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「“すみません”って使ってない?」元・社長秘書が伝授!【謝罪】の言い換え16選

  • 2023.7.21
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出典:NicoElNino/shutterstock.com

誰かや何かに対して謝らなくてはならない時、とっさに出てくる“謝罪の言葉”ってなんでしょうか?筆者がよく聞くのは「すみません」。

プライベートでもビジネスでも、何かしらのミスをしてしまい、謝罪しなければならない場面に出くわすことは多々あるかと思います。

「すみません」という言葉は、もっとも言いやすい謝罪の言葉。ゆえに場面や状況によっては、不適切となってしまうことがある表現なので要注意です。そこで今回はレベル別に「すみません」の言い換えを解説していきます。

【レベル小】「すみません」

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出典:buritora/shutterstock.com

まずはレベル小。「小」とはしていますが、謝罪が必要な場面を想定していますので謝罪の言葉とともに誠意ある対応が必要です。

このレベルは、業務影響の少ない“ミス”を起こしてしまった場合を想定しています。

謝罪相手との関係性にもよりますが、顧客や取引先、目上の相手の場合にはやや軽すぎる印象になるため、どちらかといえば社内向けの謝罪言葉になります。起こしてしまったミスに対してあまり大げさな言葉を使ってしまうと、かえって仰々しすぎる印象を与えてしまうこともありますので注意が必要です。

  • 「申し訳ございません」
  • 「失礼いたしました」
  • 「お詫び申し上げます」
  • 「以後、気をつけます」
  • 「二度といたしません」

例文)

  • わざわざお越しいただきましたのに、ご要望にお応えできず申し訳ございません。
  • 質問が重複してしまい失礼いたしました。
  • 本来なら直接お伺いするところですが、まずは書面にてお詫び申し上げます。

【レベル 中】「大変申し訳ございません」

レベル中は、取引先とのトラブルや社内での大きなミスといった業務影響がある不手際や過失を起こしてしまった場合を想定しています。レベル小よりも丁寧な謝罪となります。社内だけでなく社外へのお詫びをしなくてはならない場合も使える表現なので、しっかり覚えていきましょう!

  • 「大変申し訳ございません」
  • 「誠に申し訳ございません」
  • 「心よりお詫び申し上げます」
  • 「お詫びの言葉もございません」
  • 「謹んでお詫び申し上げます」

例文)

  • この度は弊社の不手際で多大なご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございません。
  • 取り返しのつかない事態を招いてしまい、心よりお詫び申し上げます。
  • 先だってはご無礼の段、お詫びの言葉もございません。

【レベル MAX】「弁解の余地もございません」

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出典:metamorworks/shutterstock.com

レベルMAXは業務影響が非常に大きい“重大なミス”を起こしてしまったときや謝罪相手が顧客である場合、深い謝罪の気持ちや反省を表す必要があるときを想定したフレーズとなります。

非常にシビアな場面が想定されるため、ただ下記の表現を覚えて使うだけではなく、言葉の選択や言い回しにも十分な配慮が必要となります。例文とあわせて覚えておくことをおすすめします。

  • 「弁解の余地もございません」
  • 「不徳の致すところでございます」
  • 「陳謝いたします」
  • 「猛省しております」
  • 「慙愧(ざんき)の至りでございます」

例文)

  • 今回のミスは当方の情報伝達不足によるもので、弁解の余地もございません。
  • 今回のミスは弊社の不徳の致すところだと認識しています。今後は信頼回復に努める所存です。
  • このたびの不始末につき衷心より陳謝いたします。
  •  猛省いたしますとともに、今後は改善できるように努めてまいります。
  • 私としたことがあのような不祥事を引き起こし、慙愧(ざんき)の至りでございます。

“究極の謝罪”とは…

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出典:Rawpixel.com/shutterstock.com

「言葉では中々伝わらない!」「相手の怒りがおさまらない…どうしよう…」そんな場面もあるはずです。そんなとき使える究極の謝罪があるのでしょうか。

秘書として数々のいろいろな謝罪の現場を見てきた私が考える“究極の謝罪”は、面と向かって、誠意が伝わる自分らしい言葉で「ごめんなさい」と伝えることだと思ってます。

「なんだ、そんなことか」と思った方、態度や気持ちって自分が考えている以上に相手に伝わります。レベルMAXの謝罪の言葉を並べるだけでは“誠意”は伝わりません。

決まりきった文言では中々言葉の温かみが伝わらないので、本当に自分が謝罪をしたいと思った相手には、直接会いに行き(態度)自分の言葉(気持ち)でしっかりと伝えてみてください。きっとその想いが相手にも伝わるはずですよ。

 



ライター:能美黎子(のうみれいこ/ Instagram
大学卒業後、新卒にて最大手保険業界にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。
今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。
編集:TRILLニュース