戦の最終回2アウト。マウンド上の大谷投手と相対したのが、アメリカの主将マイク・トラウト選手でした。実はトラウト選手、大谷選手とはエンゼルスでのチームメイトで、メジャーを代表するスーパースター。日米を代表するスターコンビは、その名前を合体させて現地でも「トラウタニ」と呼ばれています

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写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

この呼称は日本でも多く使われており、たとえばふたりが揃ってホームランを放つことを「トラウタニ弾」と呼んだり、最近ではトラウタニに他の選手をプラスしてトラウタニ+モニアック選手=「モニトラウタニ」トラウタニ+ウォード選手=「ウォートラウタニ」などの派生トリオも生まれています。

ただ、やはりこのふたりに並ぶほどの選手はエンゼルスに現れておらず、トリオ名が定着するまでには至っていないのが現状です。

■大谷選手の一挙手一投足が新語を生み続ける!「○○谷」

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試合中はもちろん、ベンチでの仕草やプレー以外の挙動まで注目される大谷選手。彼が“なにか”をするたびに、その行動と「大谷」を融合させた「○○谷」という造語がネット上に溢れかえります。

たとえば、試合前にバナナをモグモグ食べる大谷選手が放送されれば「モグ谷」。

ホームランを打ったあとの“兜セレブレーション”では「兜谷」。

チームメイト相手にネコのポーズでおどけたら「ネコ谷」。

ちょっと怒った表情を見せれば「オコ谷」……。

こんな具合で、試合が行われるたびに新しい「○○谷」が生まれています。

2023年シーズンも残り半分ほどになりましたが、これから先もどんな「○○谷」が生まれるか、注目してみてください。

■いたずら好きの素顔から名づけられた「KSGK」=「クソガキ」

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真剣な表情を見せるグラウンドとは裏腹に、プライベートでは茶目っ気たっぷり、いたずら好きとして知られる大谷選手。日本にいたころからそのキャラは変わっておらず、当時所属していた北海道日本ハムファイターズの先輩選手たちからは、愛情も込めて“クソガキ”と呼ばれていました。ここから派生したのが「KSGK」=「KUSOGAKI」

一見、悪口のように思われがちですが、大谷ファンはこれを愛すべき大谷選手の呼称として使用しています。

大谷選手がベンチではしゃいだり、チームメイトとじゃれ合ってると「KSGKっぷりがたまらん」「大谷さん、今日も安定のKSGKっぷり」のようなコメントがSNSに投稿されるのは今やお決まりの現象。

プレーは超一流ながら素顔は野球少年のように純真な大谷選手だからこその“異名”と言えるかもしれません。

“大谷選手由来の新語・造語”に注目!

ネットが隆盛し、SNSが定着した現代だからこそ生まれた大谷選手発祥の“野球用語”の数々。ただ、ここまで多くの言葉を生み出すのは、やはり大谷選手がスーパースターだからこそ。

親しみやすさはもちろん、くすっと笑える言葉もたくさんあるので、TRILL読者のみなさんも大谷選手のプレーはもちろん、SNSで流行しているたくさんの“大谷選手由来の新語・造語”に注目してみると、メジャーリーグや野球の世界をぐっと身近に感じられるかもしれません。



ライター:花田雪(Kiyomu Hanada)

1983年、神奈川県生まれ。編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心に大相撲、サッカー、バスケットボール、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆。著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか』(日本文芸社)がある。

編集:TRILLニュース

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